連歌の花道『新月ノ歌会』

長月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成31年度 長月の歌会『上弦の部』

今月は10月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも10月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×4票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠満ち足りぬ夜に絞った青蜜柑

出詠名 ゆりこ
首席 / 18点 ×4 ×8 ×9 ×1

互選名 知己凛袴田朱夏幸道ときは藤 かづえNATURA万間みいや蟻男ほのふわりロサ・ブラックティー天田銀河さかなかな芍薬きい文月甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康遠野 かなみ静ジャックゆりこ

選評名 青蜜柑の香りがぱぁっとたってちょっと憂鬱な夜に爽やかな気分になったのではないかと思いました。清涼感が心地よいです。
藤 かづえ
★0
満ち足りぬ夜とまだ熟していない青蜜柑との組み合わせがとても印象的です。上句・下句それぞれのキーワードでの「み」の韻もなかなか効いています。
NATURA
★0
「満ち足りぬ夜」と柑橘類の組み合わせが、何か艶っぽく感じまして(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
生きている実感をもっと感じたい。満ち足りぬ・・・そんな心持ちになるのは若さゆえか!?酸味の方がバランスの強い青蜜柑と合わせられたことでこの歌を引き立てています。味覚においても刺激を求め取り込んでしまいたい。<絞った>という力強い能動的な言葉も、変わり映えしない毎日に何かアクションを起こしたいという心境が現れているようです。下の句でどのように着地するか、詠いたくなりました。
榊 康
★0

金木犀香りは風にほどかれて

出詠名 天田銀河
2 / 16 ×2 ×10 ×7 ×1

互選名 知己凛ゆりこ幸道ときはさち藤 かづえNATURA万間みいやほのふわりロサ・ブラックティーキール芍薬きい文月甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康静ジャック水無月水有天田銀河

選評名 金木犀の香りを感じることができました。
下の句でドラマが生まれそうです。
知己凛
★0
夏に咲くクチナシもそうですが濃くて甘い香りというものはまとまった場所にじっととどまっていることが多い印象があります。流れにくさがあります。秋のからっとした風がその香りの集合体をほどいてくれるのは確かにその通りだなあと思いました。下の句でどんな展開がひらけるのか楽しみです。
芍薬
★0
ほどかれた香りはどこへ行くのだろう。遠くから大好きな金木犀の香りが届くような気がしました。
きい
★0
ありがとうございました!
天田銀河
★0

ゆく秋をきみと見送る窓辺には

出詠名 キール
3 / 12 ×4 ×2 ×5 ×1

互選名 ゆりこ幸道ときは藤 かづえほのふわりロサ・ブラックティー芍薬甘酢あんかけ榊 康静ジャック水無月水有キール

選評名 「窓辺」とあり私は”きみ”に飼い猫がしっくりきました。ゆく秋を見送るゆったりとした時間の過ごし方に猫はじっくりと付き合ってもらえそうです。詠み人の心の穏やかさも感じさせてもらいました。他の鑑賞者の”きみ”の捉え方も読んでみたいです。
榊 康
★0
「ゆく秋」という言葉には、しみじみとした情緒を感じるので、好きな言葉です。「窓」からは、なにか、大きな風景が見える様で、情景の拡がりを感じます。
ロサ・ブラックティー
★0
マンションの出窓をイメージしました。猫がそういうところで飼い主のお出かけ、帰宅を見つめていることがありますよね。なのでこの「きみ」は主体の飼い猫なのだろうと想像します、猫と飼い主がだれかを見送る。それはおそらく想い人が去っていくところなのでしょうね。窓の外にはどんな景色があるのか想像が膨らみます。
芍薬
★0
展開の広がりをリードする力が豊かですばらしいなと思いました。きみは、いろいろな想像ができますね。窓からの景色も、いろいろな風景が広がります。
甘酢あんかけ
★0
きみと過ごしてきた時間があってこそ、この歌に繋がるというような、時間的な広がりを感じました。そこに物語があるように思います。いろんな方の下の句を見てみたいと思いました。

★0

秋夕焼ふたりは影で手をつなぎ

出詠名 榊 康
4 / 12 ×2 ×6 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏ゆりこりん2さち藤 かづえ万間みいやほのふわりロサ・ブラックティー天田銀河きい甘酢あんかけ衣未(みみ)静ジャック榊 康

