連歌の花道『新月ノ歌会』

皐月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成32年度 皐月の歌会『上弦の部』

今月は6月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも6月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×5票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠紫陽花の青の<kana>間<:>あわい</kana>にきみを待つ

出詠名 キール
首席 / 25点 ×6 ×11 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏聴雨万間みいやロサ・ブラックティーミウラてつぞう寝言青時ほのふわり甘酢あんかけおうい宮嶋いつくゆりこ藤 かづえきいうをみちまさかなさち砂狐ビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816キール

選評名 「あ」じさいの「あ」おの「あ」わい、とふまれた韻が、ぽつぽつと落ちる優しい雨だれのような美しい印象があります。音に出して読みたくなる「うた」です。それと同時に美しい景色も描くことができます。満開の紫陽花の隙間から待っている作中主体の服の裾や腕時計を覗く仕草が見えてくるようです。主体の期待が膨らむ様子は、紫陽花の青の鮮やかさに象徴されています。
また「あ」の韻を下の句でどう活かすのか、技巧が問われると感じました。
万間みいや
★0
紫陽花の間で待っている人は、もしかしたらちょっとはずかしくて、隠れるように待っている気がしまして(^^)「はじらい」の様なくすぐったい甘さを感じました。『間』を「あわい」と読ませたところも、「淡い」にかけた様に思われて、ほのかな詩情を感じます。
ロサ・ブラックティー
★0
紫陽花が咲く場所で君を待つという光景が美しく表現されていると思いました。上で他の方も書いておられますが、「あ」音の連続が気持ちよく、「あわい」は紫陽花の淡い色合いを思い起こさせます。下の句の展開が楽しみだと思いました。
ミウラ
★0

てつぞう
★0
他の方も書かれているように「あ」の音韻が美しく、
しっとり感も伝わってきて、また紫陽花独特の青という色彩など
五感がくすぐられる上の句だと思います。下の句の展開が楽しみです!
聴雨
★0
ピンクでなく青の紫陽花が物憂げな梅雨とのマーブル模様を思わせて、下の句を詠むのが楽しみになる景ですね。
ゆりこ
★0
韻の美しさが際立っていると思います。それに伴い浮かぶ映像の美しさ。とても美しい句だと思いました。待っているきみが男なのか女なのか、その関係性は何か、どんな想いで待ってているのか…。色んな展開が想像されて、どんな下の句がつけられるのか楽しみな句です。
砂狐
★0
情景と音の美しさに惹かれました。甘さと爽やかさがちょうどよく心地いい感じがします。

★0

夏服の海がわたしを呑み込んで

出詠名 ほのふわり
2 / 22 ×4 ×12 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏しゃーらりん2はとサブレ万間みいやロサ・ブラックティーミウラ寝言青時甘酢あんかけNATURAおうい宮嶋いつくゆりこ藤 かづえきいうをみさちビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816ほのふわり

選評名 「海が夏服のわたしを」ではなくて、「夏服の海がわたしを」なところがいいなと思いました。海はすっかり夏のよそおいで、その海の香りや空気が伝わってきます。みなさんの下の句が読んでみたいです。
はとサブレ
★0
私は実際の海ではなく、夏服の群衆を海に例えた歌と読みました。学校などで一斉に衣替えして夏服になった人たちのなか、彼らの勢いに飲まれていく主体の様子が、一気にやってくる夏らしい海の様子に重なります。
りん2
★0
電車の昇降口の階段を思い浮かべました。時刻は朝。白、黒、濃紺など海の色をまとって、押し寄せてやってくる若者。がやがやとしゃべったり静かだったり、ざざんざざんと本当に海のようです。おそらく歩みが止まっている「わたし」は、若者の流れに対向する向きでたたずんでいるのか。いや、後ろから波にのまれても面白そうですね。
袴田朱夏
★0
最初の評を書いた者ですが、みなさんの評を見て学生の衣替えのことか、と気が付きました。それを頭に入れて読むと、人混みを海と表現されているのがとても素敵ですね。「夏服の海」の勢いのよさがいいなと思いました。
はとサブレ
★0
歌意から他の季節の服でもいいのでは?との指摘もありそうですが、夏服だからいいのです! と申しますのも続く”海”とのワードに夏服の”夏”が四季の中で一番相性が良いように感じられるからです。”海”ではなく人波という言葉があるように”波”の方が動きや音が連想され易いとの指摘もあるかもしれません。ですがそうしてしまうと夏服である必要性も”海”というワードが醸す広がりも薄らぐように思います。”夏服の海”に”どんな(夏の)海”が感じられるか?(人の多さを海に例えるだけなら人波でもいける。ここは”夏の海”を感じたい所)ですが、私も衣替えの登校日の光景を想像しました。初夏の清々しい光のもと反射でキラキラと光る白い海、それが白い制服の波にキラキラの笑顔で登校してくる学生たちと重なったからです。歌を読ませて頂き多感な時期の感性に一瞬触れたような感覚になりました。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

