連歌の花道『新月ノ歌会』

文月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成30年度 文月の歌会『下弦の部』

 上の句に付ける下の句を出詠ください

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×3票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠 ビールに訛りなめらかになる

出詠名 キール
首席 / 17点 ×4 ×7 ×4 ×1

互選名 甘酢あんかけさち寿々多実果きつね衣未(みみ)きいもーたろ村田一広苔井 茅ロサ・ブラックティー藤 かづえ静ジャックえさいキール

選評名 歌意がここちよかったです。心から寛いでいる様子が伝わってきました。情景も浮かんできます。
甘酢あんかけ
★0
ひさしぶりに集まった親戚が、最初はぎこちなくて、徐々に場がゆるんでいく情景が思い浮かびました。
苔井 茅
★0
膝小僧で子供たちを連想していましたが、お酒が出てきて、大人の集まりという、こういう発想もいいですね(^^)酔いが入ってお国言葉も滑らかになってきたと読みまして、上評の方の言うように、くつろいでいく感じがよく出ていると思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
「ビールに訛り」が具体性があってとてもいいな、と思いました。
藤 かづえ
★0

スイカの種はどこまで飛んだ

出詠名 知己凛
2 / 12 ×4 ×2 ×2 ×1

互選名 さちつるきいもーたろ静ジャックえさい知己凛

選評名 今回スイカを入れた下の句が多かったですが、私はこの下の句が一番好きでした。上の句のあちこちが活かされていて全体としてにぎやかな雰囲気になってると思います。

★0
お盆に同じ年頃の子供たちが集まったのでしょう、スイカの種を飛ばし合ってはしゃいでいる様子が目に浮かびます。上の句とよく合っていると思いました。
きい
★0
夏、暑いさ中に子どもたちが座敷に集う。現代ならばさしずめエアコンの効いた座敷でゲームに興じているといった図が浮かんでくるが左にあらず。西瓜にかぶりつき種を飛ばす。そんな田舎と子どもの原風景がここにある。お行儀など顧みず喜々として遊ぶ姿を見せていただいたような気がする。
もーたろ
★0
こんな評でごめんなさい(--)
「スイカ」という言葉がなかったらああぁぁ(せめて「種はどこまで飛んだか競う」ぐらいだったら)・・・かたくなに入れなかった自分の石頭が口惜しいぃ、お客様を通す座敷に黒い種が散乱している!!!の情景がみえたんですがぁぁぁ
ロサ・ブラックティー
★0

スイカを切った音で揃った

出詠名
3 / 12 ×2 ×6 ×6 ×1

互選名 キール知己凛甘酢あんかけさちNATURA外川菊絵寿々多実果つる衣未(みみ)もーたろ村田一広片手間藤 かづえ静ジャック

選評名 上の句のあちこちが、下の句で揃ってしまう展開が見事だと思いました。
甘酢あんかけ
★0
今回、スイカを詠んだ下の句が予想以上に多かったですが、これが一番上手いと思いました。一読すると「あの音」が聞こえてくる、そして姿勢を正してしまう。一見淡々としているような歌からそんな力を感じます。
さち
★0

黄色すいかの登場を待つ

出詠名 藤 かづえ
4 / 11 ×0 ×9 ×3 ×1

互選名 キール知己凛さち寿々多実果衣未(みみ)きいもーたろ村田一広苔井 茅静ジャックえさい藤 かづえ

選評名 ちょっと変わったすいかがあるよと言われて、子供たちが落ち着かないようすでわくわく待っている感じが上の句に繋がりますね。
きい
★0

主のような猫が寝そべる

出詠名 きつね
5 / 10 ×2 ×4 ×6 ×1

互選名 知己凛甘酢あんかけさちNATURA衣未(みみ)村田一広苔井 茅片手間ロサ・ブラックティー藤 かづえ静ジャックきつね

選評名 上の句自体が帰省中のおばあちゃんちのイメージで、そのイメージにぴったりだなと思いました。
お昼寝している子どもたちの中で、一番よい場所に猫がど~ん!って寝ている。ほほえましい映像がぱっと浮かびます。
知己凛
★0

