1. 詠草をクリックから選評を書き込めます

   各票の点数 3pt2pt1pt 

   各票の点数 9pt6pt3pt

2. 
   

   死因：「今日は双子座流星群ですね！」としかメールできないこと

   レオさんの一首 首席 37111点 和純木曜何某野崎アン杏ナイス害きつね南瑠夏恋をしている篠宮はだしのの迂回onihime99スコヲプ太田青磁工藤吉生彩華 勇気を出せないまま終わってしまったのですね 和純 僕「（死んでるから何も出来ない）」 君「ゆっこー、KALDIいこー」 僕「（死んでるから何も出来ない）」 ゆっこ「今日は双子座流星群なのに？」 君「（死んでるから何も出来ない）」 ゆっこ「（死んでるから何も出来ない）」 僕「（死んでるから何も出来ない星になる）」 君「（死んでるから何も出来ない星になる）」 ゆっこ「（死んでるから何も出来ない星になれない）」 ナイス害 単純に歌自体も面白いですが、これは定型でやったら安っぽい歌になったかもしれないなと思って点を入れました。不定形に落とし込むことで微妙に歌の形が揺らいで、その揺らぎが心にふるっときました。 恋をしている ひどく残念で愛らしい死因ですね スコヲプ

3. 	人ひとりで見れるものはきっと海の少しだ
   onihime99さんの一首 2席 2884点 新妻奏一郎ヒヨワくん杏月丘ナイルナイス害南瑠夏悠のの宮嶋いつく迂回宮木水葉悠佳里工藤吉生箔紙楓

4. 	雨がふっています　あなたのところでもふっていますか？　傘はありますか？
   泳二さんの一首 3席 2678点 二藍新妻奏一郎毬井七月村田一広奈月遥ヒヨワくん橋師中森つんガラケー太スコヲプ中牧正太太田青磁ルオ 雨の日に、こういう間違い電話が掛かってきて、恋でも始まらないかな。 毬井七月

5. 	あほや言う奴があほや言う奴が無限ループであほや言う奴が（ハグ）あ
   西村湯呑さんの一首 4席 2575点 新妻奏一郎村田一広奈月遥きい知己凛遊糸加子糸憂恋をしている中森つんonihime99笹谷香菜こはぎ彩華楓 （ハグ）あ、がすべてを丸く収めてますね。ギャップにきゅん♪ きい 不定形の短歌ってその性質上「不気味」だったり「歪んでいる」印象だったりの歌が多くなりがちなんですが、これはなんとかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！ザ・ボス恋をしているはかわいいものに目がなく、「無限ループで」をあえて言っているのもかわいくて、これはとてもかわいい短歌です。よかったです。 恋をしている

6. 	ひかりが熱いことをしらない子どもたちのために蝋燭を買い集める
   いさごさんの一首 5席 2369点 二藍湊あかり木曜何某野崎アンヒヨワくんきい知己凛糸憂南瑠夏ガラケー太さくらべにこはぎ箔紙

7. 	君に海を見せられると思った　セブンイレブンで万引きした伯方の塩でなら
   野崎アンさんの一首 6席 2266点 西村湯呑木曜何某遊糸加子ナイス害木原ねこ迂回onihime99こはぎ卯鷺楓 むちゃくちゃだけど、ほんのちょっとだけ納得させられてしまうところがすごくツボでした！ 西村湯呑 論理の飛躍と切迫感が破調と調和してますね。 字余り字足らず以上の破調を見る上で何に短歌っぽさを見出すかって色々あると思うんですが、これは全体の恋愛ぽい想いであるとかセブンイレブンとかの日常的なアイテムの組み合わせとか、「万引き」のキーワードで全体を異世界にしつつまとめあげてるとことかにすごく短歌っぽさを覚えました。 迂回

8. 	どうしようもない朝がくることを知っていてあなたは星をくれたのですか
   湊あかりさんの一首 7席 2266点 村田一広ちゃむ知己凛大葉れいきつね橋師篠宮悠はだし宮嶋いつく木原ねこ中森つんガラケー太こはぎ 朝のひかりの中で見る星はすっかり色あせているのでしょうか。それともあなたがくれた星だけは朝になってもきれいなのかな。どちらにしても星を握っていれば勇気が出てくる気がします。 大葉れい この歌は整えたら上手く定形に収まりそうな気がします。けれど整えてしまったら、この歌の持つ丁寧さまで削がれるような気がして、ああこれは不定形にすべき歌だな、とすとんと納得しました。 ルオ