選評名 「影で手をつなぐ」というのはどこかで見たような気もしたのですが、それでも、この情感あふれる上の句に、さらに下の句がつくなら、それはとても垂涎モノ、読んでみたいなあと思いました。
袴田朱夏
★0
実際には繋げないもどかしさを想像させられます。
長くなった影に気持ちの重さを感じます。
ゆりこ
★0
なんだか郷愁を感じる句です。これからのふたりを暗示するような影が長く伸びているのでしょうか。
きい
★0
袴田朱夏さま

いつも温かい評ありがとうございます。メンタルが少々弱り気味の時に、袴田さまに特選で選んで頂き元気を貰いました。短歌を面白がって色んな歌を読んでいた時、気に入った歌に<榊ならこう詠う>みたいな感じで作り置きしたモノも含め貯めてた中から、今回手を加え投稿しました。榊ネタ切れだと思われます。暫く歌の貯金を切り崩しながら徐々に回復を図りたいと思ってます(^_^)”垂涎モノ”とは最上の誉め言葉。ありがとうございました<(_ _)>。
榊 康
★0
ゆりこ様

「長くなった影に気持ちの重さを感じます」とのお言葉に、ゆりこ様の感性を見させて頂いた様な気がします。評に特選までありがとうございました。首席おめでとうございます(^o^)/下弦の部楽しんで下さいね!
榊 康
★0
きい様

郷愁を感じて頂き嬉しいです。NHK朝ドラ「なつぞら」の天陽君となっちゃんみたいでしょ(^_^)評に票までありがとうございました(^o^)/。
榊 康
★0
皆様へ
お読み頂き、また票を投じて頂いた皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>。
榊 康
★0

十三夜クレッシェンドの先にある

出詠名 芍薬
5 / 12 ×1 ×8 ×4 ×1

互選名 袴田朱夏りん2蟻男ほのふわりロサ・ブラックティー天田銀河甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康遠野 かなみ静ジャック水無月水有芍薬

選評名 下の句がメインになることを前提とした、予感を強いる上の句。生半可な下の句では太刀打ちできそうにありません。(←ほめています)
袴田朱夏
★0
だんだん強くなって行くのは何なのか、すごく気になります(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
先にあるものが何なのか、下句を読んでみたくなりました。

★0

クリックをためらっている長き夜

出詠名 きい
6 / 10 ×1 ×6 ×8 ×1

互選名 袴田朱夏幸道ときはさち藤 かづえNATURA小澤ほのかほのふわりロサ・ブラックティーキール芍薬甘酢あんかけ榊 康遠野 かなみ静ジャック一音乃 遥きい

選評名 パソコンに向かっているのでしょうか。メールの送信ボタンを押せないのか、それとも、届いたメールを開けないのか、いろいろなシチュエーションが考えられて、楽しいです。
ロサ・ブラックティー
★0
夜なのでおそらく自宅。仕事関係ではなくプライベートな内容のなにかをクリックすることを恐れているのでしょう。送信/受信、どちらの側に立つかで下の句が変わってくるのが面白そうです。いまどきの秋の夜長の過ごし方という感じで好きです。
芍薬
★0
非常にシンプルでまとまりのある上の句ですが、いろいろな主体の場面を想像できます。仕事中/恋愛/ネットショッピングということもありえると思います。
主体のつくため息も聞こえてきそうですし、秋の景にはピッタリな上の句ではないでしょうか。下の句で更に展開しても良さそうですし、上の句のシンプルさを活かして具体的に主体を描くことも面白そうです。
遠野 かなみ
★0
クリックをためらっている指先が見えてくるようです。ためらいののち、どうするのか下の句へ託されていて、この先を詠みたくなる上の句だと思いました。
キール
★0
評もお花もありがとうございました!
今のわたし的にはネットショッピングですね。
消費税率引き上げ前に欲しいものが多すぎます。。。
きい
★0