ご先祖様が膝だけで居る

出詠名 さち
6 / 8 ×1 ×4 ×4 ×1

互選名 キール外川菊絵衣未(みみ)もーたろ片手間ロサ・ブラックティー藤 かづえ静ジャックえさいさち

選評名 ちょっとホラーな感じ?ユーモラスでそうかもしれないと思わせてくれるお盆の雰囲気がよいです。
外川菊絵
★0
怖いけど嬉しいような、楽しいお歌です。
衣未(みみ)
★0
お盆は秋の季語、初秋にあたる。夏座敷は三夏、夏の季語であるから、この場面はお盆の風景とは言えないのだけれども、ご先祖様は何もお盆の専売ではない。集いが好きなご先祖様が膝だけでそこに参加しているというのは如何にも面白い。
もーたろ
★0
あちこち向いた膝小僧の中に人外が混ざっている、という夏の夜の怪談話めいていながら、実はそれはご先祖様という、ほのぼのさで、日本的な大きな座敷を連想させられまして、お盆という季節感が余すところなく表現されていると感じました。
ロサ・ブラックティー
★0

それぞれの手にスマホが光る

出詠名 静ジャック
7 / 8 ×0 ×6 ×2 ×1

互選名 知己凛甘酢あんかけ外川菊絵寿々多実果きつねロサ・ブラックティー藤 かづええさい静ジャック

選評名 時代を表している下句で、昭和の匂いがするものに比べて少し寂しい気もします。でも、この今だからこそうたえる、各々を尊重する灯りみたいなものを感じました。
外川菊絵
★0
上の句のかもし出す雰囲気からは想像されないような現代日本の縮図を描いたところがおもいきっていて面白いな、と思いました。
藤 かづえ
★0

縁側流れて行く笑い声

出詠名 ロサ・ブラックティー
8 / 7 ×1 ×3 ×5 ×1

互選名 キール甘酢あんかけNATURAきつね衣未(みみ)村田一広片手間静ジャックロサ・ブラックティー

選評名 動きのある下の句がいいですね。また、「縁側」が「夏座敷」とあっていて、風情のある一首になっていると思いました。
キール
★0

するりと風が風鈴ゆらす

出詠名
9 / 7 ×1 ×3 ×3 ×1

互選名 甘酢あんかけNATURA寿々多実果きい片手間藤 かづえ静ジャック

選評名 人の集まる夏座敷をするりと吹き抜けてゆく風。風鈴の音が心地よく響いてくる気がします。
きい
★0
賑わう座敷に花を添えるような、夏の風物詩である風鈴の音が聞こえてきそうです。
NATURA
★0

海風ばっか見てる子だあれ

出詠名 もーたろ
10 / 7 ×1 ×3 ×2 ×1

互選名 さち外川菊絵つる村田一広片手間静ジャックもーたろ

選評名 みんなの話題とは別の流れをくみ取っている幼子を思いました。温かな視線が親族、家族の伸びやかな様子を伝えていて素敵です。
外川菊絵
★0

のんちゃんねてる!と従姉妹のおもみ

出詠名 片手間
11 / 6 ×1 ×2 ×3 ×1

互選名 さちつる村田一広ロサ・ブラックティー静ジャック片手間

選評名 私の夏休みの想い出がこんな感じで、長子の私は年上のいとこに甘える良い機会で楽しみにしていました。ほかの子たちの喧騒の中、声あげて大人を呼んでいる様子が目に浮かびます。
つる
★0
実にリアル!もう情景がありありと見えるようです(^^)b
ロサ・ブラックティー
★0

 誘うなら今、なんておせっかい

出詠名 外川菊絵
12 / 6 ×1 ×2 ×2 ×1

互選名 さち村田一広苔井 茅片手間ロサ・ブラックティー外川菊絵

選評名

 時おり弾み沸く笑い声

出詠名 衣未(みみ)
13 / 6 ×1 ×2 ×1 ×1

互選名 キール甘酢あんかけロサ・ブラックティー静ジャック衣未(みみ)

選評名 想像するイメージは同じ(^^)かなぁと。
ロサ・ブラックティー
★0

一斉に立つ「スイカ切れたよ」

出詠名 寿々多実果
14 / 5 ×0 ×3 ×6 ×1

互選名 キールさちきつねきい苔井 茅藤 かづえ静ジャックえさい寿々多実果

選評名 個人的な好みによるところが大きいのかもしれませんが、膝が揃うよりも立つ方が好きです。ただ結句をセリフにしたのはどうかなと思いました。
きつね
★0

擦り傷マキロン虫刺されムヒ

出詠名 つる
15 / 4 ×1 ×0 ×6 ×1

互選名 さち外川菊絵寿々多実果片手間ロサ・ブラックティー静ジャックつる

選評名 膝小僧から連想されるふたつの薬が、夏休みに孫たちが集まるときはどちらもすぐ手の届くところに置いてあるだろうなと自然な読みができました。
寿々多実果
★0
擦り傷も虫刺されも何のその、の昼間のやんちゃぶりがうかがわれるような膝小僧が並んでいるののでしょうか、リアルで臨場感もあり、それを間接的に薬で歌ったところに技巧も感じられて良かったと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
とても楽しく参加させて戴きました!評及び投票有難う御座いました。
つる
★0

