連歌の花道『新月ノ歌会』

神無月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成30年度 神無月の歌会『上弦の部』

今月は11月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも11月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×3票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠小春日のバスにまどろむ君の手に

出詠名 キール
首席 / 19点 ×3 ×11 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーNATURAつるもーたろ甘酢あんかけ寿々多実果藤 かづえ古志野光斎藤秀雄遠野 かなみ静ジャックきつねきいさち蟻男衣未(みみ)キール

選評名 ぽかぽかして眠ってしまったのでしょうね。君の手に……その先の展開が気になります。
寿々多実果
★0
冬のあったかい日、どろんとした空気の中で揺られると、ついつい・・・。そんな君の手の表情が見えるようです。
もーたろ
★0
君の手に何があるのか気になりますね。柔らかな秋の陽射し、暖かなバスに揺られてまどろむ君が幸せそうです。
きい
★0
優しく下の句でどうとでもなる普遍的な歌だと思います。
だからこそ、“連歌”として下の句を詠む者は試される。
そそられます。
古志野光
★0
下の句を詠んでみたいと一番強く思いました。立冬を過ぎあたり、気持ちまでホッとするあたたかい一日の景がステキで、まどろむ様子や【君】との関係性、バスに乗り合わせた人たちの雰囲気などもいろいろ想像が膨らむ句だなと思いました。
遠野 かなみ
★0

はつふゆの朝ふくよかな雀二羽

出詠名 斎藤秀雄
2 / 15 ×4 ×5 ×9 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティー知己凛NATURAつるもーたろ甘酢あんかけ寿々多実果藤 かづえ遠野 かなみ静ジャックきつねきいさち蟻男衣未(みみ)斎藤秀雄

選評名 寒さでふくらんでいる雀が二羽(^^)可愛いらしいです。今回、好きな上の句が多くて、悩みます。
ロサ・ブラックティー
★0
はつふゆ、ふくよかとハ行の音が、朝の冷えた外気を温めるようでいいですね。
きい
★0
「はつふゆ」「ふくよか」のh音、それからひらがなであるところに、ふくよかさが表れているように思います。二羽が寄り添っているところを想像しました。
きつね
★0
愛らしい姿が浮かびます。
衣未(みみ)
★0

明け方の風の形にある落ち葉

出詠名 きつね
3 / 14 ×3 ×6 ×5 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティー知己凛つる寿々多実果藤 かづえ古志野光斎藤秀雄遠野 かなみ静ジャックきいさちきつね

選評名 晩秋ともなれば明け方はきっと冷えることでしょう。風のかたちを残した落ち葉がいいなと思いました。
きい
★0
「いま冷たい風が吹いていて、落ち葉がちょうど舞っている」とも読めるし、「風が強く吹いて、風の通り道を落ち葉が示している」とも読める。いずれにしても、人の手が加わっていない、冬の朝の情景。これを「風の形にある」と把握したところに、観察している主体の繊細な観察眼がうかがえます。綺麗な写生になっているので、下句でどのように心情を歌うか、連歌の醍醐味がつまっている上句だと感じます。
斎藤秀雄
★0
上の評の方もおっしゃるように「風の形にある落ち葉」という表現が素敵です。冬になったばかりの静かな朝を想像しました。下の句も楽しみです。

★0

大きめのストールふわり巻く朝は

出詠名 藤 かづえ
4 / 12 ×3 ×4 ×5 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティー知己凛NATURAつるもーたろ甘酢あんかけ斎藤秀雄遠野 かなみ静ジャックさち蟻男藤 かづえ

選評名 コートを引っ張り出す程でもなく、セーター来てゆくには屋内は暖かくて、という徐々に季節が動いている様子がよく表現されていると思いました。
つる
★0
大きめというのが、ファッションというよりあたたかさを求めているようで、かなり寒くなってきたことが感じられました。寒さよりあたたかさを感じるステキな歌です。
甘酢あんかけ
★0
温度が低くなってきた朝の空気感を感じますね。大きめのストールは、保温性が高いものを選んだのかな…【ふわり】だから、素材がやわらかくお値段も高いものなのかな…と。オシャレに着こなしている様子を描写しているのだろうと思いました。
遠野 かなみ
★0
女性らしいお歌だなと思いました。冬のはじまりを思わせるストールがいいですね。やわらかな空気感も好きです。
キール
★0

しょんぼりと歩いていたら草紅葉

出詠名 さち
5 / 12 ×1 ×8 ×2 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティーNATURAつる甘酢あんかけ寿々多実果古志野光斎藤秀雄静ジャックきい蟻男さち