六月の雨に名前があるやうに

出詠名 聴雨
3 / 22 ×3 ×14 ×3 ×1

互選名 袴田朱夏しゃーらはとサブレ万間みいやロサ・ブラックティーミウラてつぞう寝言ほのふわり甘酢あんかけNATURAゆりこきいキールうをみちまさかな静ジャック404notF0816聴雨

選評名 いろいろな呼び方があるのを思い出して、いかに日本人が雨を愛でて来たかを思いました。自分としては「茅花流し」とか「卯の花腐たし」とか気に入ってます(^^9
ロサ・ブラックティー
★0
六月の雨はたしかに風流な呼び方をしますね。
そこに目をつけたか!という思いでいっぱいです。
どんな下の句が集まるのか楽しみになる句ですね。
きい
★0
抽象的でありつつ具体的な、絶妙な上の句です。無限の可能性がありますから下の句は難しいでしょうが、個性が出て面白そうです。
ほのふわり
★0
「名前がある」ということばから、季節が動き出すような気がしました。同じような動きをしているものって何かな、と想像がうごき始めて、楽しい気持ちになりました。
うをみ
★0

長雨にふくらむような体育館

出詠名 きい
4 / 18 ×0 ×16 ×4 ×1

互選名 袴田朱夏知己凛りん2万間みいやロサ・ブラックティーミウラてつぞう甘酢あんかけNATURAおうい宮嶋いつく藤 かづえうをみさち砂狐ビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816きい

選評名 子どもの声でふくらんだ、とも読めますし、雨水を吸って大きくなったとも読めます。「体育館」は、詩歌ではどちらかというと意外な登場人物ではないでしょうか。下の句はいい意味で難しくなりそう。
袴田朱夏
★0
最初体育館は木造で物理的に雨で膨らんだぐらいに読んでいました。上評を読ませて頂き、グラウンドで遊んでいた子たちも長雨続きで体育館での遊びに切り替え、それに合わせるように日増しに昼休みの体育館での声が盛り上がってゆく様子を、体育館が膨らんでいくようだと表現されところに詩性を感じさせて頂きました。雨を歌いながら楽しさを感じさせてくれる歌でした。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

夏至の日の踏切待ちの影まるく

出詠名 砂狐
5 / 17 ×3 ×9 ×8 ×1

互選名 袴田朱夏知己凛はとサブレ万間みいやロサ・ブラックティーてつぞう青時ほのふわり甘酢あんかけおういゆりこ藤 かづえきいちまさかなさちビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816砂狐

選評名 踏切を待っている間にふと見ると影がまるく見えた。
まだ日の高いお昼間でしょうか。
長い踏切待ちに、夏至の日の長い一日が重なってきます。
きい
★0
夏真っ只中の「夏至の日」ですから、きっと日光はギラギラと強いはずなのですが、それと対照的に影はまるいのですね。そこのギャップが印象的でした。
ほのふわり
★0
昼間が一番長い日。開かずの踏切は少なくなりましたが、地方ではまだまだ屋外で待たされる場所です。そこで影が丸く見える。太陽の位置だと感じますが、何気に不思議な世界を描いているようで、続くシーンを想像すると面白いです。
ちまさかな
★0
”影まるく”がいいですね!目を引きます(^_^) 夏至の正午 強い紫外線をしのぐ場所も踏切近くには無く、通過待ちで電車をやり過ごすうち暑さに溶けてゆく感じが”影まるく”から伝わるようです。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
六月の季語という事で梅雨に関連した、ジメジメした感じのものばかり考えていました。夏至がありましたね。影を「短く」でなく「まるく」としたのが素敵です。踏切待ちで止まっているとも分かります。下の句に繋げやすいとも思い選に入れさせていただきました。
さち
★0

