水無月の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成30年度 水無月の歌会『下弦の部』
上の句に付ける下の句を出詠ください
詠草リスト
特選(2点)×1票 |
並選(1点)×3票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
あなたの仕草を忘れずにいる
出詠名
もーたろ
首席 / 18点 特×4 並×8 次×2 自×1
互選名 キール漣ロサ・ブラックティーNATURA古志野光きい知己凛村田一広藤 かづえ鮎宮嶋いつく悠静ジャックきつね自もーたろ
選評名
想いが夏の星になってほろほろと零れてくるのでしょうか。夏の夜空を見上げていると懐かしい人のあれこれが思い出されて、せつなくて涙があふれてくるのかもしれません。ロマンティックですね。
きい
★0
上の句が持っているいくつかの空気感をうまく拾い上げていると思いました。
温もりと孤独の距離感が丁度よく、若々しさに少し恥ずかしく感じるのも、また一興ですね。
古志野光
★0
この歌が一番上の句と下の句の距離感が僕の好みに合いました。言葉の掬い方、リズム感、とてもよかったと思います。
静ジャック
★0
名前を呼べないせつなさを感じました。多分ちょっとした仕草なんだろうなと思います。
きつね
★0
頬伝ううち願いを三度
出詠名
蟻男
2席 / 10点 特×2 並×4 次×3 自×1
互選名 漣ロサ・ブラックティーNATURA古志野光知己凛もーたろ村田一広鮎静ジャック自蟻男
選評名
星=涙なのでしょうね。願いを思うのは、それを見た人ですよね。彼女の隣で言葉にならない願いをそっと、ならドラマティックでステキ(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
こぼれてしまった夏の星が、涙となって流れ星のように流れて来たのですね。漢字が多くて詰まった感じもしますが、発想が素敵です!
NATURA
★0
上の句の夏の星を活かしながら素敵な景にまとめられていて、不可分のない言葉選びもすごいです。すごく好きです。
鮎
★0
砂丘に埋めて充電しなきゃ
出詠名
NATURA
3席 / 10点 特×2 並×4 次×1 自×1
互選名 さちロサ・ブラックティー古志野光苔井 茅宮嶋いつく悠静ジャック自NATURA
選評名
皆さんとても綺麗で悩みました(^^;)
・・・が、すでに星が落ちてしまった前提での句で、まるで天使の様なあどけない優しい所作にグッときましたd(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
ほかのお歌とは一味ちがう発想、スケールの大きい、前向きな感じが新鮮でした。デリケートな上の句からこんな風にまとめられた事に感心しました。
苔井 茅
★0
ねがいは今も叶わないまま
出詠名
知己凛
4席 / 10点 特×1 並×6 次×6 自×1
互選名 キール甘酢あんかけ漣ロサ・ブラックティー古志野光衣未(みみ)きいもーたろ藤 かづえ鮎宮嶋いつく悠静ジャック自知己凛
選評名
「わたしのことをおぼえて ーー」は相手が遠くに行ってしまっている気がしますが、この句の相手は近くにいるようで、言葉にできない乙女ごころが、切なくて愛らしいです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
星といっしょに、ねがいもこぼれてしまったのでしょうか。流れ星がこぼれるように空をかける、そのさまがかなしくて愛しい。目頭の奥がジンとくるような一首です。
漣
★0
アイタイアイタイキミニアイタイ
出詠名
キール
5席 / 10点 特×1 並×6 次×4 自×1
互選名 ロサ・ブラックティーNATURA衣未(みみ)寿々多実果もーたろ村田一広藤 かづえ宮嶋いつく悠蟻男きつね自キール
選評名
星に願いを。まるで電報のように、こころの中にタイピングしたようで、カタカナの部分が効果的で良かったです。
ロサ・ブラックティー
★0
愛する人にただただ逢いたいのですね❗️上句のロマンティックな雰囲気から、一気に超現実的なカタカナが効いています。
NATURA
★0
奇をてらっていると見えることは否めないが、空の星になってしまった愛しい人に語りかけるのはおそらくこんな感じなのではないだろうかと思わせる。
もーたろ
★0
わたしのことをおぼえてますか
出詠名
宮嶋いつく
6席 / 10点 特×0 並×8 次×5 自×1
互選名 さち漣ロサ・ブラックティー古志野光つる苔井 茅もーたろ村田一広藤 かづえ鮎悠静ジャックきつね自宮嶋いつく
