月の歌会



連歌の花道

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    きみのいるスペースがない新居にはえげつないほど西日が入る

    宇野なずきさん&木曜何某さん

    きみのいるスペースがなぜないのか?新居にきみがいない(離別or死別)から。一緒に住んではいるものの、すれ違いの生活だから。自分のものが溢れてきみが入れないから。いろいろな状況があるでしょう。この歌だけでは特定はできません。「えげつない」という形容詞が、まさにえげつない。
    村田馨

    おそらく元恋人であろう「きみ」がいない新居、射し込む西日。ここだけ見るとただただ悲しい歌なのですが、そこに入ってくる「えげつない」がすごく効いていて良いと思います。この歌には若干浮いている印象さえ受ける形容詞ですが、そのおかげで歌全体が暗くなり過ぎるのを防いでいるように感じられました。
    多田なの

    「スペースがない」という表現は、「きみ」を失ったあるべきものがないという空虚感を上手く表出させていて優れていると思う。また、「えげつないほど」という表現からは大切なものを喪失し沈んだ気分の中で太陽光すら過剰に刺すように感じられることを、滑稽味を持ちつつ表れていて素晴らしいと思う。全体的には、おもしろい言葉を使いながらも無理なく1首がまとまっている。秀歌だと思う。
    菊池あき

    ニ句で切れるのでしょうか。スペースがない新居と続くのでしょうか。二人で新しく住みはじめる家には、住んではじめて西日の強さを感じたのかなと。もしかすると君は人間ではない何かなのかもしれないなとも思いました。
    太田青磁

    えげつないという言葉はある地方ではわりとよく言う言い回しでしょうか。テレビで関西の吉本の芸人さん(宮迫とか?)がよく言いますね。私は馴染みがないので、何となくふざけているような自虐的なところを笑い飛ばしている様子ととりました。荷物が片付かなくて彼女は入ってこられない、でも西日は入っちゃう、カーテンもまだついてないから。そんなあっけらかんとした風景でしょうか。
    気球

    せっかくの新居は想像以上に西日がきつく、二人がゆっくり並んで座るスペースがない。その一人分のスペースを「きみのいるスペースがない」としれっという主体。それと「えげつないほど」という関西弁の面白さ。だと思いますがちょっとわかりにくいかも知れません。
    泳二

    君がいた頃と変わった様子を
    「えげつないほど」という言葉で表現したのが面白くて気に入りました。
    死んでる死刑囚

    君がいなくて寂しいのに、容赦なく差し込む西日によって明るい室内。
    とても対照的で印象に残りました。
    部屋の片隅で膝を抱えているようなイメージが浮かびます。
    悠佳里

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