裂けたての柘榴を齧る少年よ

出詠名
7 / 10 ×1 ×6 ×2 ×1

互選名 ゆりこNATURA小澤ほのかほのふわりロサ・ブラックティー文月甘酢あんかけ榊 康一音乃 遥

選評名 <裂けたて>を<齧る> この少年の気持ち分かります!私は”あけび”でした(^_^) 秋は柿や山栗・自然薯など楽しみがありました。私 思いっきりほおばった柿が渋柿で一度だけ口の中が異次元になりました。猿と喧嘩しイノシシ親子に山で追われていた頃が懐かしいです。柘榴って確か酸っぱかったですよね。このような経験を少年も楽しんでいたように思います!この少年はその季節その季節の楽しみ方を知っているように思いました(^_^)。
榊 康
★0
街中では、柘榴が咲いてるのも珍しく、よそのお家の庭に見かけるくらいですよね。なんか懐かしい昭和の坊主頭の少年思い浮かびました😊
文月
★0
「裂けたて」という表現が鍵になっているように感じました。水っぽさ、痛々しさ、艶っぽさ・・・どのようにも取れるので、下の句でいろんな姿が見られそうですね。
天田銀河
★0
終わってからでスミマセン(--;)かなり肉感的でためらいました。
ロサ・ブラックティー
★0

ひとむらの芒を撫でていくように

出詠名 黛カイリ
8 / 9 ×2 ×5 ×10 ×0

互選名 袴田朱夏ゆりこりん2藤 かづえ蟻男ロサ・ブラックティー天田銀河さかなかなキール芍薬きい甘酢あんかけ榊 康静ジャック一音乃 遥水無月水有

選評名 穂が開いていない銀の芒も、また開いてしまったふわふわの芒も、どちらでも詠めそうで、いろいろな句を楽しめそうだと思い、選びました。
ロサ・ブラックティー
★0
広いひとむらか、ささやかなひとむらか、それを撫でるものは何か。想像が膨らみました。
さかなかな
★0
芒が撫でられてちょっと傾ぐ様子が目に浮かびました。秋の風情ですね。
きい
★0
秋の寂しさも優しさも、どちらの下の句でも合いそうです。
水無月水有
★0

何恋ふか そろり戸に在るキリギリス

出詠名 ロサ・ブラックティー
9 / 9 ×2 ×3 ×4 ×1

互選名 袴田朱夏幸道ときは藤 かづえ万間みいや蟻男きい甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康ロサ・ブラックティー

選評名 恋の盛りの時期、求愛で草の茂みで鳴いてるはずの秋の虫が戸口で静かに佇んでいる。<何恋ふか>と語りかけたくなるところです。呼びかけに詠み人がキリギリスに寄せる親近感を感じられるのと同時に、そんなキリギリスに目が行ったところ、どこか人恋しさも伝わってくるようです。キリギリスの持つ季節感で気にはなりましたが、古語でコオロギが昔そう呼ばれていたのを思い出しコオロギとして読ませて頂きました。
榊 康
★0
そろり、という語がいかにも「忍ぶ恋」の風情で素敵でした。戸の影に隠れて誰か想い人をみる若い男の様子が同時に目に浮かぶようでした。
万間みいや
★0
リズムが好きです。
不粋に言えば とまっているだけのキリギリスも
何かを思い体現していると見れば、
その表情まで違ってみえるようです。
蟻男
★0
赤花・黄花くださった方々ありがとうございますm(_ _)m
口説くてスミマセン。私の好きな歳時記では「キリギリス戸に在り」は新暦の10月18日~10月22日頃とありまして、野原で鳴いていた虫が、人家近くにやってくる事を言うとありまして・・・。実は自分の下の句では、この後、悲しい季節感となってしまうので(--;)艶っぽい下の句募集です。
ロサ・ブラックティー
★0
艶っぽくは歌えませんが、榊康SPバージョンでなら歌えますがいかがなさいますか(^_^) 9/14。
榊 康
★0
SPバージョンとは・・もしや「笑い」をとる方向性ですか(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
さすが半年お付き合い頂いただけあります!えぇそうです、関西風味です。準備はいいですか?(^_^) 9/16。
榊 康SP
★0
いっそそれでもいいかもしれませんね(^^)先の評の方々が「人恋しい」とか「しのぶ恋」とかおっしゃっていたので、艶っぽいとか言ってしまいましたが。
ロサ・ブラックティー
★0
最近,連歌の花道に面白い方が来ている様なので遊んでます(^^)その関西風味でひねってみてほしいです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
何恋ふか そろり戸に在るキリギリス流しのように招けば歌い