選評名
ため息のような言葉が、自分の思いと一緒でしたので、共感して入れました
ロサ・ブラックティー
★0
ごらん今夜は蛍が見える
出詠名
寿々多実果
7席 / 8点 特×2 並×2 次×4 自×1
互選名 衣未(みみ)きい知己凛つる苔井 茅藤 かづえ静ジャック蟻男自寿々多実果
選評名
名前を呼べば星がこぼれてしまうから、今夜は蛍を星に見立てて、恋しい人とのひとときを過ごす。なんとも素敵な光景だなあと思いました。
「ごらん」という言葉がとても優しいです。
知己凛
★0
胸に秘すれば文字の愛おし
出詠名
ロサ・ブラックティー
8席 / 8点 特×2 並×2 次×3 自×1
互選名 さち寿々多実果苔井 茅もーたろ宮嶋いつく悠静ジャック自ロサ・ブラックティー
選評名
声に出さずに思う。するとその名前の文字が浮かび上がる。それさえ愛おしくなる。そういうものだと思う。妙に納得させられる。
もーたろ
★0
秘めるほど想いは強くなるのかもしれません。今はこぼさぬように温めているのでしょう。
寿々多実果
★0
口に出さずに秘めた思いがさらに募っていく。胸の内に刻まれたその名の文字を抱きしめているように。深みを感じる下句です。
宮嶋いつく
★0
名を呼べば星がこぼれ、呼ばずに秘めれば文字が愛おしくなる。主体にとってそれほどに大切な人の名前なのでしょう。秘めたその名が主体にとても温かく思われるのだなと思うと、こちらも温かい気持ちになります。
悠
★0
お花を入れてくださった方、ありがとうございますm(_ _)m
我ながらテレくさい程、表現が古いのですが・・・(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
ふたりの秘密夜空に残す
出詠名
藤 かづえ
9席 / 8点 特×0 並×6 次×3 自×1
互選名 さちキール甘酢あんかけロサ・ブラックティーきいつる村田一広静ジャック蟻男自藤 かづえ
選評名
名を呼べばこぼれてしまうのは涙かもしれません。ふたりの秘密が暗闇に広がっているようで、なんとも危うい感じがいいなあと思いました。
きい
★0
7月2日。ちょっともどって来て、また鑑賞しています。夜空に光る織姫と彦星のような、1年に一回会えるか会えないかの、遠距離恋愛かなぁとか想像したりして(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
かすかに腕にふれてゆく風
出詠名
苔井 茅
10席 / 7点 特×2 並×1 次×4 自×1
互選名 甘酢あんかけロサ・ブラックティー衣未(みみ)きい鮎静ジャックきつね自苔井 茅
選評名
熱い気持ちをはらんだ体温を夜の風が涼やかに撫でて冷まそうとしてくれるさまを想像しました。
衣未(みみ)
★0
イメージの世界観と、リアルな体感としての風のバランスが絶妙で味わい深いと思いました。
甘酢あんかけ
★0
彦星たちの満員電車
出詠名
古志野光
11席 / 7点 特×2 並×1 次×2 自×1
互選名 さち甘酢あんかけ衣未(みみ)藤 かづえ宮嶋いつく自古志野光
選評名
地上の男たちが七夕デートでそれぞれの「織姫」に向かっている事の比喩でしょうか。彦星=牽牛星(英名アルタイル)で擬人化するにしても一人だけという固定概念があったため、「たち」と複数、しかも沢山いる事を示す表現は考え付きませんでした。
さち
★0
上評を読んでましたら、こぼれ落ちそうな星=人の、疎開列車のような電車が見える様で(^^)マンガチックで楽しいです。
ロサ・ブラックティー
★0
地上で出逢ったふたりで掬う
出詠名
漣
12席 / 7点 特×1 並×3 次×4 自×1
互選名 さち甘酢あんかけロサ・ブラックティーNATURAつる村田一広鮎静ジャック自漣
選評名
こぼれた星を二人で掬う、「掬う」が「救う」のも見えて(^^)ハッピーエンドが微笑ましかったのですが、入れられなくて残念(><)
ロサ・ブラックティー
★0
ふたりの手と手そっと重ねて
出詠名
衣未(みみ)
13席 / 7点 特×1 並×3 次×3 自×1
互選名 ロサ・ブラックティーきい知己凛寿々多実果もーたろ藤 かづえ静ジャック自衣未(みみ)
選評名
手と手を重ねるというリアルな皮膚感覚が、上の句の言葉の美しさを引き立てているなと思いました。
きい
★0
氷いちごはとけてしまうし
出詠名
甘酢あんかけ
14席 / 6点 特×1 並×2 次×5 自×1
互選名 さち漣NATURA寿々多実果村田一広鮎静ジャック蟻男自甘酢あんかけ
選評名
