師走の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成29年度 師走の歌会『下弦の部』
上の句に付ける下の句を出詠ください
詠草リスト
特選(2点)×1票 |
並選(1点)×4票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
新春初売りチラシが明るい
出詠名
宮嶋いつく
首席 / 21点 特×4 並×11 次×2 自×1
互選名 知己凛甘酢あんかけキール藤 かづえきいもーたろ寿々多実果鶴田よめえんどうけいこのぅてんきNATURAきつね悠404notF0816なぎさらさ静ジャック田中翠香自宮嶋いつく
選評名
寝正月の殺風景な部屋に、初売りの派手なチラシが散らばっているという景が面白いです。新春用の宣伝やチラシはとにかくその華やかな色遣いで目を引きますね。寝正月の身には場違いであるけれどその明るさに救われるというか、温もりを感じるところが良いなあと思いました。
きい
★0
「ネショーガツ」というアンニュイな語感と「シンシュン」「ハツウリ」の弾んだ語感の対比がいいですね。買いに行かないのに部屋にちらばっているチラシの賑やかさが、静けさ寂しさを強調しそうです。
のぅてんき
★0
景おもしろいと思ったのですが下の句の4-4-4-4はちょっと収まりが悪いかな‥
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
しんみりな上の句と、賑やかな下の句の対比が大変印象的でした!
甘酢あんかけ
★0
寝正月をしていたら、初売りのチラシの華やかな色は眩しいくらい明るく感じることでしょう。妙に共感してしまいました。
藤 かづえ
★0
春待つ<kana>蕾<:>つぼみ</kana>の如き三度寝
出詠名
蟻男
2席 / 16点 特×4 並×6 次×5 自×1
互選名 トウコ甘酢あんかけキールきい寿々多実果鶴田よめえんどうけいこNATURA白黒つけたいカフェオ-レ諏訪灯悠宮嶋いつくなぎさらさ衣未(みみ)田中翠香自蟻男
選評名
三度寝かよ! てなりますねこれ 笑っちゃった
寝正月から春待ち蕾のきれいなイメ-ジに飛ぶかと思いきや寝正月に還ってくるのまさに二度寝三度寝のようなル-プ感 時間の感覚もすこしなくなるお正月感を投影しているとおもいます
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
下の句のみの評として、主体の「俺(私)はまだ本気だしていない」との言い訳の様です笑。綺麗な喩えをしていますが三度寝です。だらだらしてるひょうきんな父ちゃんをイメージしました。
一首全体の評として、上の句から読むとひょうきんな父ちゃんではなさそうです。上の句とあわさった時に私は主体のイメージが、文学少年に変わりました。月の歌会ならではの読み方ができるお唄ではないでしょうか。
鶴田よめ
★0
初春と言うも春にはまだ遠く、咲く時をのんびり待つかのように三度寝を決めてのんびり過ごしているようで。正月休みだからこそできるぐうたら時間を春の景で表現したのが惹かれました。
宮嶋いつく
★0
これ、いいですね。情景の切り取りかたの巧さを感じます。真冬ですが、蕾はたしかに膨らんでいるのですね。
田中翠香
★0
令和2年。振り返って戻って来るっていいですねぇ(^^)ここの評も味わい深い。
ロサ・ブラックティー
★0
あゝこんなにも僕は自由だ
出詠名
キール
3席 / 15点 特×4 並×5 次×5 自×1
互選名 ロサ・ブラックティーきいもーたろ寿々多実果えんどうけいこのぅてんき白黒つけたいカフェオ-レ諏訪灯遠野 かなみ悠宮嶋いつくなぎさらさ村田一広静ジャック自キール
選評名
「自由だ」と言っている裏側にもの寂しさが漂っていて、その孤独感がいい味を出していると思います。
ロサ・ブラックティー
★0
「自由だ」とわざわざ自分に言い聞かせて、さみしさを打ち消しているように感じられました。家族か、恋人か、誰かと一緒に暮らすことに疲れてしまって、ひとりの勝手気ままな暮らしを楽しんではいるものの、やっぱり味気なさや孤独感もあるという両方の気持ちが表現されているようです。
