連歌の花道『新月ノ歌会』

水無月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成31年度 水無月の歌会『下弦の部』

 上の句に付ける下の句を出詠ください

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×4票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠まひるの水に生まれる星座

出詠名 芍薬
首席 / 21点 ×4 ×11 ×6 ×1

互選名 万間みいやNATURAさちりん2袴田朱夏西鎮遠野 かなみキールロサ・ブラックティー一音乃 遥もーたろきい寿々多実果さかなかな天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャックきつね芍薬

選評名 咲いた未草が点在する様を星座に見立てるのが面白いと思いました。「ひとつふたつ」と数えていたものが、花から星へ変わってゆく過程が読み手の中に生じて、その変化が読んでいて楽しかったです。
りん2
★0
ひとつふたつ、と順番に花が咲けば、その順番で線を結び、星座のようにできる。わっと一斉に花が咲いてしまえばそれはできないことですね。ひとつふたつ、で表された動き、時間の流れがうまく活きていると思いました。
袴田朱夏
★0
未草が開くとき、美しい星のように輝きを放つ。その一つ一つをたどってゆくと、星座だ。(星をなぞりながら星座を探すのと同じ動きで、線を引くように未草を数えている。)
真昼の数時間だけ存在する水上の星座という読みをしました。
上の句と合わせて音読した際に‘ひとつ’と‘ふたつ’/‘未草’と‘星座’/‘醒める’‘まひる’‘生まれる’…といった音のアクセントがあって好きでした。
遠野 かなみ
★0
未草を星に見立て、水面に星座を描く。発想が見事です。見事なだけに表現で少し勿体ない所が気になりました。星座で締めくくる所 印象が強く残りいいですね!また<生まれる>も上の句の<夢より醒める>と響き合います。第4句の<水>が僕には少し悪目立ち(詠んでいてそこで ん!と立ち止まってしまいます)してるように思いました。上の句の未草に寄せて<水面>とかされたら、詰まらずに星座まで読み進むことができ強い印象の歌として読み終えていたように思います。水には色んな概念が含まれてる分、余分な情報(まひるの水にぬるい池の水とか、温度が悪い意味で飛び込んできました)が脳裏に飛び込んできて、ぼやっとしてしまいます。歌意がいいぶん、より完成度を求めてしまいました。この評で私が嫌われても、この歌にならそれでもいいと思えるほど歌意は好きです。
榊 康
★0
すみません。上評の者ですが、例えば 青き(碧き)水面(みなも)に生まれる星座 とか思いました。上の句の白に、下の句に青系の色を添えてみました。失礼しました<(_ _)>。
榊 康
★0
とても美しいお歌ですね。すでに歌意については評が入っていますので、私は韻の視点で評をさせていただきます。まず、下句の「ま」行の音が歌意に沿って優しく響きます。更に、一首全体に散りばめられた「ら」行と「ひ」の音が、このまろやかな感じのお歌を、要所要所で程よくキリッとさせてくれています。特に「る」の連続が心地よく響いて、このお歌のリズムをも盛り上げて素敵です。
NATURA
★0
歌会ですので、もう少し踏み込むことお許し下さいm(_ _)m 読み終えて思ったのは<まひる>が説明的と申しますか、語らなくてもいい答えを言っているようで、<まひる>という言葉を削って、むしろ昼という言葉を使わずに昼を表現して欲しかった。歌意がいいだけに!<昼>の水面に<星座>を描いた(見出した)ことがこの歌の歌意としていい所であり、十分伝わっているだけにさらに重ねて念押ししているようで損をしています。ここは読者の感じる力に委ねて欲しかったように思います。
榊 康
★0
未草はよく見るので情景が見えるようでした。もしかしたら上の方から見ているのかなと思いました。泥っぽい流れのない池や、お堀などにあるので、暗い水面を夜空に見立てている気がします。「まひる」と言ったのは。星を出したけど、「夜じゃないの」という気持ちが出た様に思えて(^^)「ひとつふたつ」に合わせてか、ひらがながやさしく感じました。あと主観ですが、私は、スイレンの雄しべの黄色が星に、白い花びらが星の光に、見えた気がしました。
ロサ・ブラックティー
★0
開いた花をつないで星座に見立てるなんて主体はとてもロマンチックな人なんでしょうね。星座を発見して名付けるのかもしれませんね。
寿々多実果
★0
とても美しい言葉だと思いました。夢から覚めたらきらきらひかる露が星のように輝いていたのでしょう。すてきです。
文月
★0
とても美しい言葉だと思いました。夢から覚めたらきらきらひかる露が星のように輝いていたのでしょう。すてきです。
文月
★0
みなさま、ありがとうございました。こんなに評をいただけたことに驚いています。特に榊さんの「蒼き水面にうまれる星座」は勉強になりました!漢字が続くのを避けたくて「まひるに」としたのがすこし安易だったかなと思います。他の皆様の評も、「さめる、まひる、うまれる」の音の繰り返しに言及していただけたことも嬉しかったです。
芍薬
★0
芍薬様
首席及び夏王おめでとうございます!
比喩において未草の形状に囚われがちな所を星座にまで広げられた所、学ばせてもらいました。<面の話は面で受けて>は、そんな意見もあるということで(^_^;) 失礼します<(_ _)>。
榊 康
★0

