新しい家族。通常なら結婚か出産のどちら(あるいは両方)か。お祝いに膳が供されることはあるが、ふじの果肉がわからない。藤の花の果肉?そのような慣習がある地域なのかもしれない。
村田馨
新しい家族は新生児、お祝いの膳はお食い初め、ふじの果肉は新生児に食べさせるふじりんごの果実であると考えました。調べてみたら、お食い初めで実際に新生児に食べさせるものとしてりんごなどを用意する人もいるとあったので。「ひと匙」と「ふじの果肉を」の間の一息に、子どもの健やかな成長を祈る親の想いがぎゅっと込められているように思います。
多田なの
お食い初めですね。りんごの果肉はよくひと匙目に与えるものなので、情景がとてもよくわかりました。
ひと匙、ふじとなんとなく「ひーふうーみー(一二三)と続いていくような、そこにも成長への願いが込められているような気がします。
知己凛
さらっと情景を読んでいるように見えてそれに終始しないのは、「ふじ」の象徴性と「果肉を」と動作が感じられる表現になっているからだろう。児の祝の膳に「ふじ」という優しい甘酸っぱさが重なって優しく情景を提示している。けれども、読点は必要だろうか?僕にはもったいぶっているようでむしろいやらしく感じられる。
菊池あき
ああ、お食い初めか。なるほど。「新しい家族」はお嫁さんと思ってしまいました。「ふじ」もりんごの品種ですね。藤の実って食べられるんか、とそっちばかり気になっちゃいました。一番目の評の方とお友達になれそう。
中牧正太
一番目に書いた者です。「ふじ」がリンゴのふじとは気がつきませんでした。なるほどね。
村田馨
ふじは林檎でしょうか、お祝いの膳からお子さんのはじめてのごはんなのかなと思いました。ちょっと硬い言葉が並んでいるのが気になりましたが、やさしい雰囲気が伝わってきました。
太田青磁
お祝いの歌にふさわしい優しさが込められた作品だと思います。「新しい家族へ振る舞う」という表現は、詠み手が「母」だとすれば、母の子に対する視点としては、やや硬くてそっけない気がしますが、結句の「ふじの果肉を」というやさしい言葉がそれを救っていますね。
雀來豆
男性目線でしょうか。全体的に固いことが形式ばっているようで、赤ちゃんのイメージと離れてしまいます。句読点も私は気取っているように感じます。
気球
新しい家族は生まれてきた子どもなんですね。他の方の選評を読んでお食い初めのことを知りました。お食い初めを知らなくても、お祝いの膳からそのような慣習があることは読み取れました。ふじの果肉は不死にも掛けてあるのでしょうか…?子どもへの祝福と成長を願う優しい歌だなと思いました。
オリー
前評の不死に通ずるということで「ふじ」が選ばれているのだとすると、納得です。
村田馨
お食い初めの様子かと思います、「ふじの果肉」と具体を持ってきたところが歌の実感を高めていて良かったと思います。「新しい家族」「振る舞う」「お祝いの膳」は回りくどくもったいない気がしました。
泳二