連歌の花道『新月ノ歌会』

弥生の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成28年度 弥生の歌会『下弦の部』

 上の句に付ける下の句を出詠ください

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×2票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠潮の匂いが近づいてくる

出詠名 坊斎
首席 / 20点 ×6 ×6 ×7 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広404notF0816知己凛雪間さとこ衣未(みみ)きいいちかわあさひ小泉夜雨宮嶋いつく藤 かづえきつね常盤このは静ジャック雀來豆木蓮小林礼歩小川けいと坊斎

選評名 海がまだ見えないうちから潮の匂いって感じるもんですよねー。立ち漕ぎでひたすらペダルを踏みながらもうすぐ海だってわくわくしてる気持ちが伝わってきます。
きい
★0
坂道を立ち漕ぎで上っていくときに海が近づいてきて潮の香りがして来る様を思い浮かべました。スピード感があって好きな下の句です。
404notF0816
★0
自分は主体と立ち漕ぎをする人は別の人だと思っていたのですが、これは同じ人としているように思いました。ただそれだと足首に焦点が当たっているのがなんか不自然に思えました。が、海が近づいてくるわくわく感がとても伝わってきてすてきだと思いました。
きつね
★0
ぐんっと潮の香りを感じました。立ち漕ぎをする主体のキラキラした表情まで浮かぶようです。
知己凛
★0
実際にこの歌のように自転車で海へと行ったことがあります。その風景が鮮やかに目の前に広がりました。
衣未(みみ)
★0
風光るからの、海の景色の豊かさに一票。
いちかわあさひ
★0
読んだときふわっと潮の匂いがした気がしました。海までの道をゆく疾走感が出ているのもいいなと思いました。
雪間さとこ
★0
「る」「る」「る」3つの「る」の文字がこの歌に躍動感を与えていて春を感じます。るるる春♪
静ジャック
★0
最初わたしも潮のにおいモチーフで考えていたので共感しました。
立ち漕ぎをしてスピードを増すにしたがって海に近づいていく様子が想像されて暖かな四月らしい一首になったと思います。
藤 かづえ
★0

少女は夢に加速していく

出詠名 きつね
2 / 17 ×4 ×7 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広雪間さとこきい坊斎小泉夜雨宮嶋いつく藤 かづえ常盤このはたかたか静ジャック雀來豆木蓮小林礼歩小川けいときつね

選評名 語感が綺麗で、特か並か悩みました。詩情としてはこちらが好みだったのですが、「波打ち際」のリアルが勝ってしまいました。
ロサ・ブラックティー
★0
「夢に加速していく」という表現がとても素敵だと思いました。見知らぬ少女はそんなスピード感で成長してゆくのでしょう。まだ夢の形ははっきりしなくても未来に向けてひたすらペダルを踏む少女のエネルギーに憧れを感じます。
きい
★0
立ち漕ぎをしながら「足首に風光る」ところを多分自分では見られないと思ったので、この下の句は、情景として一番自然で、しかも「夢に加速していく」という表現がぴったりだと思いました。
常盤このは
★0
加速するから足首に風光るのか、なるほど。と一番腑に落ちました。その加速の目的が夢に向かっていくというのが素敵でした。
たかたか
★0
すがすがしい少女が一生懸命自転車をこいでいる春の様子が目に浮かんできました。夢に加速していくという表現がとてもいいと思いました
木蓮
★0

波打ち際をはじく夕焼け

出詠名 知己凛
3 / 14 ×5 ×2 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広404notF0816きいいちかわあさひ坊斎小泉夜雨藤 かづえきつね静ジャック雀來豆木蓮小林礼歩知己凛