えんどうけいこ
★0
改めて、自分の置かれている環境を見つめた中での一言なのでしょう。こんなにも自由であることを感じて、安堵しているのか…それとも、さまざまな制限が課されているにもかかわらず、何者にも侵害されていない精神の自由さを持っていることの誇りなのか…とても奥深い人間という像が読みとれる歌として成立しますし、ステキな仕上がりだと思います。
遠野 かなみ
★0
みかんの山は平かになり
出詠名
のぅてんき
4席 / 13点 特×1 並×9 次×7 自×1
互選名 知己凛甘酢あんかけキール藤 かづえきい寿々多実果鮎鶴田よめNATURAきつね白黒つけたいカフェオ-レ諏訪灯遠野 かなみ悠404notF0816宮嶋いつくなぎさらさ自のぅてんき
選評名
山とあったみかんが寝正月している間に食べてしまって数少なくなってしまったのでしょう。みかんの匂いが実に冬の匂いを感じさせます。ごろごろ転がるみかんも寝正月で過ごす主体のようで微笑ましいです。
きい
★0
みかんが減る様を、うまく描写されていると思います。
寝正月=3が日を寝て過ごすということですから、時間経過もすごくわかりますよね。
知己凛
★0
みかんが減っていく時の流れが何やら気だるくて、上句からの流れがいいと思います。
NATURA
★0
去年のエンドロールは続く
出詠名
谷坂さや
5席 / 12点 特×2 並×8 次×5 自×0
互選名 知己凛トウコ甘酢あんかけ藤 かづえきいもーたろ鶴田よめえんどうけいこきつね白黒つけたいカフェオ-レ遠野 かなみ404notF0816なぎさらさ村田一広静ジャック
選評名
新年を迎えたにも関わらず、去年の終わりを告げたはずのエンドロールが流れ続けている。確かに年が明けたからといって、すぐに全てうまく切り替わるわけではないですものね。とても納得しました。前向きとは言えないのに綺麗な心情を表しているようにも感じてとても好きなうたです。
トウコ
★0
前評の方に同意です 年が変わって世間は一気に新年の雰囲気をまとってしまいますが年末から飲んでる風邪薬はそのままだったりTSUTAYAのDVDまだ返しに行ってないなかったりやろうとおもってた大掃除が途中だったりするしそんな部屋にいて新年に去年のエンドロ-ルを見るのはおもしろい感覚だと思いました
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
暦の上では新年を迎えたのに、心がついてこない。そんな感覚。上の句の心情にぴったりハマっていると思います。寂しくて素敵なうたになったように思います。
もーたろ
★0
チャンネルばかりむやみに変える
出詠名
えんどうけいこ
6席 / 12点 特×1 並×8 次×4 自×1
互選名 知己凛トウコロサ・ブラックティー藤 かづえきい寿々多実果鮎のぅてんき遠野 かなみ悠なぎさらさ村田一広静ジャック自えんどうけいこ
選評名
わかります わたしもテレビっ子なんですがお正月てどこもおんなじような番組やってるしザッピングばっかしちゃう
すごく分かるのですが句自体は上の句の印象のなかにうまく収まってしまったというかそこからあらたに詩を広げきれてはいないような気がしました
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
ひっそりと過ごす部屋にテレビだけはお正月らしく賑わっているのでしょう。もっともっと楽しいことはないかしらとチャンネルをいじるばかりの主体に寝正月のさびしさを感じます。そのさびしさこそが冬の匂いなのかなあと鑑賞しました。
きい
★0
寝正月にすることといえば、これですね。「むやみに」がとても効果的だと思います。
静ジャック
★0
恋しい夢を見てた気がする
出詠名
悠
7席 / 11点 特×2 並×5 次×1 自×1
互選名 ロサ・ブラックティー鮎諏訪灯蟻男遠野 かなみ404notF0816なぎさらさ村田一広自悠
選評名
