連歌の花道『新月ノ歌会』

聖夜の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

今年イチを決める歌会 Champions Renga『Champions Renga』

新月ノ歌会
平成27年 星 CHAMPIONS RENGA 星

詠草リスト

 

冠海つ風 耳に感じてフェブラリーやっぱり髪を切りにいこうか

出詠名 白黒つけたいカフェオーレ × 彩華
首席 / 24185点 ×5 ×7

互選名 たかはしりおこしま・しましまみちくささとこ塾カレー管理人nonたん椋鳥太田青磁彩華きい

選評名 すみさん(白黒つけたいカフェオーレ)の奔放のびのびした作風と、それをきれいに包んで一首に仕上げた彩華さんの技巧。二人の個性いいところが発揮されながら、連歌ならではな不思議に調和した短歌が生まれたと思う。
管理人
★0
ひとりごとのような下の句が上の句を引き立たせていたと思います。二月の冷たい海を前に長い髪の女性という湿っぽい設定なのに、あくまでポップな印象が素敵でした。
きい
★0

鉛筆の芯やわらかく春めく日あなたの影を濃くしてしまう

出詠名 ちゃむ × きつね
2 / 24181 ×1 ×11

互選名 たかはしりおこしま・しましまみちくささとこきつね管理人吉川みほ静ジャックきい荻森美帆もも

選評名 デッサンなどをしている光景でしょうか。春めく日には光も強く、陰影が濃くなる。あなたへの思いも濃くなってゆく。そのようなイメージが浮かんでとてもきれいな歌だと思いました。
吉川みほ
★0
本当にきれいな一首、キレイ×キレイで洗いきった感。連歌には上句と下句の変化を楽しむ向きもありますが、こちらは上句を受け止めていちばん正解の下句を見つけられた歌と思う。いい意味ではじめから短歌というか、連歌的ツギハギが見えない。一人の人がスッと詠んだ秀歌のよう、そんな風に思いました。
管理人
★0

湿り気を蓄えている交差点かっぱの三つ子がスキップしてく

出詠名 彩華 × 彩華
3 / 16125 ×5 ×3

互選名 404notF0816nonたん太田青磁彩華荻森美帆もも

選評名 可愛いでしょう。やっぱり。絵が浮かぶもんね。
nonたん
★0
何から何まで可愛いです。
404notF0816
★0
これを詠んだ時、「湿り気を蓄える」の言葉のおかげで、着るほうの合羽じゃなくて河童だと思ってしまったんですよ。
ロサ・ブラックティー
★0
どんよりしたスクランブル交差点の上の句に耐えられず、下の句でルンタッタ♪と壊してしまいました。「かっぱ」は最初合羽でイメージした気がしますが、表記を考えてるうちに河童もあるな、合うなと思って好きな方をイメージしてもらえるように委ねました。
彩華
★0

つま先がふれてひらいた薄氷ペンギンたちが次々と来る

出詠名 彩華 × きい
4 / 14108 ×3 ×4

互選名 しま・しましま知己凛nonたんフジタレイ静ジャックきい荻森美帆

選評名

運命を知らずに夏の大三角なんで壊れていこうとするの

出詠名 亜梨 × 悠
5 / 14106 ×1 ×6

互選名 笠和ささね404notF0816椋鳥吉川みほ彩華ロサ・ブラックティーもも

選評名 星々の位置がそれぞれずれてゆき、何億年か先には「夏の大三角形」ではなくなってゆくという「運命」がある事をその星自身は知らない。地上の物や事や人の運命へと思いを重ねて読み、とても景の大きな歌だと思いました。
吉川みほ
★0
景の壮大さが魅力だと思います。また、なぜか壊れていこうとする大三角形にも魅力があります。
404notF0816
★0
この頃は参加していませんでしたが、これを詠むとユーミンの歌が聞こえてくるような気がするのです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

日の暮れておいてきぼりの雪だるま水に還って目覚めれば海

出詠名 藤 かづえ × 吉川みほ
6 / 12093 ×3 ×3

互選名 たかはしりおこ笠和ささね塾カレー吉川みほ静ジャックロサ・ブラックティー

選評名 ううむ、やっぱり下の句がいいですよね(勿論上の句が云々というわけではなく)。日暮れ→眠るからの「目覚め」、水がぐるぐると循環するという視点、結句の「海」の鮮やかさなど、全体として高いレベルでまとまっていると思います。
塾カレー
★0
やはりこの永い時の流れが一番好きですね。水としての輪廻転生の中で、雪だるまとして作ってもらえた事は、あたたかい記憶かも知れません(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

