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フランス語が分かるかどうかで評価の分かれる歌だと思いますが、上句から下句への転換が巧みだと思いました。「日々は終え」の「は」は違和感が残りました。 紫苑
猫踏んじゃったを遊んで弾いていたような日々から一転、ある機を境に「千の花」それぞれの才能が花ひらいてゆく…というような情景でよいのでしょうか。違ったらごめんなさい…!綺麗なお歌なので、歌意を聞いてみたいです。 蒼井灯
これも、なかなか読み悩んだお歌の一つです。 「ミルフルール」とはなんなのか、それがわからなくて調べたくらいです。それでもなお、読み選ぶのに悩み、今でもどれが一番この歌にふさわしいものなのか思いあぐねています。 まず、はじめに思ったのは「ミルフルール」という建物、ショッピングモールがどこかにあるのかなと。黒鍵というのは、モザイク模様になっている床で、わたしもよくひとつの色だけ選んでぴょんぴょんと跳ねたものです。そんな子どもの世界観にあった自分ルールもなくなり、色とりどりのタイルを歩く。そこから色彩豊かな千の花が咲くように、これから大人として歩んでいく人生の華やかさを表していて、さらにその幸せに向かう人生の道を、まさに今歩み始めた時なんだろうか、と。 それから、「ミルフルール」が洋服であったら。半音高い黒鍵ばかりをはじいて、遊び半分でピアノを弾いていたのも、もう幼い昔のこと。もう、そんなただ楽しいだけでピアノを弾いていられる日々は終わり。可憐なミルフルールの衣装を着飾って、コンサートステージへ。自分だけの手慰みになるピアノ演奏ではなく、このコンサートホールに来てくださった全ての人を感動させるピアノコンサートを。笑顔という花を幾千も咲かせるような。そんな舞台をここから重ねていく。幼いつぼみは開き、可憐な花が咲き、艶やかな音を香らせる。そんな気高い決意を思わせます。 あるいは、「ミルフルール」がまさしく、たくさんの花だとしたら。そんなにも花が咲く場面とは、どんな状況でしょうか。わたしは、あえてその場面を限定するならば、結婚式だと思うのです。黒鍵ばかりをはじいてピアノを弾く幼かった頃、という読みはそのままに。今、たくさんの花とみんなの祝福のつぼみがひらいて、自分達の幸せを飾ってくれている。喜んでくれている。そんな「ミルフルール」のブーケを手にして、最愛の人の戸籍へ、腕の中へ、家庭へと入っていく。そんな春の日の結婚式は、この世でもっとも幸福な出来事のひとつでしょう。 どんな形にせよ、「日々を終え」というのは、自分から終わらせて、新しい日々へ一歩を踏み出す力強い決意と自主性が表現されていると思います。その決然とした行動によって、ミルフルールはそのつぼみをひらき、祝福の香りをその人へまとわせて、未来へ向かう勇気を後押ししているのではないでしょうか。そしてその咲き誇るミルフルールに飾られた人の姿は、その心までも美しく、周りの人にも幸せをもたらすように思えます。 奈月遥
「日々は終え」の「は」が引っかかりますが、上句から下句への転換が巧みだと思います。最初の方が書いておられますが、フランス語が分かるかどうかで評価が分かれるかもしれません。あえてそれを承知で、という詠み方もあります。 紫苑
ミルフルールはたくさんの花という千花模様のことなのですね。「黒鍵を選んではじく日々」が意味するところがわからなくて、ややイメージ先行な印象を受けました。 太田青磁
女子校(黒鍵から高校の音楽室を思い浮かべました)を卒業し、新しい世界へと羽ばたく生徒達。その様子がたくさんの花のつぼみが開くように見えるのかなと思いました。「黒鍵を選ぶ」とは、学校という枠の中を意味するのかもしれません。そういうものからはもう離れ、これからは自分で輝いていく。卒業式という今、これからは。そういう歌なら素敵ですね。 河嶌レイ
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