キリギリス「では一曲 あ~れ松虫が♪~~面白い虫の声~♪ リクエストありがとうごぜぇやした!」
榊 康
★0
なんか「アリとキリギリス」みたいなキリギリスが、寅さんのような帽子をかぶって、「一曲いかがですか」って言ってるみたいです(^▽^)
ロサ・ブラックティー
★0
景を楽しんで頂けたみたいで良かったです。う~んロサちゃん頑張りすぎないでね!榊は体力的に少し休みたくなります。皆様の温かい応援が嬉しいだけにどこまで頑張れるのか、ふと思う今日この頃です。ではでは(^_^)/~。
榊 康
★0
大量にいた鈴虫がぴたっと絶えて、キリギリスが一匹、風呂場の外に居ました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

ゆく秋にきみの背丈が伸びていて

出詠名 衣未(みみ)
10 / 9 ×1 ×5 ×7 ×1

互選名 小澤ほのか蟻男ほのふわりロサ・ブラックティー天田銀河さかなかなキール芍薬きい甘酢あんかけ榊 康静ジャック衣未(みみ)

選評名 「秋の日は釣瓶落とし」とあるように黄昏時は刻一刻とその表情を変えてゆきます。舗道に映る影の伸びが感じられたのでしょうね。ふたりの背ではなく”きみ”の背で、また<背丈>とされたことで”きみ”はお子さんのように思いました。親子並んだ微笑ましい背に夕日が優しい。歌が紡ぎだす雰囲気からそう感じさせてもらいました。
榊 康
★0
私は、自分の孫の成長に気づいたおばあさんのうたなのかなと思いました。シチュエーションはいろいろ考えられます。孫が稲刈りの手伝いに来た、とか、運動会を応援しに行った、とかですかね。思いがけない孫のたくましさへの、驚きや喜びが伝わってくるようです。
ほのふわり
★0

柘榴の実<kana>溢<:>こぼ</kana>れるように愛ですか

出詠名
11 / 8 ×2 ×2 ×8 ×1

互選名 袴田朱夏りん2万間みいやほのふわりロサ・ブラックティーキール芍薬甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康遠野 かなみ静ジャック

選評名 柘榴を割った時の赤さ、あの赤が溢れるばかりの愛を語っているのを感じました。
藤 かづえ
★0
とても印象的で美しい色もそれに例える愛情もいいなあと思いました。
衣未(みみ)
★0
下五の【愛ですか】が問いかけのような、現実に冷めたように言い放っているような雰囲気の表現…私には、一番、自分に必要な上の句という感覚が芽生えました。
愛は、とても掴みにくく壮大な景で直接的なワードだと思いますが、ダイナミックに下の句のチャレンジをしたいです。
遠野 かなみ
★0
こちらも終わってからでスミマセン。このザクロの赤からは、果肉の透明感が見えました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

くるくるとどんぐりゴマの言う通り

出詠名 ほのふわり
12 / 8 ×1 ×4 ×5 ×1

互選名 知己凛袴田朱夏幸道ときはロサ・ブラックティー芍薬きい甘酢あんかけ榊 康静ジャックほのふわり

選評名 スピードも大きさも違うので変な感想かもしれませんが、なぜかどんぐりゴマの自転から地球の自転を思い起こしました。だれも地球の自転は止められませんから、たしかに言う通りにしかできません。
袴田朱夏
★0
どんぐりゴマの回る様子に魅せられているのでしょう。目が離せなくなる気持ち、わかります。下の句の展開が面白そうです。
きい
★0
袴田朱夏さん、きいさん、素敵な評をありがとうございます!
子供のころってなんでもないようなものに夢中になりますよね。読みを広げてくださってありがとうございます。
ほのふわり
★0