おさなきひとの手のやはらかさ

出詠名
2 / 20 ×5 ×8 ×3 ×1

互選名 NATURA袴田朱夏芍薬西鎮ロサ・ブラックティーもーたろ衣未(みみ)きい寿々多実果蟻男天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえ

選評名 未草はたしかに手のひらのように見えますね。親子で池の周りをお散歩しているのでしょうか。つないでいる手のふにゃふにゃとした感触に幸せを感じているほのぼのとした様子が伝わってきました。
芍薬
★0
母親の愛情を感じるいい歌に仕上がっている。午睡をしている我が子に向けられた母の眼差しは、目覚め開かれた子の右手、左手に美しい未草の開花を見る。この細やかな愛には何ものも敵わないだろう。
もーたろ
★0
あたたかさと優しさがとてもいいです。
衣未(みみ)
★0
水平方向に広がるビジュアルの上の句から、触覚の一点に下の句が迫るのがよかったし、歌意がうつくしく優しい。上の句から自然に下の句に流れるのがここちよかったです。すーっと読めました。
甘酢あんかけ
★0
<ひと>とされたことで、詠者とおさなきひとの距離感が少し気になりました。
榊 康
★0

ささやくような通り雨だね

出詠名 遠野 かなみ
3 / 18 ×3 ×10 ×2 ×1

互選名 NATURAさちりん2袴田朱夏芍薬西鎮ロサ・ブラックティー衣未(みみ)天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャックきつね遠野 かなみ

選評名 羊草を浮かべ、水をたたえる池に、さらに通り雨が降る。その音は聞こえるか聞こえないかというくらいに、とてもささやかである。景の湿度を大事に大事に保っているような、落ち着いた自然詠だと思いました。
袴田朱夏
★0
ネガティブな印象の強い通り雨を「ささやくような」とやさしく形容しただけでふんわり柔らかな景に変えてしまうことができるんですね。こんな雨なら悪くないなと思えました。
芍薬
★0
水面を微かに揺らす雨が目に浮かぶ。囁くようなが好きです。
ゆりこ
★0
私も「ささやくような」が好きですね。(^^)粒の細かい静かな雨が、水面や葉の上に落ちて、まさしく「ささやくような」音をたてているのでしょうね。
ロサ・ブラックティー
★0
羊草の持つ凛々しさ、静けさを際立たせるような素敵な下の句だと思います。
静ジャック
★0
起きたばかりの未草にやさしく話しかけている様子が浮かびました。
きつね
★0
語り口調がやわらかく、羊草がふっと開いてゆくイメージによく合うと思いました。通り雨ってつい激しいものを想像してしまうのですが、この雨は霧雨みたいな感じなのかな。明るい空から降ってくるような、少し眩しい雨を想像しました。
天田銀河
★0

 雲は浮葉を渡ってゆけり  

出詠名 きい
4 / 16 ×3 ×8 ×5 ×1

互選名 知己凛袴田朱夏芍薬西鎮遠野 かなみキールロサ・ブラックティー一音乃 遥もーたろさかなかな蟻男甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえきい

