結婚か離婚か。どちらにしても「今」と別れるのは悲しいですね。
中森つん
ああそうか、これ離婚読みも出来るんですね!個人的には離婚だと惜しいとは思わないだろうから、結婚読みをします。ある種のマリッジブルーなのでしょうか。
大木はち
個人的には離婚かなと感じました。今の名字で出会った人たちからその名で呼ばれていたり、名字自体は気に入っていたり、なんて。「惜しいものです」がニュアンスに富んでいて、一言では言い表せぬ何かを感じさせますね。きりりと姿勢を正した女性の姿が浮かびました。
蒼井灯
文字どおりに読むと別れて名字が戻るともよめますが、ここは大いなるよろこびの中にあるわずかな切なさを味わいたいと思います。
太田青磁
なるほど!離婚だと思っていました。「惜しいものです」の飄々とした口ぶりに、どんな名字でもなんとかやっていけそうな頼もしさを感じます。
大葉れい
今まで呼ばれた思い出や、呼んでくれた人々や、そこに確かにいた自分自身のことだって大切だからこそ、口調がこんなに一見そっけないほど整っているのかもと思いました。普段名字を意識していなかったとしても、誰かに大事に呼ばれたことは本当ですから。愛の裏返しの強がりかもしれません。この言葉を言いながら(思いながら)ご本人が思い返している「今」だった過去が気になります。
結婚も離婚も考えましたが、離婚した両親のどちらかを選んだ子供や施設からひきとられる子供も考えてしまいました、強がりで口調が固くなったのかななんて(考えすぎなのはわかっております)。別れの次には新天地があるはず。それは喜びの場所なのか、切ない場所なのか。
不可思転
実家から逃げるための戸籍ロンダだと思った……。
評でみなさん色々想像が膨らんでいますが、やっぱり「惜しいものです」の魅力でしょうか。きっぱりと「ただ今をもって」と頭につけて強くお別れしたのに、「惜しいものです」なんて。そのギャップが気になって仕方ないです。
今の名字でいるせいですごく嫌なことがあったけれど、僅かでもいいこともあったと認める強さがあって、嫌なことと戦ってきたという自信もすこしあるから、「惜しいものです」と言えるのかなって思いました。
ゆら
「お別れいたします」と宣言したのに「惜しいものです」と感じているあたりに、きっと名字に愛着があったのだろうなと思います。
私は結婚だと思ったのですが、みなさんの評を見て離婚ともとれるなと思いました。結婚して変わった名字と、寄り添っていた人に告げる「お別れいたします」という宣言だったのかな、なんて。
オリー
最初は結婚で読んでいたのですが、皆様の評を読んで離婚っぽいな、と思いました。確かに、幸せな結婚を詠みたいのなら、「お別れ」という言葉は使いたくありませんからね。
塾カレー
「お別れいたします惜しいものです」に惹かれました。愛着とも往生際の悪さ(いい意味です、もちろん)とも解釈できたので。それだけ今の名字と過ごしてきた時間が大切だったんだろうな……と。
ある程度歳を重ねたら、いろいろとあるんじゃないかとは思うんです。
ウィットをきかせた作者さんたちに脱帽です^^
なかてん
内容、着眼点が面白い歌だと思いました。個人的な好みの問題ですが、題詠として、「ただ今」と「今の」どっちか一つにしたらもっとスマートな感じになるように思いました。「ただ今をもって」の所にもう一つ別の要素を入れるとか。言い方の面白さだけでなく歌に深みが出るような気がします。
ヒヨワくん
惜しいのは名字のみならず、その名字で過ごしていた期間でもあると思います。でも自身のことを客観視していて、それほど未練はなさそう。
どのコンビか想像できそうです(笑)
遊糸
コミカルな雰囲気で4句目までを一気に読ませ、結句で種明かし。重いテーマを扱っているのに重さを感じさせない上手い歌だと思いました。「ただ今を」と「今の」でふたつ「今」が出てくるのが少しくどく感じました。どちらかひとつにできたらもう少しすんなり読め、この歌のテンポの良さがもっと生かせたかもしれません。
千原こはぎ
結婚と読みました。実家の玄関で(こころの中で)いってそう、そんなイメージです。表札みていろいろ思い出してるのかも。別れたのは名前であり家なのかなと思いました。かるく言ってるのが逆に響く感じがしました。
はだし