連歌の花道『新月ノ歌会』

神無月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成31年度 神無月の歌会『上弦の部』

今月は11月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも11月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×5票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠湯豆腐のかすかな濁りにとらわれて

出詠名 舟来里己
首席 / 23点 ×6 ×9 ×7 ×1

互選名 りん2袴田朱夏寿々多実果ミウラゆりこ朧(ろう)NATURA蝶番ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊ほのふわり甘酢あんかけ衣未(みみ)蟻男きい天田銀河静ジャック榊 康さちえさい舟来里己

選評名 確かに、わずかに濁っていますね、透明ではないですね。そのことに気づいて、捕らわれてしまった。どうして、あるいはどういう場面で湯豆腐のそこに気づいたのか、などの想像の余地を許す一方で、とらわれて、が強烈ですから、それにとらわれない下の句が求められそうで、面白いと思いました。
袴田朱夏
★0
何にとらわれたのだろうか。柔らかいイメージの豆腐と相反するものを想起させる、下の句を詠みたくなりました。
ゆりこ
★0
湯豆腐って確かに少しだけ濁っていて.
そこにとらわれたら,どうなってしまうのかという興味がとても湧きました.
大切なことを見逃したりしてしまうのか.
それとも見たくないものを見なくて済むのか.
下の句が一番楽しみな上の句でした.
朧(ろう)
★0
火加減が少し強かったかな 豆腐が踊ると濁りが出ます。そこには共感できるのですが着眼点に疑問があり評のなりゆきを見ていました。他の読者の方は疑問に思われないようでしたので書かせて頂きます。今詠み人さまが描いてる場面のあと本来の目的であった食すという行為になると思うのですが、そうするとかつお節と醤油の効いたつゆ等に浸すと思います。かすかな濁りにとらわれてしまっては目的であった行為に進みにくいように思われ、もし進めたとしたら何故つゆの色等は気にならないのか歌を読んだ後味に不自然さが残ります。この疑問を知人にも尋ねてみたら「湯豆腐を食べようとしている場面での心境としては謎だけど詠んだ本人か評・票を贈った人に聞いてみれば?」と言われました。どなたかこの歌の鑑賞の仕方を教えて頂ければ嬉しいです。選評後のご本人さまの評も嬉しいです。宜しくお願い致します<(_ _)>。
榊 康
★0
一番上の評を書いた者です。私は普段そんなに湯豆腐をやりませんから、湯豆腐のゆで汁のかすかな濁りを意識することはほとんどなく、気づいたときには「ああ」と違和感、発見感を感じると思います(…と書くと仰々しいですが、たまに食べるとき、ゆで汁にろくに注意を払わず、ぼーっと食べている、というだけです)。ある時ゆで汁を見ると、かすかに濁っていることに初めて気づいた、とも取れますし、上の評で書いたように、言われてみればそうだね、ゆでる前は澄んでいた汁が、ゆでたら少しだけ濁るね、という気づきが、「とらわれ」という語として表れているように思います。一方、つゆが濃い色をしているのは、これは違和感がなく、気にならない、とらわれない。違和感の有無なのかなと思います。

…もうちょっと、ぼーっと食べないようにしたいものです。お答えになっていればよいのですが。
袴田朱夏
★0
湯豆腐がかすかに濁っているのが気になる状況、を考えてみると面白いなと思いました。ひとりなのかふたりなのか、家なのかお店なのかと想像も広がりますね。
きい
★0
湯豆腐やいのちの果のうすあかり/久保田万太郎
湯豆腐の一つ崩れずをわりまで/水原秋櫻子
以上の二句を思い出しました。
11月の季節感をしっかりと意識していますよね。そして、実感のこもっている句だと思います。
(個人的には、濁りが気になるタイプです(笑))
遠野 かなみ
★0
袴田朱夏さま
私の疑問にお答え頂きありがとうございました<(_ _)>。若い女性でお一人とても納得のいくお話を伺うことができ、乙女の特権的感情と申しますか学ばせて頂きました(^_^;)。舟来里己さま首席おめでとうございます!
榊 康
★0
私は濁り大好きです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
私は濁った湯豆腐になったことも食べたこともないので、実は妙に難しい上の句です。
下の句のラインナップが今から楽しみです。
知己凛
★0
ーーという事で汁も残さず飲みます(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