選評名 羊草の浮く池に映る青空と、そこにたなびく雲。幻想的な上の句に負けない、しかしこちらはくっきりとした景が浮かびます。夢から醒めたという意識の遷移が、下の句の景の輪郭をより際立たせているのではないかと思います。
袴田朱夏
★0
花弁の白、水の青、雲の白、葉の緑。詠み進むごとに夏らしいさわやかな色の変遷が味わえて余韻が美しいです。
芍薬
★0
見ているイメージが、自分と同じかどうかはわかりませんが、この渡っていく雲は、水面の上にできる「水煙」のような気がしまして、美しいと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
水面への視線が花から葉へ、そして水面に映る空の雲。夢から醒めて、さぁ始動!という感じを受けました。そして、大きな空間を視線を変えることなく表現されたところが巧みと感じます。
さかなかな
★0
たくさんの評もお花もありがとうございました!わかりにくいかなと思っていたのですが、しっかり受け止めてもらえて嬉しかったです。
きい
★0

白き蕾のあくびうつくし

出詠名 キール
5 / 11 ×3 ×3 ×7 ×1

互選名 万間みいやさちりん2ロサ・ブラックティーもーたろきい寿々多実果さかなかな天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえキール

選評名 上の句との対応が1番綺麗でした。
万間みいや
★0
思わず、擬人化されたスイレンの少女が見えたようでした(^^)もう、第一印象で(^。^)d 決めました。
ロサ・ブラックティー
★0
白い蕾がゆっくりあくびをするように花開いて行く、と読みました。そのかたちが美しいですね。
きい
★0

母の<kana>腕<:>かいな</kana>に子のあくび咲く

出詠名 甘酢あんかけ
6 / 10 ×0 ×8 ×6 ×1

互選名 万間みいや袴田朱夏芍薬キールロサ・ブラックティーもーたろ衣未(みみ)きい寿々多実果さかなかな榊 康静ジャック甘酢あんかけ

選評名 昼下がり、公園の池をお散歩している母子を思い浮かべました。お子さんのあくびと未草の咲く様子をシンクロさせていて愛らしいです。でもきっと一番眠いのはお母さんだろうなあと思いました笑。お疲れ様です。
芍薬
★0
読ませて頂いていて上手い!と思いました。<腕>ですが漢字の持つ力強さを用い、加えて<かいな>と読ませることで母親のたくましさが伝わってきます。たくましい母親に抱かれ安心しきっている子のほうにあくびを扱った点も、自然に抱かれた未草を受けての表現として感じ入ります。締めくくりの<咲く>がとてもいいですね!!子がゆっくりとあくびをする様子をとても上手く捉えているように思いました。
榊 康
★0
ありがとうございました!
甘酢あんかけ
★0

月影籠めて白くなるらし

出詠名 万間みいや
7 / 9 ×2 ×3 ×3 ×1

互選名 遠野 かなみロサ・ブラックティーきい蟻男甘酢あんかけ榊 康静ジャック万間みいや

選評名 あの白さを尽くしたような美しさは月光からきていて、夜閉じていたのは夜に<籠め>昼に放つためだったとは!このような感性の歌を詠みあげる詠み人はどのような方なんだろう。結果が楽しみになりました。
榊 康
★0
夜のうちに月のひかりを籠めるから、花があのように真っ白になるのだ、という着想がとても素敵です。
きい
★0

おとぎ話が終わらぬように

出詠名 袴田朱夏
8 / 9 ×1 ×5 ×7 ×1

互選名 知己凛さち芍薬遠野 かなみロサ・ブラックティー一音乃 遥天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャックきつね藤 かづえ袴田朱夏

選評名 静かにひらく未草の様子と下の句のファンタジーさがいいなと思いました。
知己凛
★0
音の流れが自然で心地いいな、と感じました。未草のおとぎ話、ファンタジックですね。
藤 かづえ
★0
票、また知己凛様と藤かづえ様におかれましては評をありがとうございました!うれしいです。
袴田朱夏
★0

もらいあくびをみっつよっつと

出詠名 蟻男
9 / 9 ×1 ×5 ×6 ×1

互選名 さちロサ・ブラックティー衣未(みみ)寿々多実果さかなかな天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえ蟻男