バス停に冬を迎えに行く前に渡しておきたい花束がある

出詠名 雀來豆 × きつね
7 / 10077 ×2 ×3

互選名 雀來豆きつねフジタレイロサ・ブラックティー

選評名 冬の、さびしい色彩の季節になる前に、秋の花々の花束を、という、やさしい心を感じます。
ロサ・ブラックティー
★0

夕暮れはブルーミントの冷たさで静かに染める詩集の余白

出詠名 404notF0816 × miyafi
8 / 8062 ×2 ×2

互選名 みちくさ404notF0816太田青磁

選評名 上の句の冷たさの情景を、サ行の涼やかな韻律で受けた下の句の組み合わせがいいです。青と白の色の対比もあざやかです。
太田青磁
★0
さわやかな下句が好きです。
404notF0816
★0

はつなつの両手を風に遊ばせて点字ブロック跨げばもう 海

出詠名 しま・しましま × しま・しましま
9 / 6046 ×1 ×2

互選名 さとこきつね椋鳥

選評名 かわいらしいですよね。
「はつなつの両手を風に遊ばせて」という上の句からはまるで飛んでいるかのようなほんわかした雰囲気が伝わってくるのですが、それを受けての下の句で一気に視点を大いなる海へ開かせてくれます。展開に驚きのある一首です。
塾カレー
★0

朝顔の色したバスがめざす町たどり着けずに夢から覚める

出詠名 サガリ × きつね
10 / 6045 ×0 ×3

互選名 知己凛雀來豆フジタレイ

選評名 何よりも、上句と下句がぴったりの調子だと思います。
雀來豆
★0

初恋に二百十日の風が吹く雲はくるくる心ぐるぐる

出詠名 きつね × 宮嶋いつく
10 / 6045 ×0 ×3

互選名 笠和ささね塾カレー管理人

選評名 概してキレイ系な作品が好まれる(このきつねさんの上句もまさにそうだと思う)当会の中で、異彩を魅せた宮嶋いつくさんの下句が目を引く。睦月の「カフェオーレ×彩華」とは逆にキレイ→奔放の流れ、かな。月々の一首を詠む会のコンセプトにもよく合った、月日の流れる中の「とある1日」を見せてくれます。
管理人
★0

葉桜に急かされている言葉あり小石が水切り川を渡った

出詠名 希和子 × 椋鳥
11 / 4031 ×1 ×1

互選名 知己凛雀來豆

選評名 たくさんのイメージを想起させる力を持った不思議な歌でした。
雀來豆
★0


参加者一覧

詠草をいただいた方々
睦月月海つ風 耳に感じてフェブラリーやっぱり髪を切りにいこうか
白黒つけたいカフェオーレ × 彩華
如月月鉛筆の芯やわらかく春めく日あなたの影を濃くしてしまう
ちゃむ × きつね
弥生月葉桜に急かされている言葉あり小石が水切り川を渡った
希和子 × 椋鳥
卯月月はつなつの両手を風に遊ばせて点字ブロック跨げばもう 海
しま・しましま × しま・しましま
皐月月湿り気を蓄えている交差点かっぱの三つ子がスキップしてく
彩華 × 彩華
水無月月運命を知らずに夏の大三角なんで壊れていこうとするの
亜梨 × 悠
文月月朝顔の色したバスがめざす町たどり着けずに夢から覚める
サガリ × きつね
葉月月初恋に二百十日の風が吹く雲はくるくる心ぐるぐる
きつね × 宮嶋いつく
長月月夕暮れはブルーミントの冷たさで静かに染める詩集の余白
404notF0816 × miyafi
神無月月バス停に冬を迎えに行く前に渡しておきたい花束がある
雀來豆 × きつね
霜月月つま先がふれてひらいた薄氷ペンギンたちが次々と来る
彩華 × きい
師走月日の暮れておいてきぼりの雪だるま水に還って目覚めれば海
藤 かづえ × 吉川みほ

12組 

たかはしりおこ[*]しま・しましま[*]知己凛[*]みちくさ[*][*]雀來豆[*]さとこ[*]笠和ささね[*]404notF0816[*]塾カレー[*]きつね[*][*]管理人[*]nonたん[*]椋鳥[*]フジタレイ[*]吉川みほ[*]太田青磁[*]彩華[*]静ジャック[*]ロサ・ブラックティー[*]きい[*]荻森美帆[*]もも

24名 


聖夜の歌会Champions Renga