上の句の「冬の匂い」で肌寒さを感じさせていたのが、下の句では「恋しい夢」の余韻が、床のぬくもりと相重なって温かく、寝床への執着がさらりと綺麗に詠まれていて、好きです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
寝正月からの夢が上手いなと思いました。
恋しいで思い人の存在をほのめかしていてそこも上手いです。
好感の持てる好きな句です。
404notF0816
★0
違ってた数独がそのまま
出詠名
白黒つけたいカフェオ-レ
8席 / 11点 特×1 並×7 次×3 自×1
互選名 ロサ・ブラックティー藤 かづえきいもーたろ鮎えんどうけいこきつねなぎさらさ村田一広静ジャック田中翠香自白黒つけたいカフェオ-レ
選評名
数独(すうどく)、『ナンプレ』をしてて、途中で間違ってしまって放り出しちゃったのでしょうか(^^)こんなに怠惰に過ごしてもいいんです、と言う所が、お正月らしくて良かったです。ちなみに私は、漢字ナンクロの方が好きです(^▽^)
ロサ・ブラックティー
★0
数独は面白いですね、ついついのめり込んでしまいます。途中で間違いに気が付いてそのへんに放り出したままの数独は、最初は楽しかった寝正月が急につまらなくなった時の寂しさの象徴のようです。
きい
★0
下の句の数独によって上の句の寝正月の風景に物語が生まれていて素敵だなと思いました。また間違えてそのままの数独っていうのが一人のつまらない感じが表現されているようでいいです。
鮎
★0
エビアンを手に水源を思う
出詠名
甘酢あんかけ
9席 / 10点 特×2 並×4 次×3 自×1
互選名 ロサ・ブラックティー鮎鶴田よめ白黒つけたいカフェオ-レ蟻男悠なぎさらさ静ジャック田中翠香自甘酢あんかけ
選評名
冬の匂いとは、私たちの方では「水の匂い」の気がしますが、暖房が効いている部屋では、湿度が低くなるので、水分が欲しくなったのでしょうか。「エビアン」は外国の水だから、ふと表示が目にはいったんですね。さりげない日常がキレイにまとまっている歌だと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
エビアン最近のパッケ-ジすごくきれいですよね 薄青くて透明というか向こうが透けるようなラベルできれいだなーていつもおもう この主体もそのパッケ-ジを見てか遠く離れた水源に思いをいたしていてまさしくエビアンに描かれたアルプスを借景にした清々しい下の句だとおもいます
ただ上の句との融和を見たときにそこが成功しているかはすこし疑問に感じます
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
音のない部屋で目覚め、枕元の常温水を口にする。
まだ覚醒しきっていない主体が 手にしたペットボトルを端に
始まった夢想が次の夢へと変わっていく。という風に読ませて頂きました。
物哀しい印象の上の句から
単に“悲しい”“侘しい”じゃない下の句と、
よくひっぱってきたなあッというワード選びに特選です。
蟻男
★0
冬って、起きると喉がからからなんですよね。その喉を潤すエビアン、その水源というこの部屋からもっとも遠いところへの飛躍が面白いです。
なぎさらさ
★0
年神さまとみかんを食べる
出詠名
鮎
10席 / 10点 特×2 並×4 次×2 自×1
互選名 もーたろ鶴田よめのぅてんき諏訪灯蟻男村田一広衣未(みみ)田中翠香自鮎
選評名
炬燵にあたりながら黙々と みかんを食べる主体の横、
同じく炬燵にあたりながらホクホクと みかんを食べる年神さま。
それも主体が きちんと神棚へ みかんをお供えしたからこそ
という景を思い、くすりとしました。
蟻男
★0
絵本の中の世界のようでいて、なんとなく厳かでいいなあと思いました。好きです。
衣未(みみ)
★0
じゅわっと大根美味くて淋し
出詠名
鶴田よめ
11席 / 10点 特×1 並×6 次×4 自×1
互選名 甘酢あんかけきい寿々多実果のぅてんき蟻男悠404notF0816宮嶋いつくなぎさらさ静ジャック田中翠香自鶴田よめ