選評名 上の句のどの言葉を拾って下の句で展開してゆくのか。楽しみながら鑑賞していたのですが、<ひとつふたつ>を<あくび>で受けそのうえ上の句の雰囲気から<もらい>とした所が上手く掬えているなぁ~と楽しませてもらいました。また<みっつよっつと>と続けていかれた点も、とても自然に流され後読感がいいなと個人的に思いました。
榊 康
★0

みっつめにはもう恋してました

出詠名 404notF0816
10 / 8 ×1 ×6 ×4 ×0

互選名 NATURAさち芍薬西鎮キールロサ・ブラックティー天田銀河榊 康静ジャック藤 かづえ

選評名 上の句の「ひとつふたつ」をうまく引き継いで可愛らしい一首に仕上がっています。本当はひとつめの未草がひらくころからすでに恋をしていたのだろうなと思うのですが、あまりにチャーミングな言い訳なので追及は野暮ですね。
芍薬
★0
未草に焦点をしぼるのではなく、上の句のひとつ、ふたつにつなげて全く違うところに着地点をもっていかれてるところがおもしろいと思いました。とてもキュートなお歌に仕上がっていると思います。
キール
★0

どこかで鳥がささやかに鳴く

出詠名
11 / 7 ×0 ×5 ×7 ×1

互選名 知己凛西鎮ロサ・ブラックティー一音乃 遥もーたろきい寿々多実果天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえ

選評名 ささやかな鳥の声が聞こえてくるくらい静まり返っている様子を、音で下の句として添える。上の句の植物に対し下の句の動物の登場に、描写がとても自然に思いました。水辺には色んな鳥がいますが、あえて指定しないことで読者に想像の余地を委ねている所、<ささやか>とされたことで上の句の持つ静寂感を大切に繋いでいる所がいいなぁ~と思いました。
榊 康
★0
「ささやかに鳴く」に工夫を感じました。あくまで主体は未草であること。控えめにどこかで鳥が鳴いているよということで、静けさが際立つように思いました。
きい
★0

寝言に返事した順番で

出詠名 さかなかな
12 / 7 ×0 ×5 ×5 ×1

互選名 万間みいやりん2袴田朱夏キールロサ・ブラックティー蟻男榊 康静ジャックさかなかな

選評名 この擬人化が可愛い(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
甥っ子が幼い頃、夢の誰かに「はいッ」と返事して起きたのを思い出しました(笑)
清らかで気高いイメージだった睡蓮が
前より少し身近で可愛い存在に感じられました。
蟻男
★0
ありがとうございます。近所の公園の中、天王川の丸池に浮かぶ睡蓮はみどり藻に包まれ、ぽわっとしています。寝起きのチビみたいな顔をしています。
さかなかな
★0

(涙のわけをそっと聞かせて)

出詠名 きつね
13 / 6 ×0 ×4 ×6 ×1

互選名 NATURAさち袴田朱夏ロサ・ブラックティー一音乃 遥天田銀河榊 康藤 かづえきつね

選評名 上の句の静かで幻想的な情景を活かしていて、このような雰囲気で涙のわけを尋ねられたら、尋ねてくれたその人にもその状況にも安心出来るような気がしました。

★0
( )で下の句全体を覆ったのが面白いな、と思いました。成功していると思います。
藤 かづえ
★0

並べぬ君を思う夕暮れ

出詠名 ゆりこ
14 / 5 ×1 ×3 ×8 ×0

互選名 さち芍薬遠野 かなみキールロサ・ブラックティーきい寿々多実果天田銀河甘酢あんかけ榊 康静ジャック

選評名 未草が咲く姿に魅了されて、いつの間にか夕暮れをむかえていたのですね。
恋しい相手(片想い)が何をしているのかな…ふと気になった瞬間を切り取った場面と設定して読みました。
君と一緒に居られないのは仕方ないことで寂しさを抱えがちになるけれど、未草を見る時間的な余裕や君を想っている純粋な気持ちの主体をうらやましく感じます。
とてもキレイに違和感のなく、上の句からすんなり入って読めるまとまりのある句ですね。ステキでした。
遠野 かなみ
★0
7月20日。また来ているのですが。羊草が咲く昼から下の句の夕暮れまで、時間の間がかなりあったのが気になりました。もしかして、昼からずっと待ち続け、とうとう来なかった「君」の事を考えているという句でしょうか。奥が深いです。
ロサ・ブラックティー
★0

