おぼえたばかりのみつあみを自分の髪の毛で編んだ少女なのだろう。見てもらう家族、友人がいないから猫を呼んだということか。しかもかすかな声で。孤独を感じさせる歌だ。
村田馨
覚えたての三つ編みをして、本当は誰かに褒められたいのだけれど恥ずかしくてこっそり猫だけに見せようとする、内気な可愛らしい女の子を主体として想像しました。かすかな声は、猫以外に見つかってしまわないようにでしょう。上の評にあるように孤独も少し感じられますが、それ以上に少女の密かな楽しみに微笑ましくもなりました。
多田なの
三つ編みをした髪で猫をじゃらそうとしているのかな?と読みました。
髪の毛で猫を遊ばせると怒られちゃうから、ちいさな声で呼んだのかなとも。ベッドの下にかくれておいでおいでしてるような、そんな雰囲気です。前の方の評のように、微笑ましい感じを受けました。
知己凛
みつあみを結んでいるということは、これから出掛けるなり人に会うなりするのだろう。きっと朝の光景だなと思われる。だからこそ、かすかな声で猫を呼ぶのだ。朝の静けさを破らない少女の繊細な感性が表れている。しかも、その姿は朝日の中にあるのかもしれない。美しい。
菊池あき
上の句と下の句の距離感がいいなと思います。ひらがなにひらかれたみつあみが、覚えたての情景を包み込んでいるようで透明感を感じました。覚えたみつあみ、の字余りと助詞の欠落はうまくリズムが補っているのでそれほど気になりませんでした。
太田青磁
三つ編みというといわゆるおさげを連想してしまいがちですけど、そうではなくてオシャレな三つ編みなのではないかと思いました。デート(とは限らないですけど)の前にうきうきしながら髪を編んで、動物を飼っている人はわかるかと思うんですけど、嬉しくてつい用もなく猫を呼んだ、そんな様子が浮かびました。そんな女性の嬉しさを感じる歌でした。
呼ばれた猫がどんな反応をしたのかも気になります。
きつね
ほんとはお出かけやデートに結んで行きたいんだけど、(いまのところ)猫にしか見せられない、可愛らしい歌だと思います。「かすかな」や客観的な表現のように思いますので少し違和感があります。
泳二
一番目に書いた者です。まず、みつあみとおさげが別物ということは想像できませんでした。それから、本作から主体が朗らかな、はずんだ気持ちになってるとは考えられないのです。「かすかな声」がそう感じさせます。おめかしして出かける様子なら鏡に向かいそうなものですが。いかがでしょう。猫に見てもらうものなんですか。
村田馨
覚えたばかりということなので、鏡の前で編んでいるのだと思います。そして自分は見せるために猫を呼んだのではなくて、呼んだことに意味はなくて、ただ呼んでみただけだと思いました。
かすかな声でという点は、うきうきしているのを家族にさとられたら気恥ずかしいからかもしれませんし、ねこが驚かないようにかもしれないと経験上そういうふうにすんなりと思ったのですが、たしかに寂しい印象も受けますね。
きつね