選評名
「じゅわっと」が良くて、お出汁が染み出る大根がとても美味しそうです。寝正月を決め込むために大量に仕込み何日も食べ続けているのかもしれません。淋しさが残るのはこの美味しさを分け合う相手がいないからでしょうか。お正月というのにひとりで家にこもっているのはやはり淋しいものですね。匂い、大根の美味しさ、淋しさの「しみる」良い歌だと思いました。
きい
★0
お節でもお雑煮でもなく、たぶん風呂吹き大根でしょうか。美味いけど淋しいですね。
のぅてんき
★0
ダンボールには蜜柑ひしめく
出詠名
きい
12席 / 10点 特×0 並×8 次×4 自×1
互選名 甘酢あんかけ藤 かづえもーたろ寿々多実果鮎えんどうけいこのぅてんき諏訪灯404notF0816宮嶋いつく衣未(みみ)田中翠香自きい
選評名
「ひしめく」という動詞のチョイスが素晴らしいと思いました。同じ顔したみかんがびっしりあるあの感じに、ぴったりの言葉だと思います。
甘酢あんかけ
★0
こたつみかんの景はいくつか見受けられましたが、この一首の場合だとみかんを取りにいくこともしないで寝っ転がっている感じですね。もっとも寝正月感が出ているように思いました。
宮嶋いつく
★0
きみの夢だけ見たいと願う
出詠名
もーたろ
13席 / 7点 特×0 並×5 次×2 自×1
互選名 キールロサ・ブラックティー藤 かづえNATURA諏訪灯衣未(みみ)静ジャック自もーたろ
選評名
一途な所が健気で好感持ちました。・・が、夢だけでいいんですか(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
きゅんときました。
衣未(みみ)
★0
床を離れる勇気も「休み」
出詠名
ロサ・ブラックティー
14席 / 6点 特×2 並×0 次×2 自×1
互選名 知己凛のぅてんき諏訪灯静ジャック自ロサ・ブラックティー
選評名
上の句の流れから、「床」は「とこ」だと思います。めちゃくちゃ分かる。おふとんから出られないですよね。
知己凛
★0
君は今ごろ何してるかな
出詠名
NATURA
15席 / 5点 特×1 並×1 次×3 自×1
互選名 キール寿々多実果遠野 かなみ宮嶋いつく静ジャック自NATURA
選評名
上の句から繋げて読んだとき、下の句がスーッと心に入ってきて心地よく読めました。自然な感じが好きです。
キール
★0
「君」はお正月で帰省している恋人なのか、それとも片思いの相手とかでまだお正月を一緒に過ごすような仲ではないのか……どちらにしても主体の中では真っ先に思い浮かべる人なのでしょうね。まっすぐな感じが心に響いてきました。
寿々多実果
★0
寝正月を決め込んでいるとけっこう考えごとをする時間が多くなるのでこの下の句はすっと入ってきました。春の訪れが待たれます。
静ジャック
★0
孤独とみかんの皮が積もって
出詠名
なぎさらさ
16席 / 5点 特×0 並×3 次×4 自×1
互選名 トウコ甘酢あんかけもーたろ鮎のぅてんきNATURA蟻男自なぎさらさ
選評名
ひとりぼっちでみかんばかりを食べている。寂しい寝正月にハマっているなぁって思います。
もーたろ
★0
雑煮の湯気がかき消されていく
出詠名
諏訪灯
17席 / 5点 特×0 並×3 次×3 自×1
互選名 知己凛鮎NATURA404notF0816村田一広静ジャック自諏訪灯
選評名
結果のかき消されるという言い方は「電車の音に声がかき消される」とかけっこう暴力的な強い印象がありただお雑煮ふーふーしてるとは考えにくいのでなにか歌に現れているもの以外のものが示唆されていると思うのですが「かき消す」という言葉の強さが上の句との整合性をあまり感じられず歌の外にあるはずのかき消している存在があまり見えてこない印象でした
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
湯気は冬の匂いにかき消されていっているのでしょうか。
めでたいお正月に食べるお雑煮の湯気が、冬の匂いに負けてしまう。主体にとって、おめでたいムードに勝る何かが冬の匂いにある?と考えました。