君の瞼は開かないでしょう

出詠名 一音乃 遥
15 / 5 ×1 ×1 ×2 ×1

互選名 さちロサ・ブラックティー蟻男榊 康一音乃 遥

選評名 「君」は永遠の眠りについたのではないか、と読みました。要するに死の湾曲表現ですが、ここでは「瞼は開かないでしょう」と更に湾曲的に歌われている。このように読む必要は必ずしもないでしょうが、上の句との対比が(残酷ではありますが)最も際立つ一首だと思いました。
さち
★0
未草の咲く水面下に黄泉の国を見たようです。現世だからこそ花を咲かせられる。生きているからこそ夢を見たり、またそこから醒めたり。そう上の句が語りかけているように感じさせる、下の句になっているように思いました。私には難しく、これがこの歌から感じたいと思って鑑賞した評ですので、間違っていましたらお許し下さいm(_ _)m。
榊 康
★0
さちさん、選評と特選を、榊 康さん、選評と並選を、ありがとうございました!理解していただきとても嬉しいです!
一音乃 遥
★0
解釈合ってたのね(^_^) お返事ありがとう。
榊 康
★0

きみの震える手を包みたい

出詠名 衣未(みみ)
16 / 5 ×0 ×3 ×5 ×1

互選名 知己凛遠野 かなみキールロサ・ブラックティー甘酢あんかけ榊 康静ジャック衣未(みみ)

選評名 震える 緊張とか何かに成功して報告しに来ている興奮冷めやらぬ状態とか、色々あると思うのですが、<きみ>は子供で、何かに驚き怯えていたのだろうか?それで<包みたい>だったら胸があったかくなります。いやもしそのシチュエーションなら子を抱きしめるのかな。<手を包みたい>とあるから<きみ>は緊張しているのかもしれない。この緊張をもたらすのはもしや(^_^) 評書くの遅くなりすみませんm(_ _)m。
榊 康
★0

 眠りつづけるオレの才能

出詠名 静ジャック
17 / 5 ×0 ×3 ×3 ×1

互選名 袴田朱夏ロサ・ブラックティーさかなかな蟻男甘酢あんかけ榊 康静ジャック

選評名 オレという荒っぽい言い方にあえてした点、冒険だったのではと推察します。羊草に目を付けたうえで下の句を大胆にしたあたり、もう才能は開花しているのでは。
袴田朱夏
★0

起きよとツバメ低空飛行

出詠名 文月
18 / 4 ×1 ×2 ×3 ×0

互選名 知己凛キールきい蟻男甘酢あんかけ榊 康

選評名 春の息吹を促すように春を告げる、春告鳥(ウグイス)がいたりしますが、こちらは はるばる夏に渡ってきたツバメが未草に告げたのが<起きよ>だったのですね(^_^) 偶然ですが私が学生の頃古典の授業中に”こてん”としていた時に先生によく言われたセリフです。おとぎ話の絵本の一場面を見ているようでほのぼのしました。でも夢から醒めてぼやーっとしている未草に、これまた高速で飛んできたツバメの声はちゃんと届いたのでしょうか。そこも含めて楽しく読ませて頂きました。
榊 康
★0
ゆっくりとした未草の開花に 素早いツバメの動きが対比になって楽しい歌になりました。ツバメの低空飛行がさりげなくお天気の悪さも表現していますね。
きい
★0

数へヰし日の遠くあをぞら

出詠名 天田銀河
19 / 4 ×0 ×2 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏遠野 かなみキールロサ・ブラックティー甘酢あんかけ榊 康静ジャックきつね天田銀河