逃げてよい時雨しずかな図書館へ

出詠名
2 / 23 ×4 ×13 ×6 ×1

互選名 りん2袴田朱夏万間みいや寿々多実果ミウラ知己凛朧(ろう)文月ロサ・ブラックティー舟来里己沙羅粗伊ほのふわり藤 かづえ衣未(みみ)蟻男きい静ジャック榊 康遠野 かなみさち水無月水有えさい

選評名 「時雨しずかな」の「し」の連続が、霜月のしっとりした雰囲気を感じさせるようでした。個人的には逃げたところでその先に道はあるのかとか、逃げた先にも嫌なものがあったらまた逃げるのかなんて考えてしまいますが、それでも逃げ場があること、それを受け入れる人の存在のあることはとても心強く感じるのでしょうね。
りん2
★0
時雨降る寒い日なのでしょうか、心も時雨てるのかなふとみた図書館はきっと静かに迎えてくれたんでしょうね。すごく綺麗な言葉ですね。
文月
★0
喧噪や、わずらわしい事から離れて、雨の音しかしない図書館。ただでさえ音を立てない様にする場所のうえ、雨が外界の音を吸収してしまって、隔絶された空間に安らぎを感じました。
ロサ・ブラックティー
★0
どこから逃げて来たのか、想像が膨らみます。
衣未(みみ)
★0
静かな図書館はいろいろな煩わしさから自分を解放してくれる場所のような気がします。「逃げてよい時雨」にほっとさせられる響きがありますね。
水無月水有
★0

むらさきの夜霧のなかに手のひらを

出詠名 天田銀河
3 / 19 ×5 ×7 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏万間みいやゆりこNATURA蝶番ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊ほのふわり藤 かづえ甘酢あんかけキール静ジャック榊 康遠野 かなみさち水無月水有天田銀河

選評名 単純な言葉の中になにとなくただよう蠱惑的な雰囲気はまさに夜霧のようです。夜霧をむらさきにしたこと、その中に手のひらをどうしたのか、上の句の雰囲気を壊すことなく解決する下の句は相当実力が必要だろうと思いました。
万間みいや
★0
むらさきの夜霧という表現がいいですね。そんな夜霧の中で誰の手のひらがどこに誰にどうなるのでしょうか? 楽しみです。
NATURA
★0
初句のむらさきがとても効いていて幻想的でした。どんな夜を過ごすことになるのでしょう。
芍薬
★0

ゆく川の水面を燃やす散紅葉

出詠名 キール
4 / 18 ×1 ×14 ×6 ×1

互選名 りん2袴田朱夏さかなかな寿々多実果NATURA蝶番ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊ほのふわり藤 かづえ衣未(みみ)蟻男きい天田銀河静ジャック榊 康遠野 かなみえさいキール

選評名 山に映える紅葉もいいですが、落ち葉が彩る川面も趣がありますよね!燃えるような赤い川筋が晩秋の峡谷をゆったりと流れてゆく様子が目に浮かびます。
榊 康
★0
鮮やか。
蝶番
★0
紅葉が散り流れて行くのを見るとき、自然とその、秋の水の透明感も思い浮かべてしまいます(^^)美しいです。
ロサ・ブラックティー
★0
春の花筏とは趣の違う真っ赤な川面、素敵ですね~。情熱的な下の句をつけたくなります。
芍薬
★0
川面に映る鮮やかな紅葉の色が印象的です。川は流れているのにそこだけは燃え続けている(ように見える)ところにも詩情を感じます。
きい
★0
散紅葉で冬を感じ入るだけでなく、水面に色を添えながら役目(命)を終えるその最後の姿を的確に描写し、日本独特の儚さの美を表現している上の句だと思いました。
遠野 かなみ
★0

音のして枯葉とわかる通学路

出詠名 さち
5 / 16 ×3 ×8 ×5 ×1

互選名 りん2さかなかな寿々多実果知己凛NATURA文月ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊甘酢あんかけ衣未(みみ)蟻男キール静ジャック榊 康水無月水有さち

選評名 通学路の近くにある家なのでしょうか。そろそろ枯葉が落ち始める時期なのかというのを子どもたちの音でわかる、ということかなと読みました。
通学路でのドラマはどのように展開するのでしょうか。楽しみです。
知己凛
★0
私は、あまり人通りのない通学路に、カサコソカサコソと何かの音がして、キョロキョロしている様子を想像しました。結局それは生き物ではなくて、枯葉だったと(^^)もしくは、誰かがついて来ているのかと錯覚して、思わず確認してしまった・・・とか(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
家の窓越しなのか、例えば入院中の窓越しなのか。音ひとつで、想像が膨らみます。
衣未(みみ)
★0

