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2. 
   

   	ゆびさきがきみにはじめてふれたのをつきへのいっぽにたとえてみたり
   ガラケー太さんの一首 首席 2884点 新妻奏一郎奈月遥湊あかり木曜何某ちゃむきい野崎アン知己凛月丘ナイルきつねルイド リツコ中森つんスコヲプ中牧正太悠佳里ひらたてる 指先が触れることを月面着陸に例えるなんて。キスだとどうなってしまうんだろう。これくらい大きいのが好きです。 湊あかり ゆびさきがきみにふれたのがつきへのいっぼなら、つきへたどりつくとはどういうことなのでしょうか？そうぞうをかきたてるみりょくてきなさくひんだとおもいます。 ちゃむ

3. 	てつぼうを　はなしたあとも　ずっとずっと　ゆびにはきぼうのにおいがあった
   遊糸さんの一首 2席 2369点 毬井七月村田一広湊あかり木曜何某野崎アンヒヨワくんきつねルイド リツコ南瑠夏宮嶋いつく恋をしている卯鷺蒼井灯 ああ、私は鉄棒が苦手だったから、あのニオイは絶望のニオイだった。 毬井七月 下の句が素晴らしいと思います。鉄棒の少し錆びた匂いを「希望」としたところも面白いです。ただ、３つの一字明けがはたして効いているか気になったのと、「ずっと」の重ねに少し甘さを感じました。 湊あかり 鉄棒のにおいってありますね。ひさしぶりに思い出しました。たしかに「希望の匂い」ではなく「きぼうのにおい」でした。 南瑠夏 あの鉄臭いにおいをきぼうのにおいとするのが面白いですね。広く受け入れられる歌だと思います。地味に「ずっとずっと」がうまく鉄棒の匂いを引き出しています。 恋をしている

4. 	いーてぃーはゆきふるまちにとつぎます　いまでもせいでんきばちばちです
   西村湯呑さんの一首 3席 2266点 毬井七月はだしナイス害迂回中森つん笹谷香菜宮木水葉恋をしている卯鷺加子蒼井灯 せいでんきばちばち！　ばちばちで、よかった！！ はだし いーてぃー「ニューヨークが３時だから、台北は何時？」 夫「おまえこんな毛深かったっけ？」 いーてぃー「冬はおろそかになるのよ。バッグ取って」 夫「ダサいスカートの世界一でも決めるのか？」 いーてぃー「あなたが買ってくれたのよ？」 ナイス害 ぜーんぶずっと面白いです！イーティーは指というテーマなのでかぶりやすいですが、うまく「とつぎます」や「せいでんき」みたいな反対のモノをもってきてナイスな感じです。 恋をしている

5. 	うわばきのなかでおどっているゆびをはっけんしてからずっとすきです
   レオさんの一首 4席 2060点 和純毬井七月野崎アンきつねナイス害ガラケー太悠木原ねこ南瑠夏迂回小早川スコヲプ うわばきのなかでゆびをおどらせているこの人はきっといい人、私も好きになれそうです。この歌全体が持つ軽やかでやさしい雰囲気がひらがなとよく合っていると思います。 南瑠夏

6. 	すびません、あたたたかいおののみものふぃとつください、 あ、いちです、　いち、
   ののさんの一首 5席 1957点 和純川庭多機構木曜何某ヒヨワくん知己凛木原ねこ中森つん宮木水葉大葉れい加子 寒さが伝わります 和純

7. 	ぽーんってはじいてじゅうえんつくえからおちなかったし　ねよっか、ここで
   はだしさんの一首 6席 1751点 西村湯呑木曜何某迂回中森つん笹谷香菜卯鷺大葉れい加子 10円サッカー、小学生のころよく遊びましたね。 「ねよっか、ここで」の一言で、場所は真夜中の学校なのか、話者は何者なのか、生者なのか死者なのか…と想像が一気に広がるところがすごいと思いました。10円が落ちる落ちないで場の安全を占うという奇妙な論理も、子どもだけの世界の描き方としてうまく、ひらがなの必然性もちゃんとあって見事です。 西村湯呑 表裏でなんか別のこと賭けてたのかな。はだしの言う異世界ぽさのせいか、ちょっとした論理は越えても許せる感じがひらがなにありますね。薄明かりにぼやーっと照らされながらふり向く雰囲気が優しいです。 迂回