真昼間の影を煮詰めた夏至の夜

出詠名 宮嶋いつく
6 / 17 ×2 ×11 ×10 ×1

互選名 袴田朱夏知己凛しゃーらりん2はとサブレ万間みいやロサ・ブラックティーミウラてつぞう寝言青時ほのふわり甘酢あんかけNATURAキールちまさかなさち砂狐ビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816宮嶋いつく

選評名 深い深い闇のような夜なのだろうと思いました。熱帯夜かも知れません。夏を象徴するような濃い影を煮詰めるという表現がとても素敵だと思います。
りん2
★0
一年で一番短い夏至の夜は、長い長い昼間の時間に押されて、凝縮された夜なのでしょうね(^^)そこには、待ち望まれた『心』が見えるような気がしました。
ロサ・ブラックティー
★0
”影を煮詰めた”との表現に影もまた真昼間の熱に煮詰まれたようにも感じられました。影だけでなく真昼間の熱もあまり引かないまま夏至の夜に引き継がれたのではないか、そのように感じた歌でした。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
「影を煮詰めた」に漆黒の闇の濃さを感じます。夏至の夜の湿度の高い闇。なんとなく不穏な空気感が漂っているところが好きです。
砂狐
★0
昼が一年で最も長くなる「夏至」は最も明るくなる日と取れますね。しかし光があれば影がある。夏至の夜は濃い影のように暗いでしょうね。
さち
★0

のっそりとしかし確かにかたつむり

出詠名 さち
7 / 14 ×3 ×6 ×7 ×1

互選名 聴雨はとサブレロサ・ブラックティーミウラてつぞう甘酢あんかけおうい宮嶋いつく藤 かづえきいキールうをみちまさかな静ジャック404notF0816さち

選評名 57でかたつむりののっそり感がよく出ているなと思いました。上の句自体は比較的情報が少ない句だと思うので、下の句がついたらどのような展開になるのかが楽しみです。
はとサブレ
★0
面白い。「しかし」というのは初め何だと思ったのでしょう?
リズムも良くて下の句を考えたくなります。
きい
★0
言葉の使い方が素敵です。
力強さを感じました。
おうい
★0
景にはかたつむりしか映っていないんです。けど、「のっそりと」「しかしたしかに」のどちらもかたつむりを指す言葉をたたみかけると、同じかたつむりが別角度、さらにアップという感じでみえてくるので面白いと思いました。ここからどう展開させようかと楽しみになる上句です。
宮嶋いつく
★0

うどん屋を出づれば梅雨の裏側の

出詠名 袴田朱夏
8 / 12 ×2 ×6 ×8 ×1

互選名 しゃーらりん2はとサブレロサ・ブラックティー青時ほのふわり甘酢あんかけ藤 かづえきいうをみちまさかなさち砂狐ビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816袴田朱夏

選評名 裏側の…なんでしょうか。一杯食べて、店の内側からのれんをくぐって出た外の世界を色々と想像できると思いました。
青時
★0
梅雨の裏側に惹かれました。裏側ということは、晴れ?本物の夏?それとももっと厚い雨雲の中?暖簾をくぐってうどん屋を出てきたときに広がる風景が謎に満ちていて面白いな、と思いました。
藤 かづえ
★0
うどん屋に立ち寄っている間に梅雨がその裏側の晴れ間を覗かせるようになる。”出づれば梅雨の裏側”との表現に、ナゼうどん屋?なのかも考慮に入れ
店内の熱気やあちこちのうどんから立ち昇る湯気等で、店内の様子及びうどんを食している自身の変化(額等に汗をかきだす)にも、梅雨の時期に感じる独特の体感に通ずるものがあったことが伺えます。店を出ても店内のようだろうと思っていたところの外の青空。読んでいる私にも青空が脳裏に心地よく広がりました(^_^)。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

枇杷二つ寄り添って生るただ二つ

出詠名 万間みいや
9 / 12 ×2 ×6 ×5 ×1

互選名 知己凛聴雨はとサブレロサ・ブラックティーてつぞうほのふわりおうい宮嶋いつくキールビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816万間みいや

選評名 枇杷の色や感触は、人肌の様にもみえるので、二つの枇杷の実を詠みながらも、人と人が寄り添って生きる事を指している様に感じられました。
ロサ・ブラックティー
★0
枇杷の実の、暖かくて優しい雰囲気が、素敵に表現されていて好きです。
おうい
★0
二つ、という言葉の繰り返しがすごく効いているって思いました。
寄り添う姿がパシッと決まってます!
知己凛
★0
”寄り添って生るただ二つ”が心にダイレクトに響いて来ます。”ただ”が効いているのかもしれないと思いました。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