薄紅の残菊香る夕暮れに

出詠名 甘酢あんかけ
13 / 8 ×1 ×4 ×3 ×1

互選名 NATURAロサ・ブラックティー天田銀河文月榊 康遠野 かなみ静ジャック甘酢あんかけ

選評名 ゆく秋に少しずつ草木が枯れゆくの野辺に、薄紅の花を咲かし続ける残菊、私も好きです。夕暮れの残菊を詠われたのも分かる気がします。夕日が傾く中、色が深くなっていく感じと、風がひんやりしてきて香りをより感じるようになるんですよね。紅葉もいいですが残菊に秋を名残惜しむのもまたいいですね!
榊 康
★0
お読みいただき、ありがとうございました!お花、うれしいです!
榊さまにおかれましては、すてきな評をいただき、本当にありがとうございます!とてもうれしいです!今後の参考にいたします!
甘酢あんかけ
★0
甘酢あんかけ様
「なつぞら」主題歌で<~教え~たい♪ ル~ル~ル♪>の作画作業場面で、少女と動物たちが飛び出すシーンで子熊の着地失敗がお気に入りの どうも榊です。お返事ありがとうございました。発表後この上の句が甘酢さんと知ってビックリ(*o*)今までとテイストが・・・。
~ここで番組予定変更のお知らせ~
情〇〇〇<甘酢あんかけ/短歌で時代を追うVol.1>は日を改めて20日以降の予定。何卒ご理解の程宜しくお願い致します<(_ _)>。
榊 康
★0
すみませんm(_ _)m補足を。若い世代の感性とどう向き合い融合し、連歌を完成させてゆくか。令和に入った今ガチで語り合いたいと思っております。失礼します。
榊 康
★0
榊さま

メッセージありがとうございます!うふふ、わたし若くない!(爆笑)
甘酢あんかけ
★0
uhuhu私も若くない(^^)でも、この前全国高校生短歌の大会(実は決勝付近だけ)見てました。お題が「梅」だったのも良かったです。
ロサ・ブラックティー
★0

冬瓜のコトコト揺れる鍋の底

出詠名 知己凛
14 / 8 ×0 ×6 ×5 ×1

互選名 NATURA万間みいやロサ・ブラックティーさかなかな甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康遠野 かなみ静ジャック知己凛

選評名 じっくりと時間をかけて炊く料理は秋の夜長にピッタリですね。<コトコト>の響きから弱火でゆっくり煮込んでいる様子が伝わります。出汁がしっかり沁み込んだ冬瓜はとろっとろで美味しいですよね。家族の笑顔も見えてきそうです。
榊 康
★0
ゆったりと温かな感じがしてとても心惹かれる上の句です。
静ジャック
★0

金の中銀杏避ける丸の内

出詠名 万間みいや
15 / 7 ×1 ×3 ×6 ×1

互選名 りん2さちロサ・ブラックティーキール芍薬文月甘酢あんかけ榊 康遠野 かなみ静ジャック万間みいや

選評名 丸の内と銀杏の取り合わせがなんだかとてもいいなと思ったのですが、行幸通りの銀杏並木は有名な所なのですね。青と金、ビル群と並木のコントラストか視覚的に、銀杏の独特な匂いから嗅覚的に、避けるように歩くところから触覚的にそれぞれ魅力のある一首だと思います。
りん2
★0
「丸の内」と呼ばれる所は、オフィス街とか、なにか高い建物の並んでいるイメージがするのですが、無機質の四角いビルの壁に、黄色の彩と、真っ直ぐな枝を伸ばすイチョウの木が、整然としている情景を思い浮かべます。全てが颯爽としている中、コロコロ落ちている銀杏を避けながら歩いている作者は、もしかしたら真っ直ぐ歩けないでいる様に思われて、人間的な魅力を感じます。
ロサ・ブラックティー
★0
【金の中】この上五の導入で、一体、主体はどこに居るのだろう…と疑問に思いましたが、①銀杏並木の近くやその場所を歩いている②夕陽がまぶしいくらい街中に差した状態を身体全体で感じて歩いている。この2つの意味が含まれているのではないかと読みました。
下五で地名:丸の内が登場し、より街の輪郭がくっきりと見えてきました。都会の空気感もたっぷりとありつつ、知らない人が少ないと言える地名を繋げたことは成功しているなと感じました。
遠野 かなみ
★0

ばあちゃんのお古を着て手を振る<kana>案山子<:> かかし</kana>

出詠名 蟻男
16 / 7 ×1 ×3 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏幸道ときはさちロサ・ブラックティー天田銀河甘酢あんかけ榊 康一音乃 遥水無月水有蟻男

選評名 ああなるほど、確かにお古ですよね。二句の字余りもリズムがあって、手を振るという動作に吸収されている、あるいは共鳴している感じがなんとなくしました。
袴田朱夏
★0

あせるほどオレンジ色に秋の恋

出詠名 静ジャック
17 / 7 ×0 ×5 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏りん2さち万間みいや小澤ほのか蟻男ほのふわりロサ・ブラックティー文月榊 康静ジャック