かしゃかしゃと枯葉のマーチは愉しげに

出詠名 ほのふわり
6 / 13 ×2 ×7 ×5 ×1

互選名 蝶番文月ロサ・ブラックティー舟来里己芍薬沙羅粗伊藤 かづえ甘酢あんかけきい静ジャック榊 康遠野 かなみさちほのふわり

選評名 落ち葉を踏みしめる音から、こうも楽しげな発想につなげられるとは!詠み人さまの感性に惚れます。<かしゃかしゃ>というオノマトペがいいですね!スティックで奏でるドラムからこぼれ落ちて来る音を、上手く表現されマーチという言葉を引き立てていますね。またマーチという言葉だからか、枯葉を踏みしめている主はお子さんかな 若年者のように感じられ、力強くですが愉しげに前進されてゆくさまを思い描きます。
榊 康
★0
枯葉は寂しげな印象になりがちですが、マーチになぞらえて耳に明るい音楽となりました。オノマトペも軽快です。
きい
★0
枯葉が風に躍っている音としてもいいですよね。そろそろ寒い季節なのに暖かさを感じます。
静ジャック
★0
榊 康さん、きいさん、静ジャックさん、素敵な評をありがとうございます!
子供との散歩をイメージして作りました。暖かさや明るさが伝わったようで嬉しいです。敢えて枯葉いっぱいの道を歩いてみるのも楽しいですよね。
ほのふわり
★0
榊 康さん、きいさん、静ジャックさん、素敵な評をありがとうございます!
子供との散歩をイメージして作りました。暖かさや明るさが伝わったようで嬉しいです。敢えて枯葉いっぱいの道を歩いてみるのも楽しいですよね。
ほのふわり
★0
きゃお二重送信… すみません
ほのふわり
★0

図書室の窓を彩る大銀杏

出詠名 きい
7 / 13 ×0 ×11 ×9 ×1

互選名 袴田朱夏万間みいやさかなかな寿々多実果ミウラ知己凛NATURA蝶番文月ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊藤 かづえ甘酢あんかけ衣未(みみ)キール静ジャック榊 康さちきい

選評名 図書室には窓と、そこから見えるある程度よい景色があってほしいですね。読みつかれた視線が大銀杏の黄色を窓に見つけ、すっかり秋も深まったのだなあ、と心を安らげるための窓。
袴田朱夏
★0
秋の図書室には真っ当な秋の気配が満ちて来る。大銀杏はそんな気分の象徴のように窓に映ってる
沙羅粗伊
★0
評もお花もありがとうございました!
きい
★0

わたしだけを見てと言うのか彼岸花

出詠名 さかなかな
8 / 12 ×2 ×6 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏ミウラゆりこ朧(ろう)NATURA文月ロサ・ブラックティー舟来里己芍薬沙羅粗伊ほのふわり甘酢あんかけ静ジャック榊 康えさいさかなかな

選評名 彼岸花の咲き誇る様とあの強烈な赤色がわたしだけを見てと主張しているようであるのでしょう。それが恋をしている相手なのか自分なのか、恋敵なのかで下の句が変わってゆき面白そうだなと思いました。
ミウラ
★0
六文字になっても「わたしだけを」にしたことで,感じられる激しさが好きです.
彼岸花の切羽詰まった美しさにもぴったりだと思います.
朧(ろう)
★0
彼岸花は誰かのために咲いているわけではない。けどもしかしたら思い出のあの人が私のためだけに咲いているのかもしれない。
彼岸花に声をかけられているうちに、何となくその彼岸花を大切な人のように感じ始める一瞬を切り取った上の句のように感じました。
舟来里己
★0

街も野もひと吹きにして冬立つ日

出詠名 ロサ・ブラックティー
9 / 11 ×1 ×7 ×6 ×1

互選名 万間みいやさかなかなミウラ知己凛朧(ろう)NATURA沙羅粗伊ほのふわり衣未(みみ)静ジャック榊 康遠野 かなみロサ・ブラックティー

選評名 春夏秋の季節の訪れは野山から視覚的に感じてきましたが、冬の訪れに関しては、風が肌に伝える冷たさや強さなど皮膚感覚から感じてきたのかもしれないと気付かされたように思います。すると<街も野も>同時に<ひと吹きにして>一気に冬が立ったと感じられる感性からのこの表現は言い得て妙と感じさせられました。
榊 康
★0
赤花・黄花ありがとうございますm(_ _)m 何か東京あたりでは、木枯らしが吹くのは、ほとんど立冬の日だそうです(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