紫陽花の葉の裏みたいなアパートで

出詠名 甘酢あんかけ
10 / 10 ×1 ×6 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏しゃーらりん2はとサブレ万間みいやロサ・ブラックティーミウラ藤 かづえきいキール静ジャック404notF0816甘酢あんかけ

選評名 独特の表現でいいなあと思いました。アパートですからあまり大きかったり豊かだったりはしないのでしょうが、紫陽花の葉の裏と言われればポジティブな印象も受けます。
袴田朱夏
★0
アジサイの葉裏は葉脈がくっきり走っていて、その筋と筋との間を一室と見ているのでしょうか、たくさんの長方形の室がぎっしりと集まったアパートなのでしょうね(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
思わず紫陽花の葉の裏はどんなだったかな?と考えてしまいました。細かい葉脈をアパートの部屋の並びに喩えるのが面白い視点だな、と思います。
藤 かづえ
★0

雨あがり滴のつぶにも世界あり

出詠名 知己凛
11 / 10 ×0 ×8 ×7 ×1

互選名 聴雨ロサ・ブラックティー寝言青時ほのふわり甘酢あんかけ宮嶋いつく藤 かづえきいキールさちビリでえぇよ(^_^)404notF0816知己凛

選評名 雨上がりに残った滴それぞれに映っている景色。
小さな滴に大きな世界を見ているところに惹かれました。
きい
★0
よく雨のしずくを拡大して写している写真があると思うのですが、それがパッと頭に思い浮かびました。
景が美しくて好きです。
404notF0816
★0

ときめきを浴衣の月に点らせて

出詠名 ビリでえぇよ(^_^)
12 / 9 ×1 ×5 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏知己凛ロサ・ブラックティーほのふわり甘酢あんかけNATURAゆりこうをみ静ジャック404notF0816ビリでえぇよ(^_^)

選評名 好きな人への心のときめきを、自分の浴衣の柄になっている月に込め、好きな人にその月のきらめきを気づいてもらえたらな、っていう胸キュンの感じでしょうか。なんだか切なくもあり、期待がふくらむ感じもあり、下句への展開が楽しみです。
NATURA
★0
ドキドキする上の句ですね。言葉選びがとてもいいなと思いました。
404notF0816
★0

柴犬が散歩をせかす梅雨晴間

出詠名 てつぞう
13 / 8 ×0 ×6 ×5 ×1

互選名 知己凛ロサ・ブラックティーNATURAおうい宮嶋いつくきいうをみちまさかなさち砂狐ビリでえぇよ(^_^)てつぞう

選評名 すっかり愛玩犬になった柴犬ですが、そわそわしている犬の表情が、見える気がしました。
ロサ・ブラックティー
★0
しっかりと景の浮かぶ描写に惹かれました。
愛犬の喜ぶようすは飼い主さんも嬉しいでしょうね。
きい
★0
お散歩が大好きな柴犬ちゃんが、耳を倒してちぎれるくらい尻尾を振っている姿が浮かびました。可愛いが過ぎますね。
おうい
★0
ハイハイ、ってすぐにお散歩に連れて行きたくなるような、元気な柴犬くんの姿が浮かんで楽しくなる句です。このあと飼い主さんとお散歩に行けて喜ぶ柴犬くんが見られるのか、待たされてしまうのか。願わくば元気にお散歩に行って喜びまくる柴犬くんが見たいです。
砂狐
★0

廃校が決まった庭に百日紅

出詠名 りん2
14 / 7 ×1 ×3 ×7 ×1

互選名 聴雨はとサブレ万間みいやてつぞうおういゆりこきいうをみさち静ジャック404notF0816りん2

選評名 廃校が決まった学校という終わりが見えているものと、夏の間中ピンクの花をこれでもかと咲かす、終わりがないような百日紅との対比がとても素敵だと思いました。この学校の最後の夏が、百日紅の花のように華やかで勢いのあるものになりますように。
てつぞう
★0
廃れていく学校の庭に、鮮やかな百日紅が長く咲いている
ところに詩情がありますね。とても良い句だなあ。
きい
★0
最後だけど、最後だから、こぼれるほど咲き誇ってほしいです。寂しさと静けさ、明るさと賑やかさの対比がくっきりとしていて、印象に残りました。
おうい
★0