選評名 なぜ立ち漕ぎなのかというのがキチンと語られていて感心させられました。砂浜を自転車で行くのは大変ですよね(^^)そして、「足首」「波打ち際」「はじかれた水に映る夕焼け」と視線がひとところに集められているのも印象深かったです。素材の相性がすごく良いと申しますか、キラキラと眩しい情景が見えるようで美しかったです。
ロサ・ブラックティー
★0
砂浜を走っているわけじゃなくて、波打ち際が見える道路を走っているのではないかな?と思いました。上の句も下の句も景が美しくて、頭の中に絵が浮かびます。
きつね
★0
すごく素敵な下の句だと思いました。浜辺の夕焼けの頃合いに自転車で駆け抜けていく様が美しいです。
404notF0816
★0
夕焼けと風光るの時間軸の違いが少し気になったが、景がきれいだったで一票。
いちかわあさひ
★0
海がすっかり夕焼けに染まってその波が寄せては返す様子を「波打ち際をはじく」とされたのでしょうか、表現が素敵ですね♪ 海沿いの道をぐいぐい走る自転車の背景にとても美しいと思いました。
きい
★0
景の美しさもさることながら「はじく」がいいな。「立ち漕ぎ」との相性が抜群!
静ジャック
★0
波打ち際に残照が映っている美しい景が浮かびました。
藤 かづえ
★0
砂浜を水を蹴立てて自転車でむりやり走る、というのをやってた人間なので(^^;)そんな情景が浮かんでしまいましたが、見てるだけの波打ち際だったのでしょか(^^)謎です。
ロサ・ブラックティー
★0

 声はりあげて電車と並ぶ

出詠名 いちかわあさひ
4 / 12 ×2 ×6 ×3 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー知己凛きい坊斎小泉夜雨宮嶋いつくきつねたかたか静ジャック雀來豆小林礼歩いちかわあさひ

選評名 もやもやを吹っ切るように「わーーーーー!」と張り上げる声、走る電車に張り合うように立ち漕ぎでぐんぐん走るスピード感、ドラマや映画を見るように、立ち漕ぎのシーンがぴったりはまっていると思いました。
きい
★0
立ち漕ぎに移った瞬間、足首に新しい風がやってくる。電車がまるで当たり前に主体を追い越そうとする。切っ掛けなんか何でもいい。放熱の時だ。

誰にでもあるけれど、いつでもは無い、一瞬の季節を見事に切り取った歌だと思います。
坊斎
★0
立ち漕ぎをしてスピードが増したときの高揚感、ちょっと強くなった気がして電車とでも張り合ってしまう。懐かしいです。
静ジャック
★0
はずかしながら、これもやりました(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
そう、電車には友人が乗ってました(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0

白い花びら舞い上げながら

出詠名 きい
5 / 7 ×1 ×3 ×8 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広404notF0816知己凛雪間さとこ衣未(みみ)小泉夜雨宮嶋いつく静ジャック雀來豆小林礼歩きい

選評名 白い花びらは桜でしょうか。4月の歌として景がとても美しいと思いました。
花びらが舞い上がることで立ち漕ぎのスピード感が出ているようです。
404notF0816
★0
情景が綺麗でしかも生き生きと躍動感があり、幸せそうな感じが好きです。
衣未(みみ)
★0
映画か小説の1シーンのようです。自転車で立ち漕ぎをする「足首」に視点を置いたまま、「風光る」と舞い上がる「白い花びら」という場面の切り出し方はありそうでなくて、しかも清々しく綺麗な情景だと思います。

★0

新たな世界が待つ坂の上

出詠名 常盤このは
6 / 7 ×1 ×3 ×7 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広きい小泉夜雨宮嶋いつく藤 かづえきつね静ジャック雀來豆木蓮小川けいと常盤このは