走ってもなお朝霧が立ち込めて

出詠名 りん2
10 / 11 ×1 ×7 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏万間みいやゆりこロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊ほのふわり藤 かづえ蟻男きい天田銀河静ジャック榊 康りん2

選評名 早朝のマラソン?走っても走っても、このひんやりから抜け出せない。清澄な冷気を感じます。そして幻想的(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
なぜ走っているのかがポイントだと思うのです。逃げているのか追いかけているのか、朝霧がミステリアスな印象を深めています。
きい
★0

形から冬に入った空はまだ

出詠名 袴田朱夏
11 / 11 ×1 ×7 ×5 ×1

互選名 りん2ロサ・ブラックティー舟来里己沙羅粗伊ほのふわり甘酢あんかけ蟻男きい天田銀河静ジャック榊 康さち袴田朱夏

選評名 自分とコンセプトが似てましたので(^^)そうなのですよ、どこから冬というのか(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
「暦の上では今日から冬ですね!」なんて聞いたりしますが、空の色や雲の形・様子・高さ等の方が冬らしさを語りますよね。他の季節も然り。共感します。
榊 康
★0
表現がとても素敵です。こんな言い方は思いつかなかったなぁと。下の句の自由度も高く、皆さんの思考の飛躍を見てみたいと思った上の句でした。
ほのふわり
★0
フワッとした感じの上の句が、この「空」によく合っています。
さち
★0
票&評、お読みくださりありがとうございました!
袴田朱夏
★0

触れたなら消えてしまうね初霜も

出詠名 芍薬
12 / 10 ×1 ×6 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏ゆりこ朧(ろう)ロサ・ブラックティー沙羅粗伊蟻男天田銀河静ジャック榊 康さちえさい芍薬

選評名 その熱量はどこから?これも気持ちが動きます(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
初霜が消えてしまうくらいの熱で触れて、初霜と同じく消えるものがあるということでしょうか。下句でどう展開するか気になります。

★0
優しい語りかける口調が、静かな冬の始まりを予感させる気がして素敵だなと思いました。透明感があって壊れそうな冬の印象が伝わってきて、下の句を考えてみたくなりました。
天田銀河
★0
「(触れたなら消えてしまうね初霜も)生命(いのち)寄り添う今朝の熱情」・・・何かのキャッチコピーみたいにナッタ・・
ロサ・ブラックティー
★0

その指とオリオン繋ぐ静かな目

出詠名 万間みいや
13 / 9 ×2 ×3 ×11 ×1

互選名 ミウラ朧(ろう)NATURA文月ロサ・ブラックティー沙羅粗伊ほのふわり甘酢あんかけ衣未(みみ)きいキール天田銀河榊 康遠野 かなみ水無月水有万間みいや

選評名 あれがオリオン。と指差して教えてもらっている場面を想像しました。二人で同じものを見ようとする時間、相手が見ているものはなにか知りたいのでしょうか。そういう動きに思えました。好きです。

★0

芽キャベツは恋をした日も転がって

出詠名 朧(ろう)
14 / 8 ×1 ×4 ×7 ×1

互選名 袴田朱夏寿々多実果ミウラ蝶番ロサ・ブラックティー沙羅粗伊衣未(みみ)蟻男キール榊 康遠野 かなみ朧(ろう)

選評名 お料理をするのは昨日までと変わりない事だけど、
昨日までの私と今日の私は違っている。
そわそわと落ち着かない気持ちを転がる芽キャベツに見立てたのかな と、
詠ませていただきました。
芽キャベツも主体も可愛らしいです。
蟻男
★0
ありがとうございました.
蟻男様,評をありがとうございます.
朧(ろう)
★0
「(芽キャベツは恋をした日も転がって)気持ちと天気も二転三転」などと
ロサ・ブラックティー
★0