8. 	あのひとのなまえをかいてじんとするゆびのはなしをきいてるのゆき
   中牧正太さんの一首 7席 1751点 村田一広湊あかり木曜何某糸憂ルイド リツコ南瑠夏カオリナマンダイひらたてる

9. 	ゆうるりとゆつくりくれゆくゆふぐれにゆびさきゆれるゆめかげろうよ
   篠宮さんの一首 8席 1751点 二藍和純ちゃむきい木原ねこ南瑠夏宮嶋いつくカオリナマンダイ宮木水葉悠佳里終栗夢 響きが素敵 和純

10. 	こゆびだけつなごう ぼくらはなかよしで、なかよしでいる、そんなやくそく
    長月優さんの一首 9席 1751点 川庭多機構ちゃむ知己凛きつね泳二悠木原ねこ笹谷香菜遊糸悠佳里ルオ大葉れい加子

11. 	すうらりとのびるあなたのゆびさきにたどられてゆくわたしはまいご
    いさごさんの一首 10席 1648点 新妻奏一郎村田一広ヒヨワくん糸憂ガラケー太カオリナマンダイルオ 「すうらりと」という最初の五文字がひどく目をひきました。平仮名だからこそ出せる独特の空気ですね。 ルオ

12. 	「みて さくら わたし はるまでいきられた」そうだね　ぼくも ゆきをゆびさす
    和純さんの一首 11席 1545点 二藍西村湯呑きい糸憂泳二宮嶋いつく笹谷香菜太田青磁大葉れい蒼井灯

13. 	ゆゆゆゆのなかにゆゆゆゆさしこんでゆゆゆゆのぱくぱくのゆゆゆゆ
    加子さんの一首 12席 1339点 月丘ナイルはだしナイス害迂回中森つん太田青磁箔紙卯鷺 ひらがなだけなんだけど「ゆゆゆゆ」の際立った異物っぽさが良いですね。かわいらしいような不穏なような雰囲気も感じるんですが、もう一歩二歩「意味」っぽいものに踏み込んでもよかったかなと。 迂回 魚の水槽に指を突っ込んで突っつかれるのを想像しました。ゆゆゆゆ 箔紙

14. 	くもりまど　ゆびできゅっきゅと　ごふんまえ　にこにこまーくが　いまはなきがお
    ナガセリュウさんの一首 13席 1339点 野崎アンガラケー太橋師小早川遊糸終栗夢蒼井灯 結露している窓に絵を描くってやりましたねー。そしてニコニコマークを書くのも定番。でも、水滴が流れることで泣き顔に。”ごふんまえ”という３句めが上手く上の句と下の句を繋いでます。あったなーって思えるお歌です。 ガラケー太

15. 	ふれているゆびはわたしのゆびだけどあなたのゆびであなたのからだ
    秋山生糸さんの一首 14席 1339点 奈月遥きつねルイド リツコガラケー太橋師宮嶋いつく中牧正太ひらたてる

16. 	いつまでもまんぞくできないゆびだからはちみつつけてなめてもいいか
    ルイド リツコさんの一首 15席 1339点 ちゃむきい野崎アンスコヲプ中牧正太宮木水葉ひらたてる箔紙

17. 	さんたさんすりーでぃーえすおくださいそれからままにきんのゆびわも
    泳二さんの一首 16席 1236点 西村湯呑糸憂知己凛小早川ルオ終栗夢大葉れい

18. 	てんをさすなかゆびゆるりとねじふせてさようならですさようならです
    南瑠夏さんの一首 17席 1236点 和純新妻奏一郎泳二迂回小早川笹谷香菜遊糸加子 かっこいい 和純 ひらがなの「ねじふせて」がすごく力強い。さようならにも重みがこもってて迫力あります。 迂回

19. 	ほしとほしゆびでなぞってつなげつつあなたのゆびをゆっくりめざす
    木曜何某さんの一首 18席 1236点 湊あかりちゃむきい月丘ナイル泳二橋師宮嶋いつくスコヲプ悠佳里箔紙