 素麺はもう食べ飽きちゃった

出詠名 きい
16 / 4 ×1 ×0 ×3 ×1

互選名 さち片手間静ジャックえさいきい

選評名 祖父母の家を訪れた孫たちの情景でしょう。毎日お昼は素麺とか決まっていて「もう食べ飽きちゃった」ってみんなそっぽを向いている。「ちゃった」に子供っぽさが感じられてとてもよかったです。
静ジャック
★0

祖母のぬか漬け最後の一切れ

出詠名 甘酢あんかけ
17 / 4 ×0 ×2 ×8 ×1

互選名 キールさちNATURAきい片手間ロサ・ブラックティー藤 かづえ静ジャックえさい甘酢あんかけ

選評名 おばあちゃんっ子の私としては、すごく好きな下の句なのですが、上の句とのつながりが他のと比べて少し弱いかな?と思いました。
知己凛
★0
みんなが大好きな祖母のぬか漬けなのだと思います。食事が終わってみんながくつろぎ出した頃、皿に一切れだけ残っていることに気が付く。関西ではこれを「遠慮のかたまり」と言います。ほほえましい詩情を感じました。
きい
★0
みなさま、ありがとうございました。評、大変参考になります!上の句とのつながりを考えてまた挑戦してみます!遠慮のかたまり、愛嬌のある表現を関西ではされるのですね、存じませんでした!楽しく勉強させていただきました。
甘酢あんかけ
★0

しゃくしゃく響く大玉スイカ

出詠名 苔井 茅
18 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 さちつるきい静ジャック苔井 茅

選評名 子供たちがたくさん集まっているのでしょう。みんなで頂く大玉スイカ。「しゃくしゃく響く」が夢中になって食べている様子をうまく表わしているように思いました。
きい
★0

線香越しに笑むおばあちゃん

出詠名 蟻男
19 / 3 ×0 ×3 ×5 ×0

互選名 キールさちNATURAつるきいロサ・ブラックティー藤 かづえ静ジャック

選評名 お盆で家族一同が集まってくつろぐ様子を、おばあちゃんの写真が微笑ましく見ている、という雰囲気が好きです。「線香越しに笑む」に工夫を感じました。
きい
★0
お盆で賑わう座敷に、遺影のおばあちゃんもさぞかし喜んでおられることでしょう。
NATURA
★0

わいわいがやがやじいじの初盆

出詠名 NATURA
20 / 2 ×0 ×0 ×4 ×1

互選名 さちきい藤 かづえ静ジャックNATURA

選評名 上の句を見た時の印象がまさにこんな感じでした。わいわい、がやがや、じいじの、はつぼんとリズムも楽しい歌になりましたね。
きい
★0

笑ったことも忘れて涼む

出詠名 宮嶋いつく
21 / 0 ×0 ×0 ×5 ×0

互選名 もーたろ村田一広片手間ロサ・ブラックティー静ジャック

選評名 「笑ったこと」が昼間の喧騒なのか、昔皆が集まって賑やかにしていた事なのか、しみじみとした想いが漂っていいですね。
ロサ・ブラックティー
★0

童子も混じりすいかなど食う

出詠名 神丘
22 / 0 ×0 ×0 ×4 ×0

互選名 さちNATURA村田一広えさい

選評名 令和にもどって来まして(^^)よーく見たら『座敷童』の文字が今見えました(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0

暑い涼しい 西瓜でも食おう

出詠名 かくとだに
23 / 0 ×0 ×0 ×2 ×0

互選名 キールもーたろ

選評名 四句目の「暑い涼しい」がどういうことなのかよくわからなかったです。
きつね
★0
あちこち向いた膝小僧のように、「暑い」って手うちわで扇ぐ者から、「いや、いつもより涼しいよ」って言う者から(^^)バラバラなんでしょうね(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data文月の歌会下弦の部H30.07.20 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3キール

最黄+2藤 かづえ

最緑+2甘酢あんかけ

上下+1外川菊絵藤 かづえきつね静ジャックロサ・ブラックティーキールきいもーたろ知己凛かくとだに寿々多実果片手間衣未(みみ)蟻男さちNATURA甘酢あんかけ村田一広えさい宮嶋いつく

初回+1つる神丘

欠票-1蟻男宮嶋いつく神丘かくとだに

欠評-1片手間蟻男宮嶋いつく神丘かくとだに

のの+1全員(管理人欠席のため)

月開催後記


キールさんが通算2回目の下弦首席でした

通算20回出席: 甘酢あんかけ


ありがとうございました 花

文月の歌会下弦の部