夏の星を氷いちごに見立てるというのは斬新だと思います。ここにはどいいう感情が動いているのか、悔しさなのでしょうか。それとも星空を眺めているうちに氷が溶けてしまうのか、如何でしょう。
もーたろ
★0
主体の視線が夜空から手元へ戻すと、
溶けてしまった氷いちご。
いっきに現実に引き戻され
こぼれてしまうのは溜息。夏の景として詠ませて頂きましたー
蟻男
★0
みなさま読んでくださりありがとうございました。お花、評、大変うれしいです。
星にいろいろ思いをめぐらしていたら、手元にあった氷いちごがいつのまにかとけてしまったという、現実を忘れてしまったことを表現したいと思いました。
甘酢あんかけ
★0
橋のたもとに蛍火が舞う
出詠名
きい
15席 / 6点 特×1 並×2 次×3 自×1
互選名 キール甘酢あんかけ衣未(みみ)寿々多実果苔井 茅静ジャック自きい
選評名
どなたかと浴衣でデート。橋のたもとに舞う蛍は頭上の星がこぼれてきたものと捉える。最高にロマンチックだと思います。
もーたろ
★0
美しいお歌ですね。こぼれてしまった星が蛍となって舞っているのでしょうか。もしこのお歌の夏の星が、星になってしまった人だとしたら、名前を呼ばれ、蛍になって逢いにきてくれたのかもしれないなと思いました。
キール
★0
涙を拭うようになぞった
出詠名
鮎
16席 / 5点 特×0 並×3 次×6 自×1
互選名 さち甘酢あんかけ漣ロサ・ブラックティーNATURA知己凛寿々多実果もーたろ村田一広自鮎
選評名
「涙を拭うように」「なぞった」がそれぞれ「こぼれてしまう」「夏の星」にうまくリンクしている。
もーたろ
★0
いい加減その泣き虫直せ
出詠名
悠
17席 / 3点 特×0 並×1 次×3 自×1
互選名 さちロサ・ブラックティー苔井 茅村田一広自悠
選評名
テレくさいような、やさしい(きっと)言葉が、いい感じなんですが、入れれなくて残念(><)
ロサ・ブラックティー
★0
見えているのは昔の僕だ
出詠名
静ジャック
18席 / 3点 特×0 並×1 次×2 自×1
互選名 甘酢あんかけロサ・ブラックティー村田一広自静ジャック
選評名
主体は昔の自分自身と向き合っているのでしょう。そこには危うかった自分の姿を見ている。そう捉えました。
もーたろ
★0
ポケットに隠した恋ごころ
出詠名
きつね
18席 / 3点 特×0 並×1 次×2 自×1
互選名 キールロサ・ブラックティー村田一広自きつね
選評名
ポケットに恋心を隠し持って、出かけた夜。ふたり並んで星空の下、その恋心はこぼれてしまうのでしょうか。
もーたろ
★0
こぼしたい人は天文部へ
出詠名
さち
19席 / 2点 特×0 並×0 次×2 自×1
互選名 藤 かづえ鮎自さち
選評名
天文部なら思いっきりこぼしても平気そうですね。ロマンチックな上の句からの天文部で終わる裏切り方が面白いな、と思います。
藤 かづえ
★0
雲の上のお方なのでしょうね。自分のところに落ちてきてほしいと思うのでしょうか。しかしその人はさらなる高みを見ているようで。何か距離感がすごいなぁとは思っていました。
ロサ・ブラックティー
★0
こぼれる前に願いを込めて
出詠名
かくとだに
20席 / 1点 特×0 並×1 次×2 自×0
互選名 キールロサ・ブラックティー苔井 茅
選評名
星に願いを。やはり名を呼ぼうとするとその相手についてなのでしょうね。叶えばいいな。
もーたろ
★0
ジグソーパズルの部分は高く
出詠名
えさい
21席 / 1点 特×0 並×1 次×2 自×0
互選名 さちロサ・ブラックティー悠
選評名
星座をジグソーパズルに見立てたと解釈しました。ピースには手が届きそうにありません。そこに目標を達することができない現状を見ているのでしょうか。
もーたろ
★0
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
---|
EX内訳
完全+3:もーたろ
最優+3:もーたろ
最黄+2:もーたろ宮嶋いつく
最緑+2:知己凛鮎
上下+1:もーたろ甘酢あんかけ藤 かづえ衣未(みみ)さち鮎キール宮嶋いつく悠かくとだに寿々多実果きつね古志野光えさいロサ・ブラックティー知己凛静ジャックNATURAきい村田一広
初回+1:漣
欠票-1:かくとだにえさい
欠評-1:かくとだにえさい
六連+3:もーたろ古志野光かくとだに
のの+1:全員(管理人欠席のため)
Season Cup 『夏杯』表彰
新夏王 は もーたろ さんに決定しました
夏の表彰会場へ
開催後記
もーたろさんが上弦×下弦の完全首席でした
通算10回出席: NATURA
ありがとうございました