20. 	とうさんのゆびはふとくてごつごつで、ままとちがって、だけどだいすき。
    悠佳里さんの一首 19席 1133点 奈月遥知己凛悠ルオ終栗夢

21. 	ゆびさしは ごほんぜんぶでしめすもの ぜんぶぜんりょく こびとは にさい
    川庭多機構さんの一首 20席 1133点 毬井七月はだし悠箔紙蒼井灯 きょうみのあるものに、うまくゆびをのばせないままのてをぐーっと向けてるような、おこさんのすがた、うかびます。 「ぜんぶぜんりょく」には、こめられたせいいっぱいいきている感じがつまってるようです。知らないことだらけでせかいがきらきらしてるこどものなかにあるたのしさと、それをみまもってるははおやであろう主体のあたたかさがどちらも伝わってきて、すてきです。 ひらがなだからこそのよさが出てて、いいなっておもいました。 はだし

22. 	つままれてはじけてとんだますかっと ゆびさきこいしほしのふるよる
    ちゃむさんの一首 21席 1133点 二藍新妻奏一郎毬井七月きつね迂回カオリナマンダイ

23. 	きせつこつちゅうせつこつにまっせつこつひとつひとつにちゅうするよ、らぶ！
    月丘ナイルさんの一首 22席 1030点 木原ねこ恋をしているひらたてる大葉れい加子 骨の歌かな！多分だけど指の骨ですよね。ひらがなというのを存分に生かして、漢字では出ない不思議な雰囲気が加わっていますね。 恋をしている ただでさえ聞き慣れない骨の名前のひらがな書きに面食らいますが、下の句で全部どうでもよくなって幸せな気分になるので好きです。フェチっぽいところもいいです。 大葉れい

24. 	ゆびさしたななめぜんぽうまっすぐにみとれていたらゆびのびびびる
    きいさんの一首 23席 1030点 川庭多機構西村湯呑月丘ナイル宮木水葉悠佳里恋をしている 「ゆびのびびびる」がとにかくすごい！本当にこれは字面だけでもビビる感じを出せているし、ゆびってビームとか出るときびびびっていうしっていう全然関係ないけどそういうのがふわっと世界に触れていてうまくイメージを作っています 恋をしている

25. 	ゆびさきにからんだいとがくるくるとせーたーになるまほうをあんだ
    糸憂さんの一首 24席 927点 二藍川庭多機構奈月遥卯鷺

    
    

    

26. ★★★ なんたる偏差値50 ★★★

27. 	つつみたいとかえらそうにいうくせにさきっぽにだけふれるいじわる
    ひらたてるさんの一首 25席 927点 ヒヨワくん糸憂知己凛ルイド リツコスコヲプ太田青磁

28. 	ゆびきりのこゆびがとろけだしていてげんまんなどはしないでもいい
    宮嶋いつくさんの一首 26席 927点 ヒヨワくん月丘ナイルスコヲプ遊糸終栗夢ひらたてる

29. 	ゆびさきでひびをなぞってよろこびとかなしみとわたしずっといっしょだ
    新妻奏一郎さんの一首 27席 824点 ガラケー太橋師中牧正太太田青磁

30. 	おたがいのくちびるゆびでめくりあいこうないえんをみせあえるなか
    きつねさんの一首 28席 824点 きいはだし小早川中牧正太箔紙 なんか縁切れそうですけど、いいですね。そういう仲は。 きい

31. 	きらきらのゆびわがほしいとねだったらぷらすちっくのゆびわをくれた
    終栗夢さんの一首 29席 824点 泳二ガラケー太悠橋師カオリナマンダイルオ卯鷺

32. 	くくくってからめてまげてぴったりでこのてのひらはかいがららしい
    湊あかりさんの一首 30席 721点 川庭多機構村田一広はだし宮嶋いつく 冒頭のくくくって表記が面白い。結句のかいがらへの飛躍もいいですね。 村田一広

