連歌の花道『新月ノ歌会』

如月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成26年度 如月の歌会『上弦の部』

今月は3月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも3月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×2票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠鉛筆の芯やわらかく春めく日

出詠名 ちゃむ
首席 / 23点 ×8 ×5 ×7 ×1

互選名 きいやんや藤 かづえ迂回椋鳥村田一広毬井七月箔紙知己凛管理人宮嶋いつく彩華七海奏一郎太田青磁404notF0816はだしきつね橋師ちゃむ

選評名 暖かくなってきたから、芯もやわらかくなったような気がする、ということでしょうか。
体感したことはありませんが、素敵な句だと思いました。
あったかい。
やんや
★0
三寒四温のころの暖かな一日はほっとします。その気持ちを鉛筆の芯のやわらかさで表したのが早春にふさわしくていいな、と思いました。
藤 かづえ
★0
日の差し込む部屋で手紙を書いているのか、デッサンをしているのか、と想像が膨らみました。優しい、3月らしい情景がイメージできて好きです。
椋鳥
★0
鉛筆の芯がやわらかい=小学生かな?と思いました。
ピカピカの一年生になるまえの準備が着々と進んでいるなって感じました。春ですね。
知己凛
★0
鉛筆の芯やわらかく、に惹かれました。
あたたかい春のひかりが想起されます。
七海奏一郎
★0
柔らかな鉛筆の線が春を連想させますね。デッサンでつかう柔らかな鉛筆を想像しました。
太田青磁
★0
ちゃむさん平成25年『神無月の歌会』上弦の部以来16ヶ月ぶり
最高得点新記録を更新する首席でした!! (゚∀゚ノノ"☆パチパチパチー
“ちゃむさんから王者オーラ出過ぎてる” by 迂回
管理人
★0

たんぽぽの秘密があふれだす黄色

出詠名 村田一広
2 / 12 ×3 ×4 ×5 ×1

互選名 きいやんや椋鳥管理人春森糸憂彩華七海奏一郎宮木水葉きつね橋師村田一広

選評名 冬の間秘められていた黄色が溢れるように咲くところが目に浮かびました。鮮やか!
椋鳥
★0
「たんぽぽの秘密」が何なのか気になるし、たんぽぽのシュッとした花弁(?)と黄色が「あふれだす」勢いに合っていて、春のゆったりとしたエネルギーを感じます。
彩華
★0
簡単な単語ばかりなのに、その組み合わせ方次第でこんなに可愛い詩情を起こせることが素敵。あの色はあふれた秘密なんですね。
管理人
★0
花の彩る春が好きです。あふれだすほどの秘密ってなんですか?答えが知りたいなあ。
橋師
★0

水温み歯医者通いも明日まで

出詠名 迂回
3 / 11 ×2 ×5 ×3 ×1

互選名 きい椋鳥毬井七月箔紙管理人宮嶋いつくちゃむ七海奏一郎はだし迂回

選評名 歯が痛いといろいろ制限されるんですよね。さぁこれから思いっきり美味しい物食べて旅行も行ってスポーツも楽しんで!
きい
★0
水が温んでいたことから春の訪れを知って嬉しくなり、「嬉しいといえば、明日で歯医者通い終わりだ。嬉しいなあ」と、嬉しさを表現した上句だと思いました。春の初めの穏やかな一コマですね。

★0
冬の気重さと春の気軽さ、その変わり目を歌うモチーフとして「歯医者通い」を用いたのが上手い。誰もがその一語から高揚感を共有できると思う。
管理人
★0

鳥帰るみやげ袋はパツパツで

出詠名 箔紙
4 / 9 ×3 ×1 ×6 ×1

互選名 きい藤 かづえ迂回村田一広毬井七月春森糸憂ちゃむ404notF0816はだし東風めかり箔紙

選評名 渡り鳥のみやげ袋って何が入ってるんだろう?旅の途中にハプニングが起こったりして、とか想像してしまいます。楽しそう♪
きい
★0
かわいい。楽しい旅だったんだろうな。
毬井七月
★0