選評名 しょんぼりうつむいて歩いていたら草の色づいているのに気づく、というさりげないけれど、素直な心情を感じました。シンプルながら、下の句次第で素敵になりそうな気がします。
ロサ・ブラックティー
★0
人生、捨てたものじゃないよ、いいことだってあるんだから頑張ろうよ、ってことですよね。但し、それは自分の心次第!道端の草の紅葉に気付き、しかもその紅葉を綺麗に思える心にだけ幸せは宿ります。この上句だけで既に完結している俳句のような感じもしますが、下句への展開を考えてみたくなりました。とっても素敵です!
NATURA
★0
「草紅葉」は秋の季語ですね。とても残念・・・
もーたろ
★0
気持ちの落ちているときに足元の「草紅葉」の色にはっとする様子がいいです。季語としても11月に相応しいと思いました。
きい
★0

夕暮れの色の落ち葉のチケットを

出詠名
6 / 8 ×1 ×4 ×8 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー知己凛NATURAつるもーたろ甘酢あんかけ斎藤秀雄遠野 かなみ静ジャックきつねさち蟻男

選評名 夕暮れ色の落ち葉という表現が好きです!
ドラマの始まりのようで下の句を考えるのが楽しみです❤️
知己凛
★0
景はいいなと思うのですが、「の」が続くのが少し気になりました。
きつね
★0

一言を断つ僕の背に初時雨

出詠名 遠野 かなみ
7 / 7 ×2 ×1 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーつるもーたろ斎藤秀雄静ジャック蟻男遠野 かなみ

選評名 「断つ」という強い言葉に、初時雨の冷たさが際立っていると感じました。が、私には難しそう(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
主体が対峙者の一言を断った とも読めますが、
主体が言いかけた一言を 初時雨に断たれた と
読ませていただきました。
下の句で一言を明記するか否か、
そのシチュエーション等
アイデアが湧く作品ですね。
蟻男
★0

コスモスの泣いてる丘に君が咲く

出詠名 静ジャック
8 / 7 ×2 ×1 ×2 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーつる遠野 かなみきいさち静ジャック

選評名 雨にたたかれてコスモスはうなだれてしまっているのでしょうか。でも彼はコスモスなんか、きっと見ていないのでしょうね(^^)そして、そんなコスモス畑なのに彼女も「咲く」なので、楽しそうにしている様に感じます。花は台無しなのに、はしゃいでいるような雰囲気が幸せそうで、対照的な情景がより強調されて、良かったです。
ロサ・ブラックティー
★0

大根に出汁のしみこむ音がして

出詠名 知己凛
9 / 7 ×1 ×3 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーつる寿々多実果藤 かづえ斎藤秀雄静ジャック蟻男知己凛

選評名 おでんでしょうか。それとも、大根の煮物かな。寒くなってくると、味のしみた大根は美味しいですよね。ことことと煮る音が聞こえてきそうで温かい気持ちになりました。
藤 かづえ
★0

冬の朝ランドセルから鈴の音が

出詠名
10 / 6 ×0 ×4 ×8 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーNATURAつるもーたろ甘酢あんかけ藤 かづえ斎藤秀雄遠野 かなみ静ジャックさち衣未(みみ)

選評名 鈴の音が、いつも以上によく通って聞こえるのでしょうね。冬の朝の澄んだ空気を感じます。
ロサ・ブラックティー
★0
りんりん…と響く鈴の音が、美しく聞こえてくる朝なのですね。子どもたちが寒さを気にせず元気に歩いていたり、はしゃいでいる姿が思い浮かびました。
遠野 かなみ
★0

白妙の雪待ち月に編むセーター

出詠名 甘酢あんかけ
11 / 6 ×0 ×4 ×5 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティーNATURA寿々多実果静ジャックさち蟻男甘酢あんかけ

選評名 セーターを編むという女性的な行為の中で、「雪待月」の文字に、「雪が降ってもっと寒くなって」と心密かに願う乙女心が見えて、可愛いと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
失礼なことを書くかもしれませんが、私の知る限りだとセーターは12月の季語だと思います。それで、一瞬、読むときに戸惑いました。(季語が混在しているな…と。)でも、私が気になっただけで問題はないので、評を書かせていただこうと思いました。
いよいよ、本格的な冬が来る前に手編みをしようと思ったのですね。手編みをする人が周りに少なく、どれぐらいの工程がかかるのか…どんな部分が大変なのか分かりかねますが、一生懸命に編む姿が浮かびました。
遠野 かなみ
★0
読んでくださり、そして、お花や評をありがとうございました!