9. 	ポストから吐き出されてしまった手紙には星の住所が書かれてました
   ちゃむさんの一首 8席 2266点 二藍和純湊あかり木曜何某きいきつね橋師南瑠夏宮嶋いつくガラケー太スコヲプ宮木水葉ルオさくらべに 不定形にするには、そうせざるを得ない理由を探してしまうタイプで...。この歌は、２句目だけが「吐き出されてしまった」で１０音と、かなり吐き出されてしまった感があって、好きでした（笑）欲を言えば、結句がすこし乱暴なので、「書かれていました」と字余りにしてもよいかなと思いました。（テーマが不定形ですし） 湊あかり

10. 	プリーツの数は十一次元を顕はしてゐる紺の世界線
    毬井七月さんの一首 9席 2163点 ヒヨワくんきい加子中森つん迂回芹笹谷香菜カオリナマンダイ宮木水葉中牧正太だみお卯鷺 制服の女の子たちがやたらときらきらでかわいくて不思議で邪悪で純真に見えるのはそういうことか！と思いました。 加子

11. 	航空機機体工場ライン工が丘に向かって飛ばしつづける紙飛行機 月まで
    秋山生糸さんの一首 10席 1751点 湊あかり大葉れいはだしのの宮嶋いつく笹谷香菜スコヲプ宮木水葉こはぎ

12. 	倒してしまった瓶はブルーキュラソー空になっていくテーブルの上に雲
    きつねさんの一首 11席 1751点 新妻奏一郎毬井七月川庭多機構湊あかりヒヨワくん大葉れい糸憂橋師箔紙卯鷺 実際に倒したら（染みになりそうだし）すごい慌てるだろうけど、俯瞰の視点ではっとしました。 毬井七月 ブルーと空(から/そら)と雲が響きあっていて印象的でした。 大葉れい

13. 	長身の転校生が女子の視線集める中でただひたすらに蟻を数える田中
    杏さんの一首 12席 1751点 川庭多機構村田一広西村湯呑野崎アンきい遊糸加子ナイス害篠宮カオリナマンダイ箔紙楓 長身の転校生と蟻との間には何センチの差があるのだろう、と思いました。ひとりがたくさんの人の視線を集めているのと、たくさんのものをひとりの視線が追っているの、という対比も面白いです。 加子

14. 	軽やかに渡るあなたを追う吊り橋に ひとり残され風吹けば なぜか笑いが止まらなくなる
    きいさんの一首 13席 1648点 ちゃむ杏泳二糸憂橋師のの小早川 破調でも冗長に間延びすることなく、密度ある詩情が伝わってくる。文章の起承転結、バランスセンスが優れているからこそと思う。結びも好き。 のの

15. 	名に包まれそのようなものに成型されて今日も鉄板焼かれてやんなっちゃうよ
    宮木水葉さんの一首 14席 1442点 湊あかり杏遊糸泳二恋をしている篠宮ガラケー太onihime99工藤吉生こはぎ およげたい焼きくんですね！この歌すごくリズムが気持ちいです。不定形でもリズミカルというか流れるような短歌はあるんだなと気づかされます。特に出だしの「名に包まれてそのようなものに成形されて」という言い回しはこれ以上ないくらいさらあ〜と流れる言葉の配置です。名に包まれてそのようなもに成形されて、というたい焼き君の捉え方も面白く、非常に上手い歌だと思います。 恋をしている

16. 	もっともっとあふれろ 僕らを繋ぐため たくさんのミルクと砂糖ときらきら
    長月優さんの一首 15席 1339点 二藍奈月遥野崎アン南瑠夏悠宮嶋いつく中牧正太ルオ

17. 	諍いをしたことがない終電で手をつながない好きな歌を知らない
    たえなかすずさんの一首 16席 1339点 月丘ナイル大葉れい泳二迂回中牧正太太田青磁小早川彩華 一見円満な関係だけれど、「しない」ことを挙げてゆくと他人のようになってしまう。じゃあ何を知っているのか、ちょっと考えさせられました。 大葉れい

18. 	ざくざくに殺してしまったとんがりコーンからあなたの指が這いだしてきて雪だね
    加子さんの一首 17席 1236点 ちゃむ大葉れいナイス害南瑠夏篠宮木原ねこ工藤吉生

19. 	くだらなく光るものが好きタワーオブテラーのてっぺんで見る花火だとか
    大葉れいさんの一首 18席 1236点 二藍毬井七月湊あかり加子きつねはだし木原ねこ芹だみお 「タワーオブテラーのてっぺんで見る花火」という情景が好きです。タワーオブテラーって、乗っている間ほとんど真っ暗なんですよね。「くだらなく光るもの」が花火なら、タワーオブテラーに必然性はあるかなと思いました。 湊あかり だとか、ってあるのでいろいろ手駒はあるはずやのに、まず「タワーオブテラーのてっぺんからの花火」っていう場面を持ってくるのが、すごい。くだらなく光る感もすごく出てる気がします。あと、てっぺんからのって一瞬しか見られないような（乗ったことないけど）イメージなので、なんかせつない感じもあって、ぐっときます。 はだし