日曜のミモザサラダに射すひかり

出詠名 藤 かづえ
5 / 9 ×2 ×3 ×8 ×1

互選名 椋鳥村田一広毬井七月箔紙管理人宮嶋いつく春森糸憂ちゃむ彩華404notF0816はだし藤 かづえ

選評名 「ミモザサラダ」の語感がいい。「日曜」もうまく溶け合ってるし、それにひかりが射すのが鮮やか!
村田一広
★0
時間帯は描かれていませんが、なんとなく朝の風景のような気がします。ひかりが射すミモザサラダが美味しそうです。爽やかな印象を受けました。

★0
日曜やからたぶん、すこし凝ってるんでしょうね、彩りとか。
そこへ差すひかりは鮮やかさを際立たせてそう。きれいです
はだし
★0

さよならを歌うほっぺに春の雪

出詠名 やんや
6 / 7 ×1 ×3 ×5 ×1

互選名 藤 かづえ椋鳥知己凛ちゃむ中森つんはだしきつね橋師やんや

選評名 卒業式でしょうか?春の雪が降るという事は、外で歌っている在校生なのかな?
さよならと冷たい雪がうまく絡んでいると思いました。だけど、「春」なんですよね。春の別れを上手に詠み込まれていると私は思います。
知己凛
★0
卒業式の情景をとても可愛いらしく詠んでいると思います。そして、春の雪から別れの悲しみが伝わって来ました。
ちゃむ
★0
可愛らしい歌ですね。どんなさよならなのでしょうか?興味が膨らむ歌です。
橋師
★0

朝霧にしじみ吐き出す蜃気楼

出詠名 宮嶋いつく
6 / 7 ×1 ×3 ×5 ×1

互選名 きい藤 かづえ迂回椋鳥管理人はだし東風めかり宮嶋いつく

選評名 妖しいですねー、怪しいです!朝霧の上に蜃気楼ですから。小さいしじみが何を見せてくれるのか興味しんしんです。
きい
★0
のびやかな発想ですね
イラストやアニメーションにして
も観てみたい上の句です
東風めかり
★0

春雨をトレンチコートで受けとめて

出詠名 月丘ナイル
7 / 7 ×0 ×7 ×0 ×0

互選名 藤 かづえ村田一広彩華404notF0816はだし橋師

選評名 春になると雨の日が多くなります。冬の厚いコートでなくトレンチコートを着て出かける。春らしいコートに降る雨、という見落としがちな日常をとらえていると思います。
藤 かづえ
★0

踏青の記憶は底で澱となり

出詠名 七海奏一郎
8 / 7 ×0 ×5 ×3 ×1

互選名 迂回村田一広管理人春森糸憂太田青磁東風めかり橋師七海奏一郎

選評名 「踏青」は春の高揚を伝える明るい言葉のはずが、どこか影のある雰囲気、そのギャップに目を引かれる。幼少期の無邪気な思い出が心の底で(きっと良くない意味でも)澱になるという。哲学的とも思う詠み口。
管理人
★0

夢の芽にたっぷり注ぐ春の雨

出詠名 きい
9 / 5 ×1 ×1 ×2 ×1

互選名 藤 かづえ椋鳥宮嶋いつく太田青磁きい

選評名 春の柔雨と夢の芽という組み合わせで、希望で明るくなった情景が見えます。ほっとして前向きになれる印象。
宮嶋いつく
★0

春風を受けて卒業する君に

出詠名 太田青磁
10 / 5 ×1 ×1 ×1 ×1

互選名 やんや椋鳥知己凛太田青磁

選評名 卒業する君にエールをおくるような「春風」が吹くさまが見えてきます。
下の句を考えるのが楽しくなりそう。
知己凛
★0

木星のページへうすもも色の付箋

出詠名 すみ
11 / 4 ×1 ×2 ×6 ×0

互選名 きい迂回椋鳥村田一広毬井七月管理人春森糸憂はだし東風めかり

選評名 うすもも色のの付箋には何と記入するのでしょうか。愛らしい春のイメージですね。
404notF0816
★0

春雷です、ひどい鼻水のあなたには

出詠名 はだし
12 / 4 ×1 ×0 ×2 ×1

互選名 迂回七海奏一郎はだし

選評名 春雷と鼻水という、一見関連のなさそうな組み合わせが好きです。

★0
前評の通り飛躍のある組み合わせながら、どこかつなげられそうな匂いも感じる選択だと思います。下句のハードルが下がってるというか、詩情を出しやすい構成が既に作られてる綺麗な上句という印象です。鼻水だけど。
迂回
★0