33. 	ゆひらっていったらまけなゆびきりをしたらひらりと「あ、ゆひ」いうなよ
    中森つんさんの一首 31席 721点 二藍和純村田一広湊あかりちゃむ

34. 	ふれられてこおったほほがとけてくとつららにかわるきみのおやゆび
    カオリナマンダイさんの一首 32席 618点 木原ねこ笹谷香菜終栗夢

35. 	おやゆびはどうしていちばんちいさいの むかしはもっとおおきかったよ
    箔紙さんの一首 33席 618点 悠南瑠夏悠佳里

36. 	けんばんにこびとのようなゆびたちがおどってはさそいだすしょぱんのおんぷ
    村田一広さんの一首 34席 618点 二藍奈月遥ルイド リツコ遊糸太田青磁

37. 	にじゅうねんまえにはじめてふれたゆびふたたびたいおんをたしかめる
    野崎アンさんの一首 35席 618点 川庭多機構奈月遥糸憂中森つん中牧正太太田青磁

38. 	ゆびさきゆふれられいのちあるぼくがあだむのようにしゃべるおはよー
    毬井七月さんの一首 36席 515点 新妻奏一郎恋をしている 寝ぼけているようなあだむのイメージが面白い一首です。「いのちのあるぼくがあだむのように」とあるので、恋人の死のようなものが背景にあるのかなと思います。前半の「ゆびさきゆふれられ」の真ん中の「ゆ」がよくわからなかったんですが、それでも極選。それくらいあだむのおはよーが刺さりました。 恋をしている ありがとうございました。「ゆ」は「〜から」と云う意味です。（ミケランジェロ『アダムの創造』のイメージで、触れられてこそ命は意味を持つと云うような感じでした。） 毬井七月

39. 	おやゆびとたかたかゆびでくりくりと よいおとのするつまみをまわす
    ヒヨワくんさんの一首 37席 515点 月丘ナイルナイス害カオリナマンダイ

40. 	みずぬるむまでなかあつきいろじろのやわらかなきみなはおろないん
    宮木水葉さんの一首 38席 515点 毬井七月西村湯呑木曜何某はだし

41. 	ゆびさきがうごめくさまをみとどけてあかりをぱちんいきがつめたい
    小早川さんの一首 39席 412点 和純南瑠夏遊糸

42. 	やわらかくこころにふれたゆびさきでくるまのまどにはーとをかいた
    みわさんの一首 40席 412点 湊あかり泳二橋師

43. 	ひとつずつ じゅうひとけたのかずなぞり ひたすらとなへ こころにきざむ
    奈月遥さんの一首 41席 412点 ナイス害宮木水葉蒼井灯

44. 	ひとつふたつさしてもおってもいたくないちいさなゆびはかぞえつづける
    木原ねこさんの一首 42席 412点 村田一広西村湯呑小早川箔紙

45. 	ひとつぶのぶどうをすっとむきぼくに「あーん」っていうゆきさんのゆび
    悠さんの一首 43席 26点 ヒヨワくん

46. 	ゆびとゆびかさねるだけのあいことば　きみとぼくとはずっとともだち
    ルオさんの一首 44席 26点 野崎アン

47. 	たちよみでひとさしゆびをきっちゃったほんにちがつきれじへいったよ
    松木秀さんの一首 45席 26点 ナイス害恋をしている 「ほんにちがつきれじへいったよ」ひらがなで書くことですっと読めなくて、そのすっと読めないところが良かったです。ひらがなで読むと実際にはかかれていない言葉もひらがなを勝手に頭の中で組み替えてイメージしちゃうので、今回だと「つきれ」で「綺麗」とか「月」みたいなものが頭に浮かび、うまく歌の世界を補完している感じがします。 恋をしている

48. 	ゆびさきにまほうをかけておさなさのきょうかいくずれゆくこんやまで
    笹谷香菜さんの一首 46席 26点 新妻奏一郎ルオ

49. 	そこのていいちほしかったにぶくひかってなじむきみのくすりゆびに
    彩華さんの一首 47席 00点

50. 	きみがいて　あしをからめて　あまいよる 　くちづけしよう　ぼくがいるから
    卯鷺さんの一首 48席 00点

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