選評名 恋に視線が内と外に行き交ってたものとして評を書かせて頂きました。<秋>と<あせるほどオレンジ色>にどうしても秋の夕日がちらつくからです。 
もしかしたらこれから始まるかもしれないこの恋に一人で深く向き合いたい。そんな時静かに考える空間に身を置きたくなります。外部の情報を遮断し物思いに耽っていて、ふとした瞬間景色に目をやると感覚的に眩しく感じることがあります。それが秋の夕日ならなおさらで迫ってくるようであったと思います。それからもう一度内面に向かったとき、オレンジ色に染まっていた心に気付き、いつまでも心が夕日の様な温かさで包まれていたいと思ったのではないかと鑑賞させて頂きました。
榊 康
★0

朝霧に包まれてゆく一言を

出詠名 遠野 かなみ
18 / 6 ×0 ×4 ×6 ×1

互選名 ゆりこNATURAほのふわりロサ・ブラックティー天田銀河きい衣未(みみ)榊 康静ジャック遠野 かなみ

選評名 霧の立つ秋の朝、詩情を感じますね。その風景の中で何を言ったのでしょうか。下の句でいろいろな方向に展開できそうです。
藤 かづえ
★0

縁側でつるんとむいた葡萄ごと

出詠名 袴田朱夏
19 / 6 ×0 ×4 ×5 ×1

互選名 知己凛幸道ときは藤 かづえロサ・ブラックティーさかなかな甘酢あんかけ衣未(みみ)榊 康静ジャック袴田朱夏

選評名 日の光に照らされて、きらめく半透明なブドウの実が心に鮮やかに浮かびます。
幸道ときは
★0
縁側で秋の風を感じながら、秋の味覚を楽しめるなんてうらやましい!庭の草花や秋の空も眺めていらっしゃるのでしょうね。
榊 康
★0
票のお花、また幸道ときは様と榊康様におかれましては評文をありがとうございました。味覚の秋、すぐそこですね。
袴田朱夏
★0
袴田朱夏さま
関西は料理が美味しいので、秋はいいですよねぇ~(^_^)。
R-2ぐらんぷり秋分の歌会で水無月水有様とどんなカクテルが出来上がるのか楽しみです。お返事ありがとうございました。9/14。
榊 康
★0
薔薇20首おめでとうございます!20首読ませて頂きました。
お題「名」「自由詠」「泥」「空」「おじいちゃん/おばあちゃん」「ありがとう」「マックス」「内」「トビウオ」が特に好きです。ここから再び新たな薔薇20輪探す歌の旅が始まるのですね。応援してます(^_^)9/16。
榊 康
★0

こがね色の<kana>夫婦案山子<:>めおとかかし</kana>は傾いて

出詠名 藤 かづえ
20 / 6 ×0 ×4 ×5 ×1

互選名 知己凛さちNATURAロサ・ブラックティーきい甘酢あんかけ榊 康静ジャック藤 かづえ

選評名 こがね色がいい味を醸し出してますね!夏の猛暑もしっかりと役目を果たし、案山子の顔もこんがり黄金色に焼けた感じが伝わってきたのと同時に、季節をまたぎ秋になり、豊かな実りにこがね色となった田畑の様子が案山子の顔に映り込んだ感じも伝わって来ました。歌に広がりを持たせたように思います。続けて腰句<傾いて>とされたことで案山子への魅力をさらに引き立てています。
榊 康
★0
私は夕暮れの案山子を想像しました。夫婦そろってこがね色に染まっている案山子がいいですね。傾いてと結句まで抜かりの無い描写に感心しました。
きい
★0

一人ではないよと語る星月夜

出詠名 小澤ほのか
21 / 5 ×1 ×1 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏さち藤 かづえNATURAロサ・ブラックティーさかなかなキール甘酢あんかけ榊 康小澤ほのか

選評名 夜空に沢山の星が輝いていれば、確かに「一人ではないよ」と語られているように感じるかもしれません。ロマンがあります。
さち
★0
「(一人ではないよと語る星月夜)「個」と「個」をつなぐ万有引力」星と星、物と物、人と人、質量あるものはひかれあう(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