「こんばんは。つくし哲也です」と言えば

出詠名 きつね
13 / 4 ×1 ×0 ×1 ×1

互選名 中森つん橋師きつね

選評名 目頭が熱く…。
中森つん
★0

忘れ物見つからなくて彼岸過ぎ

出詠名 橋師
14 / 4 ×0 ×2 ×7 ×1

互選名 藤 かづえ椋鳥村田一広管理人春森糸憂ちゃむ七海奏一郎404notF0816きつね橋師

選評名 お彼岸というと、亡くなった人の目線を思わせるシチュエーションな気がします。忘れ物は一体なんだったのでしょうか。
箔紙
★0

夢の粒月にささやく吊るし雛

出詠名 東風めかり
15 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 藤 かづえ椋鳥春森糸憂宮木水葉橋師東風めかり

選評名 夢の粒が囁いたのでしょうか?しかも月に。メルヘンのようなお膳立て。さらに吊るし雛とは。このばらばらが下の句でどうまとまるか、ですね。
橋師
★0

姉弟に戻りたかった雪の果て

出詠名
16 / 4 ×0 ×2 ×2 ×1

互選名 迂回椋鳥七海奏一郎宮木水葉

選評名 あやしい・・・
きつね
★0

流れこむ朝の空気がゆるくなり

出詠名 彩華
17 / 3 ×0 ×1 ×5 ×1

互選名 椋鳥村田一広知己凛管理人中森つん橋師彩華

選評名 温度ではなく、速度で春を表現しようとした試みは珍しいですね。新鮮な感じがします。
橋師
★0

木の芽摘む後ろ姿に縁側で

出詠名 知己凛
18 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 村田一広宮嶋いつく春森糸憂はだし橋師知己凛

選評名 庭の山椒を摘んでいる姿は春のやさしい陽光が似合う情景。和装での姿を想像しました。
宮嶋いつく
★0

ガルバンゾぽいと転けてもひな色の

出詠名 毬井七月
19 / 3 ×0 ×1 ×1 ×1

互選名 迂回宮嶋いつく毬井七月

選評名 ガルバンゾ(ひよこ豆)とひな色がかかっているのがおもしろいです。情景としても視点の面白さがあります。
宮嶋いつく
★0

春雷の閃く景色が変わる朝

出詠名 椋鳥
20 / 3 ×0 ×1 ×0 ×1

互選名 宮木水葉椋鳥

選評名 「“春雷の閃く景色” が “変わる朝”」ですよね。季節の変わり目を詠んだ綺麗な一首ですが、なんとなく、焦点が分散する印象を受けました。春雷を主役として春雷が景色も季節も変えるような誇張表現などできると、焦点が集中して印象も強くなるのかなとわたしは思いました。
管理人
★0
「春雷の閃く/景色が変わる朝」という意味で切りたかったのですが
整理しきれませんでした…(「春雷が閃く」とすると「が」が連続するのが嫌だったのです)
椋鳥
★0
確かに「春雷」っていう季語をもっと強く押し出せる景色にできたら良かったなぁと思いました。評をありがとうございます。
そして票ありがとうございました!
椋鳥
★0

卒業と同時に開く恋の花

出詠名 中森つん
21 / 2 ×0 ×0 ×4 ×1

互選名 藤 かづえ知己凛橋師中森つん

選評名 卒業の日というのは、友達や恩師との別れだけでなく、心に秘めた想いにどう決着をつけるのか、というドラマもあちこちで繰り広げられる日、ですね。別れではない卒業式のとらえ方がうきうきする春の気分に合っていると思います。
藤 かづえ
★0

春雷に怯えて潜るベッドの中

出詠名 404notF0816
22 / 2 ×0 ×0 ×1 ×1

互選名 七海奏一郎404notF0816

選評名 今回「春雷」を詠んだ歌が他に並んだ不運もあって、その中でも内容がやや素朴すぎた印象。また結句の字余りも欠点に見えました。
管理人
★0



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