梅雨晴れに風船ガムの色をした

出詠名 はとサブレ
15 / 7 ×0 ×5 ×9 ×1

互選名 袴田朱夏しゃーら聴雨ロサ・ブラックティーミウラ青時甘酢あんかけきいうをみビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816はとサブレ

選評名 風船ガムのパステルカラーが梅雨晴れに映えそうです。
雨の日に使うものはそうした色が多いですが
下の句に全然違うことを持ってきても面白そう。
「風船」という言葉もいいですね。
きい
★0
風船ガムという言葉に個人的に持つイメージから、梅雨晴れの空の青と相まってとても明るくポップな雰囲気がある気がしました。風船ガムの色をしているものが何なのか、ここからどう続くのか、気になります。

★0

日暮れでもさびしくないよ雨蛙

出詠名 うをみ
16 / 7 ×0 ×5 ×7 ×1

互選名 はとサブレロサ・ブラックティーミウラ青時NATURA宮嶋いつくゆりこきい砂狐ビリでえぇよ(^_^)静ジャックうをみ

選評名 雨蛙はたいてい葉の上でぽつんとしていますね。
日が暮れて暗くなったらかわいそうと思う、作者の優しさが好きです。
下の句で雨蛙を慰めてあげたい。
きい
★0
主体を誰にするかでまったく雰囲気の違うお歌が出来る上の句だと思います。色んなバリエーションのお歌を拝見したいと思いました。
砂狐
★0

灰色の空も優しい桜桃忌

出詠名 おうい
17 / 7 ×0 ×5 ×6 ×1

互選名 りん2聴雨はとサブレロサ・ブラックティーてつぞう寝言宮嶋いつくゆりこさち静ジャック404notF0816おうい

選評名 確かに、時期的に天気がパッとしない頃ですが、桜桃忌の灰色の空が優しいこと、優しいのは空だけでないこと、の2つが強く印象に残りました。想像が膨らむので、下の句がどう続くのか気になります。
てつぞう
★0

出勤の君にポピーはうなづいて

出詠名 静ジャック
18 / 5 ×1 ×1 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏ロサ・ブラックティーほのふわりNATURAきいキールビリでえぇよ(^_^)404notF0816静ジャック

選評名 出勤の道に咲いていたポピー。
風にすこし揺らいでいたのでしょうか。
励まされるようなやさしい句だと思いました。
きい
★0
出勤時に花に視線を注げる心の豊かさに共感します。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
ポピーの擬人化がかわいらしくて好きです。お仕事、がんばれそうですね。
キール
★0

水無月の世界を出づる茅の輪かな

出詠名 青時
19 / 5 ×0 ×3 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーてつぞう甘酢あんかけおうい宮嶋いつくビリでえぇよ(^_^)静ジャック青時

選評名 とうとう五月になっても非常事態が解除しそうにないですが、茅の輪をくぐって、六月にはいろいろな厄や穢れを払いたいものです(^^)『世界』の言葉にスケールの大きさを感じますし、明るい未来が見れるような、気持にさせられる句だと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
こちらでは「輪抜け」と呼ばれている夏越の祓は、地域で一番早く行われるお祭りです。茅の輪をくぐって無病息災を祈願するものですが、この事態が早く収まって、楽しい夏が来ることを願う気持ちを感じました。
てつぞう
★0
抜けた後の世界が、素敵でありますように。
ずっと引き継ぎたい伝統行事ですね。
おうい
★0

夏服のわたしを早くとどけたい

出詠名 ミウラ
20 / 5 ×0 ×3 ×4 ×1

互選名 はとサブレロサ・ブラックティーほのふわりNATURAさちビリでえぇよ(^_^)静ジャックミウラ

選評名 新しい夏服を買って、早くこの服を着て会いに行きたい気持ちをうたったのかなと思いました。このご時世、外出もなかなかままならないので、こう思っている若い方は多いのかなとも思いました。(こんな初々しい気持ち、忘れてしまっておりました笑)
甘酢あんかけ
★0
届けることのできない何らかの事情があるのでしょうか。「夏服のわたし」がとても気に入りました。
静ジャック
★0