丘の上林檎の照りがまぶしくて

出詠名 水無月水有
22 / 5 ×0 ×3 ×3 ×1

互選名 さちNATURAロサ・ブラックティー甘酢あんかけ榊 康遠野 かなみ水無月水有

選評名 丘陵地のりんご園では、太陽の光をいっぱいに浴びてきて眩いばかりに成熟した林檎が、その瑞々しいつやで太陽に応えるように、今はその輝きを照り返している。光景が飛び込んでくるようです。一個一個が「今は秋」と主張もしているように感じられました。
榊 康
★0
「(丘の上林檎の照りがまぶしくて)暖かな陽に目を細めてる」(🍎=🍎)
ロサ・ブラックティー
★0
最近ボキャブラリー少ない・・・(--)
ロサ・ブラックティー
★0

野菜室の中で腐る無花果よ

出詠名 りん2
23 / 4 ×1 ×0 ×4 ×1

互選名 幸道ときは小澤ほのかロサ・ブラックティー甘酢あんかけ榊 康りん2

選評名 無花果。おいしいもののひとつです。それなのに冷蔵庫の野菜室に忘れ去られ腐ってしまう哀しさとは、いかほどのことでしょう。残酷な上の句に対し、どのような下の句がつくのか、楽しみです。
小澤ほのか
★0
貰い物でしょうか。苦手な物ってありますよね。詠み人の扱いに困った様子が伝わって来そうです。
榊 康
★0
「(野菜室の中で腐る無花果よ)賞味期限は無常に過ぎる」・・・(-。-;)
ロサ・ブラックティー
★0
ああ「賞味期限」じゃなく「消費期限」でしたわ・・・(--;)
ロサ・ブラックティー
★0

思い出の新米いつも耀きて

出詠名 さかなかな
24 / 4 ×0 ×2 ×7 ×1

互選名 さちロサ・ブラックティーキール芍薬きい甘酢あんかけ榊 康遠野 かなみ静ジャックさかなかな

選評名 「思い出の」つまり今ある新米ではないというのがポイントでしょうか。
さち
★0
<いつも>とあるので毎年贈られてきたのですね。私も田舎から毎年祖父母にその年にできた新米を贈ってもらっていました。そして今は思い出になりました。その目に焼き付いた耀き、大切にしてゆきたいですね。
榊 康
★0
これ、お米だけでなく、新米(ルーキー)の思い出としても使えそうですね(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
ありがとうございました。八月の後半から新米は出始めます。子どもの頃から、秋のご馳走の中でも家庭の会話に上る率が一番高く、水加減から光具合まで、今でも何かにつけ思い出される場面が沢山あります。
さかなかな
★0
さかなかな様 
お米の美味しい国に生まれて良かったと思いますよね。最近お米も生鮮品として管理の仕方も変わってきましたが、それでも新米は香も耀きも違いますよね。土鍋とかで炊かれてたのでしょうか(^_^) お返事ありがとうございました。9/14。
榊 康
★0

体育の日を駆け抜ける平成の

出詠名 さち
25 / 4 ×0 ×2 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏幸道ときはNATURAロサ・ブラックティー衣未(みみ)榊 康静ジャックさち

選評名 これは下の句を作る力が試されるなと思いました。体育の日が平成の間に10月10日じゃなくなったことを思うと、平成と体育の日の関係は注目に値しますね。単純に駆け抜けるのはむずかしい気もして、うん、どうしよう。
袴田朱夏
★0
<駆け抜ける>の響きにふとラグビーを思い出し、そう言えばワールドラグビーの日程も体育の日を駆け抜けてることに今気付きました。前回の東京五輪で体育の日が制定され、次回の東京五輪でスポーツの日に改称、時代の変化を感じさせられます。
榊 康
★0
ああなるほど、五輪をからめるとまた読みが深まりますね。ためになります。
袴田朱夏
★0
でも平成31年が令和1年、は覚えやすい(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

告白を道づれに降る秋時雨

出詠名 NATURA
26 / 4 ×0 ×2 ×4 ×1

互選名 ゆりこさち蟻男キール榊 康静ジャックNATURA

選評名 <道づれ>という言葉のイメージから、告白の結果もしくは告白の内容そのものが寂しいものであるように感じられました。秋時雨という言葉を添えられたことで一層寂しさを誘います。詠み人さまの心に寄り添う短歌が見つかること願うばかりです。
榊 康
★0