選評名 坂を一生懸命上っているのですね(^^)その頑張りで、きっと何かが開けるのですね。前向きな感情が清々しく感じられて心地よいです。
ロサ・ブラックティー
★0
力強く立ち漕ぎで上って行く自転車、その坂の向こうにはこちらから想像もしない世界が広がっているのかもしれない。ちょっとSFチックな展開をも期待してしまうのは私だけでしょうか。
きい
★0
なんだか新生活感を抱きました
未来へ突き進んでいるように思い、元気をもらいました
小泉夜雨
★0
新生活、そこへの希望が見える情景で、年度替わりである四月にマッチしていると思いました。
宮嶋いつく
★0
前を向いて力強く進んでいく雰囲気が大好きです。まさに春。「世界」が効いていますね。希望の大きさを感じさせます。
静ジャック
★0

今日こそ夢を日記に書こう

出詠名 衣未(みみ)
7 / 7 ×0 ×5 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広知己凛雪間さとこきい坊斎たかたか静ジャック雀來豆衣未(みみ)

選評名 目覚めると夢の記憶ってすぐに消えてしまいますね。日記に書いておきたいという気持ちわかります。立ち漕ぎをする足首にはっとしてもそれは一瞬のこと、夢のように過ぎてしまう。取り合わせが面白いなと思いました。
きい
★0

ギンガムチェックの背をふくらませ

出詠名 404notF0816
8 / 6 ×1 ×2 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー雪間さとこきいきつね常盤このは静ジャック雀來豆小林礼歩404notF0816

選評名 季節を感じる瞬間は、あっという間に通り過ぎて行ってしまって、後ろ姿の服の色が、鮮やかな余韻として生きていると思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
ギンガムチェックの具体がすごく効いてますね。本来、規則正しい模様が風に膨らんでいびつに見えているのが目に浮かんで素敵です。春らしいチェックのシャツに白い足首が映えてるなって思いました。
きい
★0

息を切らした君にみとれる

出詠名 小泉夜雨
9 / 4 ×1 ×0 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広雪間さとこきい常盤このはたかたか雀來豆小泉夜雨

選評名 詠み手さんはバスか車の車窓に君を見つけたのかもと思いました。まず立ち漕ぎをする足首にきゅんとしたあと、追い抜き際にまた一生懸命なきみの横顔にみとれたのではないかしら。ああ、これ絶対恋に発展するかたちですね(笑)
きい
★0
少女の後ろから一緒に自転車を漕いでいる少年が詠んだ歌とすると自然に情景と心理が想像され、キュンとする若々しい歌になりますね。
常盤このは
★0

飛べとばかりに背中を押して

出詠名 宮嶋いつく
10 / 4 ×0 ×2 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広知己凛衣未(みみ)きいいちかわあさひ小泉夜雨雀來豆宮嶋いつく

選評名 立ち漕ぎでゆるい坂を上っていくのを見ていると、そのまま空まで飛んでゆきそうな勢いがありますね。ここはさらに追い風を送って背中を押してあげたいという詠み手さんのやさしさが表れているような気がしました。
きい
★0
自然や風や光と同化していて素敵です。
衣未(みみ)
★0
自転車を漕いでいるその逞しい背中の先の景色がキラキラしていていいなと思いました。
いちかわあさひ
★0

他の誰にも見えないでいて

出詠名 雪間さとこ
11 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーきい小泉夜雨雀來豆雪間さとこ

選評名 憧れのひとなのでしょうか。きらきらと輝いて見えているのでしょうね。いま見てるのは私だけ!誰にも見せたくない!見えないでいて!という詠み手の気持ちが強く心に響きました。愛のパワーを感じます。
きい
★0
独り占めしておきたい気持ちわかります。
きつね
★0

坂の向こうにきみのふるさと

出詠名 藤 かづえ
12 / 3 ×0 ×1 ×8 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー404notF0816きい小泉夜雨常盤このはたかたか静ジャック雀來豆木蓮藤 かづえ

選評名 坂の途中、立ち漕ぎで行く君を目で追っているのでしょう。坂を越えたらきみのふるさとのある事を知っている、友達以上恋人未満の関係かしらと想像しながら読みました。おだやかな背景に自転車のきみがくっきりと浮かび上がるようです。
きい
★0
「きみのふるさと」を訪れようとする「ぼく(わたし)」という読みもありそうです。少年の日、ちょっと遠くまで旅をしてきて「この坂の向こうがきみのふるさとだ」と最後のひと踏ん張りに立ち漕ぎをする。春の風が光りそうな場面。
静ジャック
★0