ほうたるを見たいと君がせがむから

出詠名 しゃーら
21 / 4 ×1 ×0 ×5 ×1

互選名 聴雨はとサブレロサ・ブラックティー甘酢あんかけキールビリでえぇよ(^_^)しゃーら

選評名 ほうたる、の響きがいいですね。君が蛍のヒカリをせがみ、主体はどうするのでしょうか。簡単には実物をみせられないこらこそ、様々な下の句が繋げられそうです。
甘酢あんかけ
★0

サルビアの庭を育てる三人の

出詠名
22 / 4 ×0 ×2 ×6 ×1

互選名 りん2ロサ・ブラックティー甘酢あんかけキールさちビリでえぇよ(^_^)静ジャック404notF0816

選評名 三人を誰にするかで読みが変わってきますが、私はサルビアを育てているのは三人兄弟あるいは姉妹と読みました。子どもたちを見守る親御さんのあたたかな視線を感じます。
キール
★0

梅雨晴にブルーベリーを摘みながら

出詠名 藤 かづえ
23 / 4 ×0 ×2 ×5 ×1

互選名 聴雨甘酢あんかけキールうをみさちビリでえぇよ(^_^)静ジャック藤 かづえ

選評名 旬を迎えようとしている鈴なりのブルーベリー。雨後の雨粒の反射に映え一層瑞々しい青色なんでしょう。視線を上に向ければ長雨であったから何処までも澄み渡るような梅雨晴れの青色、この時期にしか見られない青色をこの歌で楽しませて頂きました。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

梅雨空に下校の声がきらきらと

出詠名
24 / 4 ×0 ×2 ×2 ×1

互選名 聴雨ロサ・ブラックティー静ジャック404notF0816

選評名 まだ、感染リスクの関係で学校の再開がままならない地域が多いですね。梅雨の時期には、事態が落ち着いてこのような下校の声が聴けるといいなと思いました。
甘酢あんかけ
★0

愛らしく咲いたみかんの花白く

出詠名 ゆりこ
25 / 3 ×0 ×1 ×6 ×1

互選名 知己凛ロサ・ブラックティーてつぞうNATURAキールビリでえぇよ(^_^)静ジャックゆりこ

選評名 雨の季節は、静かな雰囲気の歌が多くなったりしますが、こちらの歌はパッと明るくなりますね。みかんの花の歌も思い出され、可愛らしいです。もうひとひねりあると、もっと面白くなりそうです!
甘酢あんかけ
★0

役立たずな気分ひきずる五月雨の

出詠名 NATURA
26 / 3 ×0 ×1 ×3 ×1

互選名 しゃーらロサ・ブラックティーほのふわり甘酢あんかけNATURA

選評名 五月雨とひきずるという動詞が、もったりとして合っているように思いました。役立たずな気分とは、主体に何があったのかな???と想像が膨らみます。もう少しヒントが欲しい気もしました。
甘酢あんかけ
★0

蛙(かわず)の音(ね)兄弟げんか眠りつき

出詠名 ロサ・ブラックティー
27 / 3 ×0 ×1 ×2 ×1

互選名 袴田朱夏ミウラビリでえぇよ(^_^)ロサ・ブラックティー

選評名 ケンカごと眠るという大胆な言葉遣いで、そういう感じのいつも元気な兄弟なのかなあと想像しました。眠ってしまえばその静けさにカエルの鳴き声が聞こえてくる。明日も元気にケンカをすることでしょう。
袴田朱夏
★0

すれ違い何も見えない桜桃忌

出詠名 寝言
28 / 2 ×0 ×0 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー甘酢あんかけさち404notF0816寝言

選評名 桜桃忌は、作家太宰治の忌日なのですね、不勉強で存じず調べて分かりました。死因に絡めたり、この梅雨空を背景にしたり、しっとりとした一首が生まれそうだなと思いました。
甘酢あんかけ
★0

雨模様いつも騙され六月の

出詠名 ちまさかな
29 / 2 ×0 ×0 ×3 ×1

互選名 聴雨ロサ・ブラックティーちまさかな

選評名 降りそうで降らないってありますね。天気のみならず、人においても、思わせぶりな態度などよくありますね。そんなことも下の句で言えそうですね。
甘酢あんかけ
★0

颯爽と歩きゆきたい五月晴れ

出詠名 衣未(みみ)
30 / 0 ×0 ×0 ×5 ×0

互選名 万間みいやロサ・ブラックティーおういうをみ

選評名 久しぶりに雨が上がった梅雨の晴れ間の青空の下では確かにこんな風に胸を張って歩きたくなるな、と共感しました。
藤 かづえ
★0



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