20. 	土曜日にあなたと会ってから空っぽになったライターは私
    カオリナマンダイさんの一首 19席 1133点 木曜何某泳二糸憂きつね中牧正太太田青磁卯鷺

21. 	砂時計あげるよ魔法の砂時計ひっくり返すと10秒戻るの…うふふ…砂時計あげるよ魔法の砂時計…ほらね
    遊糸さんの一首 20席 1133点 和純野崎アン橋師悠中森つん太田青磁楓 好き！ 和純

22. 	アップルティー飲めたもんじゃないでしょう冷えて冷えて冷えたさよならのせい
    篠宮さんの一首 21席 1133点 ヒヨワくん月丘ナイル悠迂回onihime99芹カオリナマンダイスコヲプ工藤吉生

23. 	親愛なる君へ 僕はいま先の見えない穴のなかで微かなひかりを待っている
    新妻奏一郎さんの一首 22席 1030点 木原ねこガラケー太笹谷香菜小早川ルオだみお

24. 	底辺×高さ÷２オバケの三角の面積こわくない
    木曜何某さんの一首 23席 1030点 毬井七月西村湯呑月丘ナイル加子笹谷香菜カオリナマンダイ オバケのあの三角も公式で割り出せるという、ロジカルな感じが面白いです。たしかにそう考えるとこわくない、かもしれないですね。 加子

25. 	ぼくの言葉が白い息に溶けてもう見えなくなったから朝だ
    ナガセリュウさんの一首 24席 1030点 杏きつね木原ねこ芹カオリナマンダイ悠佳里工藤吉生さくらべにだみお

26. 	えらそうに何様のつもりでしょうかかかかかりうちぇｒｙう　 天秤を投げ捨てよ
    笹谷香菜さんの一首 25席 927点 川庭多機構杏恋をしている中森つん楓 「えらそうに何様のつもりでしょう」という言葉はどこか貴族やお嬢様みたいな特権階級の匂いがします。しかしその後に続く意味不明の言葉が世界の価値観をぐらぐらさせていきます。特権階級という自身に価値を見出している存在と無価値な言葉を並列させることによって、価値の転倒つまり「天秤を投げ捨てよ」価値を測らず、比べず、意味がないことを認めようというすがすがしい表明が待っています。 不定形の短歌の存在と、とてもとてもマッチした素晴らしい歌だったと思います。文句なし極選です。 恋をしている

    
    

    

27. ★★★ なんたる偏差値50 ★★★

28. 	ひとめぼれってある運命の人っているほんとの恋ありうる君との未来見えるだから好きって言って、とあおる、夜
    月丘ナイルさんの一首 26席 927点 和純野崎アンひらたてるだみお 韻を踏んでいるのが好きです 和純

29. 	間違いだらけのミサイル撃ち込んで空きましたお腹の穴に日記を置きました
    ののさんの一首 27席 824点 新妻奏一郎ナイス害はだし太田青磁 何の比喩だろー、ミサイル。やかましいイメージから最後に日記を「置く」ところでしずかになって、なんだろうひとつの物語を読んだみたいな気持ちになります。ひとつ目の「ました」からのくっつき方がへんでなんか気になります。そこからお腹にいくまでにものすっごい時間がつまってる感じ。置かれる日記はそれまでが書かれてんでしょうか。気になる、が多いー はだし

30. 	難儀やなぁ「いや」は２種やて教えたやんな？ 腕かいな緩めて阿呆かいな
    和純さんの一首 28席 824点 川庭多機構西村湯呑小早川悠佳里だみお

31. 	それを恋と呼ぶことも知らないまま僕らの魂は惹かれ合う
    ガラケー太さんの一首 29席 824点 奈月遥月丘ナイル糸憂スコヲプ彩華

32. 	泣いているなら耳を塞いでこの世界に好きな音だけにしてみ
    みわさんの一首 30席 824点 川庭多機構月丘ナイルルオ悠佳里卯鷺

33. 	色恋にルールやタブーあるはずもなし　そうしたいからするのです
    ルオさんの一首 31席 824点 和純ちゃむ小早川悠佳里さくらべにひらたてる

34. 	触れたくてでも触れられないこの距離は神様に願っても願っても縮まらない
    悠佳里さんの一首 32席 721点 ちゃむ知己凛遊糸ルオ彩華

35. 	キミん家の窓しめ忘れてるよ だけどボク勝手に入ったりしない
    ヒヨワくんさんの一首 33席 721点 西村湯呑泳二はだしonihime99卯鷺

36. 	雨で工事は中止工事は雨で中止雨の中止は工事で中止雨の工事ひとしんだ
    恋をしているさんの一首 34席 721点 西村湯呑木曜何某遊糸悠宮木水葉

37. 	ぱんつとおっぱいならどっちがいいか選べって神様に言われた
    中森つんさんの一首 35席 618点 毬井七月芹箔紙 すんごい破壊力、すき。しかもぱんつとおっぱい。下着と肉体。そんなん決まってるじゃないですかー！って言いたいのに言えないのがまたいい。 土筆みを ぱんつとおっぱいって言われたらもうお花上げるしかなかった。どっちがいいかって私はおっぱいが好きです。 箔紙