冬の匂いを具体的にどんな匂いととるかで読み方が変わりそうです。
悠
★0
終わってからまた鑑賞してますが、部屋の温度がかなり低くて、雑煮の湯気の温かさが、寒さに打ち消されてしまうのではないかなと、それ何かわかる気がします(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
夢で凧揚げ見上ぐ青空
出詠名
衣未(みみ)
17席 / 5点 特×0 並×3 次×3 自×1
互選名 甘酢あんかけキールきい諏訪灯蟻男静ジャック自衣未(みみ)
選評名
ごろごろ寝正月なんだけど、うたたねで見た夢では青空のもと元気に凧揚げをしている、このギャップが面白いと思いました。風邪をひいて不本意に家にこもっているのかもしれませんね。ほんとはもっと外で自由に過ごしたいんだよ!と言う思いも部屋にしみているのかなあと思いました。
きい
★0
口にするのは酒と淋しさ
出詠名
トウコ
17席 / 5点 特×0 並×3 次×3 自×1
互選名 キールロサ・ブラックティーもーたろ諏訪灯宮嶋いつくなぎさらさ自トウコ
選評名
なんだか、ひしひしと切ないですね。
ロサ・ブラックティー
★0
すみません(^^;)ちょっと、日本語、変です。言葉足らずになりました。
ロサ・ブラックティー
★0
お酒を口にするのは、深い理由がありそうな雰囲気を漂わせていると感じました。自分の人生に対して、寝正月をする前から何か考えていたのかもしれません。少し嫌気がさしているようにも感じますし、どちらかと言うと、男性がこたつに顔をふせている場面が浮かびました。お酒と淋しさの組み合わせは珍しくありませんが、冬の匂いがしみた部屋に合致する句だと感じます。
遠野 かなみ
★0
開け放つ窓 一面の雪
出詠名
寿々多実果
18席 / 4点 特×0 並×2 次×5 自×1
互選名 知己凛甘酢あんかけキールえんどうけいこきつね遠野 かなみ宮嶋いつく自寿々多実果
選評名
初句と三句で切れていてぶつ切り感がある上の句なのですが、それを意識して生かした下の句だと思いました。
きつね
★0
【開け放つ窓】このフレーズで身体の動きを出すことにより、現状からの脱却を試みたのではないかと思うのです。変わりたいという思いを抱えながら(冬の匂い)、なかなか前進しきれていなかった自分をアクティブに変えていくために、窓を開け放つことでうっすらと春の空気やエネルギーを自分に取り入れたのだと感じました。ただ、窓からは雪が見えている以上、冬は意識せざるを得ないのだけれど、眩しいくらいの真っ白な雪を見つめて、気持ちがより強まったようにも感じます。真っ白=一新するという暗示で、今後の方向性のようなものが手応えとしてあるのかもしれません。
遠野 かなみ
★0
散らばる原稿用紙、初雪
出詠名
きつね
19席 / 4点 特×0 並×2 次×4 自×1
互選名 甘酢あんかけ鮎えんどうけいこのぅてんき遠野 かなみなぎさらさ自きつね
選評名
文筆家かな学生かな‥いまならPCで済むだろうに原稿用紙使ってるのアナログだなーやっぱり年配の小説家とか国語の先生とか思い浮かべますね 上の句で用意された部屋の様子をさらに広げていて好感があるのですが初雪の結句はすこし安易な詩情に傾いた気はします もちろん原稿用紙の白と繋がっていて「初」の接頭辞もあり雪の未踏の印象は翻って進まない原稿用紙を連想させまさに寝正月の文筆家という読みを方向づけてくれるのですがそこらへんがうまくまとまりすぎた感もありました
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
ひとり炬燵を恋人として
出詠名
田中翠香
20席 / 4点 特×0 並×2 次×3 自×1
互選名 トウコもーたろ寿々多実果諏訪灯衣未(みみ)自田中翠香
選評名
寂しさの中にも炬燵の暖かさが滲んでくるように感じました。
諏訪灯
★0
きみにやきもち妬いている部屋
出詠名
404notF0816
21席 / 4点 特×0 並×2 次×1 自×1
互選名 ロサ・ブラックティー蟻男村田一広自404notF0816