 ツキノワグマに会いに行くんだ

出詠名 静ジャック
13 / 3 ×0 ×1 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー雪間さとこ衣未(みみ)きい宮嶋いつく雀來豆木蓮静ジャック

選評名 どこの山の上まで行こうとしているのか(^^)クマに会おうという発想が面白いです。
ロサ・ブラックティー
★0
わたしもよく山に遊びに行ったので、わくわくする気持ちが伝わってきて楽しくなりました。
衣未(みみ)
★0
ツキノワグマに会いに!?立ち漕ぎをするくらいの一生懸命にそんな目的があったとは!楽しいですねー。子供の頃は放課後にいろんな事を想像しながら寄り道をしたものです。そんなことを思い出しました。
きい
★0

君の瞳は未来を見ている

出詠名 木蓮
13 / 3 ×0 ×1 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広きい小泉夜雨藤 かづえ常盤このは雀來豆木蓮

選評名 詠み手さんは立ち漕ぎの君を見ているのですが、君はまっすぐ未来を見てる。視線の交錯がちょっと面白いです。そこにはきみの未来が美しく輝くものでありますようにという、詠み手さんの祈りが込められているようにも思いました。
きい
★0

それは幻覚前向け事故るぞ

出詠名 たかたか
14 / 3 ×0 ×1 ×3 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーきい静ジャック雀來豆たかたか

選評名 なんだか標語のようで笑いました(⌒∇⌒)車の運転をしている人が春の陽気につい居眠りをしかけたのかもしれません。或は立ち漕ぎをしている人にほんとに目を奪われたのか。こらこらと自分を諫める声のようです。安全運転お願いします。
きい
★0

 声かろやかに木洩れ日ぬけて 

出詠名 ロサ・ブラックティー
15 / 2 ×0 ×0 ×5 ×1

互選名 村田一広知己凛きい坊斎静ジャックロサ・ブラックティー

選評名 仲の良い友達どうしで競争しているような景を想像しました。登校途中の坂かもしれません。笑い声とか掛け声とかが光と共に広がってゆくような楽しさを感じました。「声かろやかに」が素敵ですね。
きい
★0

そびえる空の果てを知る旅

出詠名
16 / 2 ×0 ×0 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー村田一広きい雀來豆

選評名 『E・T』でしたっけ、映画の場面を思い出しました。
ロサ・ブラックティー
★0
「そびえる空の果て」がいいなと思いました。懸命にペダルを漕ぐ先には壁のように山のようにハードな未来があるかもしれないけれど。それでも立ち向かってその果てを知ろうとする自転車走者に「がんばれよ」とエールを送るようです。かっこいいなあ。
きい
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data弥生の歌会下弦の部H29.03.20 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3坊斎

最黄+2きつね

最緑+2きい藤 かづえ

上下+1きい藤 かづえ常盤このは雀來豆小泉夜雨木蓮きつね宮嶋いつく静ジャック衣未(みみ)いちかわあさひ坊斎404notF0816ロサ・ブラックティーたかたか知己凛

六連+3常盤このは雀來豆

のの+1全員(管理人欠席のため)

花Season Cup 『春杯』表彰新月ノ歌会春


新春王 は きい さんと 藤 かづえ さんに決定しました

冠 春の表彰会場へ 冠


月開催後記


坊斎さんが初の下弦首席でした

きいさんから(多分)全句評をいただきました

出詠者さん全員が欠票欠評なしでした

通算40回出席: 静ジャック

通算20回出席: 坊斎

連続40回出席: 静ジャック

連続20回出席: 坊斎


ありがとうございました 花

弥生の歌会下弦の部