遠野 かなみ様  ご指摘ありがとうございます!不勉強で月ごとの季語があることを知りませんでした。。(秋から冬に着るからいいだろうと思っていました。。)調べてみたいと思います!(^.^)
甘酢あんかけ
★0
いやいや、でも、着てるセーターじゃなく、「編むセーター」までがひと言なのですよ(^^)b
ロサ・ブラックティー
★0
ロサさま ありがとうございます!どう考えたらいいんでしょうかね??季語の詳しい使い方がまだわかっていなくて難しいです、、、。
甘酢あんかけ
★0
私としてはこれ好きです(^^)違和感ありませんでした。季語が入っているのに「春」「夏」「秋」「冬」入れている句、メチャクチャありますしね(^^;)「夏座敷」の時も「スイカ」たくさんありましたしね(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
私はこの句の季語は「雪待ち月」だと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0

どんぐりに名前をつけて並べたら

出詠名 寿々多実果
12 / 5 ×0 ×3 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー知己凛NATURAつる静ジャックさち蟻男衣未(みみ)寿々多実果

選評名 ただ並べるのではなく「名前をつけて」というのが可愛らしくてとても好きです。下の句でどんな展開が待っているのかな。
静ジャック
★0

秋惜しむ待ち受け画面の猫の髭

出詠名 きい
13 / 4 ×0 ×2 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーつる寿々多実果藤 かづえ静ジャックきつねきい

選評名 猫は寒がりだから「秋惜しむ」なのかな、と思いました。待ち受けにしているということは、特別な猫なのでしょう、主体の愛情を感じました。
藤 かづえ
★0

川面には舟いく艘ともみじ影

出詠名 ロサ・ブラックティー
14 / 3 ×0 ×1 ×6 ×1

互選名 キール甘酢あんかけ古志野光斎藤秀雄静ジャックさちロサ・ブラックティー

選評名 もみじの映る川面に舟がいくつも・・というのは、京都の嵐山のもみじ祭で舟は屋形船なんですが・・・だ~れか気づいてくれてるかなぁ(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

もこもこに着込んで入ろう落ち葉布団

出詠名 蟻男
15 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーもーたろ甘酢あんかけ静ジャックさち蟻男

選評名

紅葉の窓 花ひとつない部屋

出詠名 古志野光
16 / 3 ×0 ×1 ×2 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー甘酢あんかけきつね古志野光

選評名 実はこれも選んでみたかったのですが、1字足りないところに助詞を入れれば、下の句を自在に変えれそう、と思ったんですけど・・・まあ・・。
ロサ・ブラックティー
★0
「--に 龍田姫(たたぎ)訪れ 我れも季を知る」(^^) 季節感のない部屋に、窓の紅葉だけが季節を映しているのは、前回の「いわし雲の窓」に通じる所がありますよね(^^)・・たたぎはちょっと方言かも。
ロサ・ブラックティー
★0

待ち合わせ歩く楽しい酉の市

出詠名 衣未(みみ)
16 / 3 ×0 ×1 ×2 ×1

互選名 つる藤 かづえ静ジャック衣未(みみ)

選評名 にぎやかな酉の市の様子を想像してこちらまで楽しい気分になりました。
藤 かづえ
★0

不倫うた「さざんかの宿」聞きながら

出詠名 NATURA
17 / 2 ×0 ×0 ×2 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティーNATURA

選評名 さざんかの宿が不倫の歌だと知らない人のために初句で説明しているのだと思いますが、そこがもったいないと思いました。
「聴く」ではなく「聞く」を使っているので、その違いを生かした下の句を考えるのは楽しそうです。
きつね
★0
山茶花、こういう使い方もあるのですね。「不倫」という単語が最初にくるのはかなりインパクトがありますしドキッとしました。聞きながら何をするのか、何を思うのか、誰が聞くのか、いろいろなパターンの下の句が考えられそうです。
キール
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data神無月の歌会上弦の部H30.10.10 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3キール

最黄+2キール

最緑+2斎藤秀雄

欠評-1さち

六連+3つる

のの+1全員(管理人欠席のため)

月開催後記


キールさんが通算2回目の上弦首席でした

通算90回出席: きい

通算10回出席: さち

連続10回出席: さち


ありがとうございました 花

神無月の歌会上弦の部