選評名
休みなのに会えなくて、やきもち妬いて、ふて寝・・・とかですか?(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
退屈そうな答案用紙
出詠名
遠野 かなみ
22席 / 3点 特×0 並×1 次×4 自×1
互選名 ロサ・ブラックティーえんどうけいこ白黒つけたいカフェオ-レなぎさらさ静ジャック自遠野 かなみ
選評名
もしかして期末の答案用紙でしょうか。お正月休みで、答案も見返されないままになって退屈そう、というのはユニークでした。
ロサ・ブラックティー
★0
答案用紙の擬人化おもしろいです これはすでに返ってきてる答案ですかね 先生は採点するのに学校から持ち出しちゃいけないから生徒に返されたか或いはこの部屋は職員室てことかなとも思ったのですがやはり先生が家に持って帰った読みがいいのかな そこらへんのコンプライアンスがまだおおらかだった昔ならありますよね
そう読むとこの答案は生徒にも返されずもしかしたら先生からもまだ採点されず机にほったらかされてるのすごく退屈ですよね 自分たちが活躍する授業は休みだしな ともすれば喜ばれるような寝正月という言葉からモノの悲哀に歌が流れていくのはおもしろいとおもいます
ほかの方もされてますけど体言止めを引き継ぎたくなるような上の句ですよね すこし突き放したような情景というか態度が上の句にあってそれをうまく使われたと思う
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
LINEを作りひかりは覗く
出詠名
知己凛
23席 / 2点 特×0 並×0 次×2 自×1
互選名 ロサ・ブラックティー静ジャック自知己凛
選評名
寝正月の布団の中で、LINEしてるって・・現代的ですね(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
うまく読めませんでした LINEを作るというのはLINEアプリでグル-プを作るということでしょうか‥さらに光り「を」覗くのではなく光り「は」覗くというのも不可解でした
光りがLINEを通してこちらの世界を覗いてるようなかんじでしょうか‥ちょっと読めませんでした
白黒つけたいカフェオ-レ
★0
私は「LINEは覗く」はお布団の中に居ながら(そこから出ずに)LINEで他の人の様子を見てるのかなと思いまして(^^)その物ぐさな感じが正月っぽくていいかなと読んでました(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
ウグイスの歌真似をしてみる
出詠名
静ジャック
24席 / 2点 特×0 並×0 次×0 自×1
互選名 自静ジャック
選評名
新春とは言うけれど「春」とは名ばかりで冬真っ只中のお正月、一人寂しく「寝正月」を決め込んでも寂しいのは寂しい。口笛でウグイスの鳴き真似でもして、春の気分に・・・そんな気持ちも分かる気がします。それで少しでも擬似春を呼んでみるのも寂しいお正月にはありなのかもしれませんね。
もーたろ
★0
正月なんですが、『早春賦』の2題目みたいな感じがしました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
---|
EX内訳
最優+3:宮嶋いつく
最黄+2:宮嶋いつく
最緑+2:のぅてんき
上下+1:もーたろロサ・ブラックティー田中翠香寿々多実果きい知己凛諏訪灯悠なぎさらさえんどうけいこ甘酢あんかけ藤 かづえキール宮嶋いつく静ジャック遠野 かなみ鮎衣未(みみ)きつね鶴田よめ蟻男村田一広
初回+1:谷坂さや白黒つけたいカフェオ-レトウコ
欠票-1:谷坂さや
欠評-1:谷坂さや
のの+1:全員(管理人欠席のため)
Season Cup 『冬杯』表彰
新冬王 は 宮嶋いつく さんに決定しました
冬の表彰会場へ
開催後記
宮嶋いつくさんが通算4回目の下弦首席でした
通算20回出席: 衣未(みみ)
通算10回出席: 諏訪灯 田中翠香
ありがとうございました