38. 	両手で包み味わいゆく。あなたが好きだったホットミルクが熱い
    村田一広さんの一首 36席 618点 奈月遥知己凛芹笹谷香菜

39. 	もし今触れたら２人の時間は変わるのだろうか真っ赤に染まった冷たい手と手
    ひらたてるさんの一首 37席 618点 新妻奏一郎知己凛泳二中牧正太悠佳里

40. 	カツンカツン響くヒールきみを感じ僕はひどくどくんどくんどく
    彩華さんの一首 38席 515点 ちゃむひらたてる 音の響きだけで情景と心情を表現しており巧みな作品だと思いました。お題が不定形の短歌なので、このような遊び心があった方が魅力的だと思います。 ちゃむ

41. 	街を歩く広めの歩道を寄り添えば歌いたくなるのさ オーシャンゼリゼ
    さくらべにさんの一首 39席 515点 川庭多機構カオリナマンダイ

42. 	こたつの中では猫のフレーメン反応 みかんの皮はほおって置かれ
    宮嶋いつくさんの一首 40席 515点 毬井七月恋をしているさくらべに フレーメン反応とは猫が「ハッ」て顔をすることを言うみたいです。というかそれ知らなかったんですが、この「みかんの皮はほおって置かれ」が楽しくて、こたつの上にみかんの皮がほおっておかれて、猫はこたつの中でフレーメン反応。なんとなく宇宙的なへだたりというか、時空がちょっとずれてしまった得体のしれないドキドキを感じました。僕だけかもしれないけどドキドキしました。 恋をしている

43. 	あむ。ねと（甘）ねとねと（甘甘）とろり（甘甘甘）とろ（甘甘甘）りとろ（甘甘甘）りと（甘甘甘）ろり（甘甘甘）ねと（甘甘甘）ねと（甘甘）とろり（甘甘）この安納芋は当た（甘）りとろり（甘甘）とろ（甘）り（甘甘）とろり（甘）こくん
    悠さんの一首 41席 515点 恋をしているのの箔紙 安納芋を食べ終わるまでの味覚を短歌にするというめちゃくちゃ面白い試みです！！しかも「この安納芋は当た」で、食べているものの明示、そして食べている人間の幸福感を同時に表現しかつ、「とろり」という言葉の中にうまく溶け込ませる腕力も魅力。魅力興奮面白短歌です。 恋をしている

44. 	好きになってはだめああ恋が始まってしまう好きになってはだめ
    木原ねこさんの一首 42席 515点 和純村田一広きい小早川ひらたてる 始まってしまえー！と思わせてくれるお歌だなと思いました 和純

45. 	ぬぷぬぷぬぷぬぷ、これはやましいことではないと己に暗示する
    箔紙さんの一首 43席 412点 宮木水葉ひらたてる

46. 	歌ったのなら聴かれたいばかりが先に立つ 太陽は誰にも昇る
    糸憂さんの一首 44席 412点 大葉れい篠宮 「聴かれたい」、とてもよくわかります。短歌も読まれたいし、絵も見られたい。 「太陽は誰にも昇る」は、そんな目立ちたい欲に対する肯定なのか否定なのか、うまく読みきれませんでした。が、あらゆる人を照らすスポットライトのように、太陽がすべて包んでくれるといいなと思います。 大葉れい

47. 	不許可とは不思議なものぞ　ぞっこんの昼間に巨象
    松木秀さんの一首 45席 412点 のの宮嶋いつく

48. 	いつだって恋をしているあの子はなんでこちらを見ようとしないのか
    小早川さんの一首 46席 26点 さくらべに彩華 都々逸！！なんだか嬉しいDDITなのです。 悠佳里

49. 	愛してるっていわれたのあなたが初めて　だから言うよ私も愛してる
    知己凛さんの一首 47席 26点 村田一広奈月遥

50. 	戸をおして ただひといろのあおのした ふゆのかほりをふと知りけり
    奈月遥さんの一首 48席 13点 二藍

51. 	みゆきみたいなことはできないねって言ったけど嘘になりそうですオンザロード
    中牧正太さんの一首 49席 13点 ひらたてる

52. 	マッサンと　ラブラブエリーも佳いけれど キャサリン太猫（たねこ）も　イケてるで〜
    卯鷺さんの一首 50席 00点

提供：