選評名 数えゐし日、は、数えて座っている、という訳で取りましたので、病床かなにかから座ったままで遠くの池の未草を眺めている、その景色を覆う青空なのかなと解釈しました。カタカナにしたのは何か効果があったのでしょうか。
万間みいや
★0
ヰという文字、古い表記で例えばウヰスキーとかで見かけた記憶があります。<数へヰし日>と<遠く>に少し遠い記憶を辿っているようで、子供の頃又は青春に見た夏の一場面としての鮮明なあおぞら(私にもありまして、どこまでも広がる青空に山や海からそびえる入道雲など)を懐かしく思い出しているように思いました。
榊 康
★0
ありがとうございました。
片仮名表記は、効果を狙ったわけではなく、変換ミスを修正したつもりが、プレビューを確認して満足してしまったのか、修正ができておりませんでした・・・。
それにも関わらず、この下の句にしっかり向き合って、意味を見出そうとしてくださったあたたかな評に心から感謝いたします。
公開されたときは、自分のどんくささに手が震えましたが、いただいた評を拝見し、これはこれでよかったのかなと救われた気がしました。
ありがとうございました。
天田銀河
★0
ガンバレ(^o^)/ 応援してます!!何のことか分かってもらえると思うけど(^_^)。
榊 康
★0

いればよかった蕾のままで

出詠名 NATURA
19 / 4 ×0 ×2 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏キールロサ・ブラックティーもーたろ蟻男天田銀河榊 康静ジャックNATURA

選評名 う~ん一生蕾のままでいるよりは、見えた景色・世界があったように思います。僕は 一歩踏み出したそれだけでも詠者を讃えたいと思いました。そこで経験したことで、あなたの何かもっと幸せになれる次のステップに生かせれるものが見つかればと願います。聞いた話ですが、人生 あとから振り返ったら起こってきたほとんどのことが、笑えるそうなんです。私なんかもそう思えるように、「これでいいのだぁ~」を連呼しています。ガンバレ(^_^)/。
榊 康
★0
未草は蕾の状態できっと素敵な夢を見ていたのでしょうね。「もっと、夢を見ていたかったのに…」といったところでしょうか。小野小町の「夢と知りせば覚めざらましを」の歌を思い出しました。
キール
★0

立ち昇る香 ひかりの午後に

出詠名 ロサ・ブラックティー
20 / 4 ×0 ×2 ×5 ×1

互選名 りん2西鎮衣未(みみ)きい甘酢あんかけ榊 康静ジャックロサ・ブラックティー

選評名 立ち昇る香>に咲きたて(咲きだした)の感じがよく伝わってきます。<ひかりの>という言葉を入れられたことで、ひかりのカーテンの中に、香りそのものが映像として見えてきそうなそんな感覚に陥りそうです。
榊 康
★0
榊様、評をありがとうございます(^^)温められた池の水が、蒸気になって昇っていく様に見えるんです。きっと香りも立ち昇っていると想像しました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
分かる気がします。池の周りでその池の香りと思われるものがしてくることあるよね!次回からの歌会は秋シーズンに入るね。あっ榊さんでいいからね。ではでは(^_^)/~。
榊 康
★0

儚き夏をうきよに覚ゆ

出詠名 榊 康
21 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 さち西鎮キールもーたろきつね榊 康

選評名 一生のうちで最も血気盛んな時期を夏だと考えると、詠者はそれを儚きものと捉えている。未草、睡蓮から連想される蓮華座、つまり仏教的な意味合いに歌がまとめられているように思う。「うきよ」が「憂き世」「浮き」と掛かっているところもおもしろい。
もーたろ
★0
もーたろ様
丁寧にお読み頂き恐縮です。”憂き”と“浮き”を拾って下さりありがとうございます。”覚”も”醒”に寄せてみました。若い頃ですが、念願叶い幸せな時間も、幸せだからかそう長くは続かず、終わりを迎え夢から醒めた時<もっと続いて欲しかった>と儚さを、世知辛い世の中に感じ心を閉ざしがちな夜に憂鬱になりました。あれから色んな人と出会い学ばせてもらいました。評に票ありがとうございました<(_ _)>。
榊 康
★0
皆様へ
お読み頂きまた花を贈って下さりありがとうございました。榊に今まで得票を贈って頂いた方に、必ずその方へお返しできればと考えております。皆様にとても感謝しております。今しばらくお付き合い下さい<(_ _)>。
榊 康
★0
こーんな所に書いてます(^^;)タヌキが山道に迷うはずない(ウサギが一番臭いが強いと言われてるらしいですが、どうしてどうして、タヌキの方が、臭いすぐわかります)ので「迷ったのでタヌキと下山」ですね(^^)人家に下りてくるから、道案内してくれるかもですd(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
いいえ 世界は広いのです。迷い込んだタヌキ きっといますよ・・・(^_^)
ちなみに 船酔いする猫 上手く水が飲めないハシビロコウ 毛深いハゲを私は知っています。
榊 康
★0
またまた見てます。シロネコでオッドアイだと聴覚障害が起きやすいそうで「船酔いするネコ」わかります。男性ホルモンが多いと毛深くなる・・・ケド薄くなるらしいので、理にかなってる(^^;)迷いタヌキ可愛いわぁ。でも若山ではアライグマ増えすぎて年に400頭ワナにかかるとか(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
もとい、アライグマは和歌山県で。
ロサ・ブラックティー
★0