遠野 かなみ
★0
【秋時雨】で下五を結ぶのであれば、【降る】は省略可能とも言えるのではないでしょうか?仮に省略した場合、その二文字をどう使うか…を考えてみたのですが、『道づれにする(して)秋時雨』か『道づれにまた秋時雨』の2パターンがあると思うのですね。秋時雨の持つ寂しさや侘しさは、後者のほうがより出てくるような気がします。(再び、秋時雨を主体が体感することで強調されるため)
主体の心境が秋時雨と馴染むように、下の句をどう詠もうか…と考えさせられる句でした。
遠野 かなみ
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「(告白を道づれに降る秋時雨)私の決意 今日も流れて」(。。;)
ロサ・ブラックティー
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風変わり長袖恋し衣替え

出詠名 文月
27 / 3 ×0 ×1 ×5 ×1

互選名 小澤ほのかロサ・ブラックティー甘酢あんかけ榊 康静ジャック一音乃 遥文月

選評名 10月1日は冬服への衣替え。冷たくなった風を感じました。
藤 かづえ
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初句に<風変わり>を持って来られたのが勢いがあり好きです。あの~ここからは個人的な感想としてお付き合い下さい<(_ _)>初句と二句で原因と結果という構図になってしまわれたかなと思いました。ですと歌の印象が散文よりになってしまいます。偉そうに講釈を垂れてますが私もよくやってしまいます(^_^;) 例えば風が変わり、この秋からやりがいのある仕事を任され気合入れの為の正装に衣替え、または恋愛の風が吹いてきてオシャレ度を上げる為の衣替え などを薫らすような表現で楽しんでみてはいかがでしょうか。詠み人さまの短歌ライフの参考になれば幸いです。気分を害されましたらお許し下さいm(_ _)m。
榊 康
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藤様
評有難うございます。暑さ続きで早く長袖になりたいですね。

榊様
有難うございます。私の悪い癖をわかりやすく伝えてくださり感謝です。心して次に繋げていきますね。有難うございました。
文月
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文月さま
私の稚拙な感想を、作品への愛情とご理解頂き嬉しく思います。この歌会で共に腕を磨いていけたらと思っております。お返事ありがとうございました(^o^)/9/14。
榊 康
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「(風変わり長袖恋し衣替え)なんでそんなに皆ガマンする」・・まあイロイロ・・見てるだけで寒いからいいかげん長袖にとは言われてましたが(^^;)
ロサ・ブラックティー
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夢などを詰めて熟れたる柘榴から

出詠名 一音乃 遥
28 / 3 ×0 ×1 ×5 ×1

互選名 さちNATURAロサ・ブラックティー天田銀河文月榊 康一音乃 遥

選評名 柘榴に夢を見出す試みが面白いと思いました。勿体ないのは「夢<など>」としてしまわれたことで、すこしぼやけてしまったように思います。どのような夢なのか、興味への期待に応える何かしらの表現が付け加えられていれば、とても魅力的であったと鑑賞させて頂きました。
榊 康
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「(夢などを詰めて熟れたる柘榴から)はち切れそうにジュエルが覗く」・・・赤いダイヤかはたまたルビー(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

濡れながら歩いていこう初時雨

出詠名 西鎮
29 / 2 ×0 ×2 ×7 ×0

互選名 袴田朱夏藤 かづえNATURAロサ・ブラックティーキール衣未(みみ)榊 康静ジャック

選評名 「春雨じゃ、濡れていこう」という有名な台詞がありますが、こちらは初時雨なのですね。冷たい初時雨でも明るく濡れて歩いている様子がいいな、と思います。
藤 かづえ
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「(濡れながら歩いていこう初時雨)運動服に勝利の余韻」そういえばやりましたわ(^▽^)
ロサ・ブラックティー
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Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data長月の歌会上弦の部H31.09.10 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3ゆりこ

最黄+2天田銀河

最緑+2黛カイリ

初回+1小澤ほのか

欠票-1黛カイリ西鎮

欠評-1黛カイリ一音乃 遥西鎮

六連+3一音乃 遥

のの+1全員(管理人欠席のため)

月開催後記


ゆりこさんが初の上弦首席でした

榊 康さんから(多分)全句評をいただきました

通算50回出席: 

通算30回出席: さち

通算20回出席: 天田銀河

通算10回出席: 芍薬

通算回出席: 榊 康SP


ありがとうございました 花

長月の歌会上弦の部