私はここと囁いている

出詠名 寿々多実果
22 / 3 ×0 ×1 ×7 ×1

互選名 万間みいやさち西鎮キールロサ・ブラックティー榊 康静ジャック藤 かづえ寿々多実果

選評名 とても正直な表現で、詠み人の飾らないお人柄が伝わってきます。花園に目をやると、ふと ある一輪が語りかけているようで目が止まる時がありますね。誰かに気付いて欲しいように見えた所にも詠み人の心の投影を見るようです。<囁いている>にやわらかい風を感じます。
榊 康
★0

 沈んだ吾子もいきをしている

出詠名 りん2
23 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 さち袴田朱夏芍薬ロサ・ブラックティー榊 康りん2

選評名 お子さんを水難で亡くした親の心情と読みました。さびしい視点が表れていると思いました。
袴田朱夏
★0

しろきあなたの余韻食むころ

出詠名 西鎮
23 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 キールロサ・ブラックティー天田銀河榊 康静ジャック西鎮

選評名 あなたの<余韻>食む ということは、<あなた>(その方)は今その場にいないのだと推察しました。透明な存在として<しろき>が補っているように思いました。いない人の面影をその場所に追う。その場所の存在までも白く染まっていきそうです。
榊 康
★0
「食む」>味わう、と感じましてね(^^;)かなり触感的な句だと思ったのですが、どんな夢をみていたのでしょうね(^^
ロサ・ブラックティー
★0

かおり溶け込む真っ青な空

出詠名 知己凛
24 / 2 ×0 ×0 ×5 ×1

互選名 さち西鎮ロサ・ブラックティー榊 康静ジャック知己凛

選評名 第四句の解釈に少し迷いが生じましたが、かおりに沈む水面に映しだされた真っ青な空として楽しませてもらいました。どこまでも香りが漂っている様子とどこまでも広い夏空の組み合わせがいいですね!
榊 康
★0

ぼくを白昼夢へといざなう

出詠名 さち
25 / 2 ×0 ×0 ×2 ×1

互選名 榊 康静ジャックさち

選評名 未草が<夢から醒める>ように咲き始めたのに、その様子が詠み人には<夢に入る>ような誘いであったと、上の句と下の句の対比が面白いですね!
榊 康
★0
評を読んでまして・・・羊草が目覚める未の刻(1時~3時)に、主体は昼ご飯後の眠気で白昼夢へ(^^)と想像してしまいました。
ロサ・ブラックティー
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data水無月の歌会下弦の部H31.06.20 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3芍薬

最黄+2芍薬

最緑+2ゆりこ

上下+1芍薬きいNATURA袴田朱夏きつね寿々多実果ロサ・ブラックティーキールさち遠野 かなみ蟻男ゆりこ榊 康藤 かづえ万間みいや天田銀河知己凛静ジャック文月西鎮さかなかな甘酢あんかけ衣未(みみ)りん2もーたろ

初回+1一音乃 遥

欠票-1ゆりこ文月

欠評-1404notF0816西鎮

のの+1全員(管理人欠席のため)

花Season Cup 『夏杯』表彰新月ノ歌会夏


新夏王 は 芍薬 さんに決定しました

冠 夏の表彰会場へ 冠


月開催後記


芍薬さんが初の下弦首席でした

通算110回出席: きつね

通算50回出席: 衣未(みみ)

通算40回出席: 甘酢あんかけ

通算10回出席: 遠野 かなみ


ありがとうございました 花

水無月の歌会下弦の部