あなたとはもう行かぬ道に帰り花

出詠名 ミウラ
15 / 8 ×1 ×4 ×6 ×1

互選名 万間みいやさかなかなゆりこロサ・ブラックティー沙羅粗伊ほのふわりキール榊 康さちミウラ

選評名 帰り花・・・もう一度奇跡のように咲く時期外れの花。腰句にこの言葉を持って来られたことで何か強い気持ちが伝わります。この花は希望なのか慰めなのかまたは・・・詠み人にしか分からないのでしょうね。
榊 康
★0
帰り花という季語、素敵ですね。あなたは恋人だった人と読みました。あなたとはもう通ることのない道に思い出の花(季節外れの)が咲いていたのでしょうか。そう思うと切なくなります。返り花でなく帰り花にされたのもいいなぁと思いました。
キール
★0
票ありがとうございました。
榊康さま、キールさま、評をありがとうございました!
ミウラ
★0
終わってまた鑑賞しているのですが、「もう行かぬ道に帰り」と主体は、実はひとりこっそりと訪れているのでは?「帰り花」「返り花」そこには、もう一緒に行かないと思いながらも「もしかしたら(ばったり会う?)と言う数パーセントの希望がある様に感じます。
ロサ・ブラックティー
★0

噴水で「おーい」と手を振る冬日和

出詠名
16 / 7 ×1 ×3 ×3 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー舟来里己沙羅粗伊藤 かづえ甘酢あんかけきい榊 康

選評名 もしかして、ちょっとだけズレてます?誰か返事よろしく・・・て無粋かしら(--;)
ロサ・ブラックティー
★0
追伸。厳寒の「冬日和」を「初冬」に落とし込む句も、見てみたい気が・・・(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
個人的に噴水と冬日和が景として妙に合っているように感じられました。待ち合わせ場所は駅前が多いかと思うのですが噴水前、また「おーい」と手を振ったことから、日比谷公園みたいなビジネス街の公園で昼休みに会社を抜け出し、同郷の旧友・地方の同僚等が出張等で出向いて来たところを会われたように思いました。私は日和に友との親交の温かさを感じさせてもらいました。
榊 康
★0
とても寒い日に公園でブルブル震えつつ待ち合わせていたところ、「おーい」と知った声が聞こえてきたら、一気にホッとして心が温かくなりそうですね!その弛緩のふわ~とした瞬間が伝わって来ました。夏じゃ、この声の温かみみたいなものは感じにくいのではないかと思います。この情景だから、「おーい」がたまらなく心に沁みてくる。噴水も効いていると思いました。もし、この句に噴水がなかったら、冬の乾燥した空気が強すぎて、縮こまった印象になる気がしました。噴水のヒーリング効果が句にも出ている気がします。このあと、どんな展開になるのかなと楽しみです!
甘酢あんかけ
★0
甘酢あんかけ様、それいいですね(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
ロサさま そうですか~?よかったよかった~!^^
甘酢あんかけ
★0
「お~い、こっちだこっち!寒くなったな~、スマンスマン!」などと(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

渋谷区にイタチが顔を見せるほど

出詠名 一音乃 遥
17 / 7 ×0 ×7 ×6 ×0

互選名 袴田朱夏寿々多実果ミウラロサ・ブラックティー沙羅粗伊衣未(みみ)きいキール静ジャック榊 康さち水無月水有えさい

選評名 えっ ほんとにー!!東京都では準絶滅危惧種だったような。ハクビシンじゃなくて!だったらいいな♪を詠ってみました、なんてないよね(^_^) もしかして昔の話?歌そっちのけで食いついちゃいました(^_^;)。
榊 康
★0
とっても楽しい上の句です。このあと下の句にどんなびっくりを持ってくるかなあと想像がふくらみます。
寿々多実果
★0
東京駅にタヌキが住み着いている様なので、イタチがいても不思議じゃない気が・・・しかしそうすると、もしやネズミも(@@;)
ロサ・ブラックティー
★0

七五三終えクロックスに履き替えて

出詠名 甘酢あんかけ
18 / 7 ×0 ×5 ×9 ×1

互選名 りん2袴田朱夏寿々多実果ミウラ文月ロサ・ブラックティー舟来里己芍薬沙羅粗伊藤 かづえ蟻男きい榊 康甘酢あんかけ

選評名 クロックスを履くのは、男の人が多いと思うのですが。かしこまった七五三の服装から、くつなのか和装の履物なのか、早々に脱いで、クロックスというリラックスぶり(^^)そのギャップが面白かったです。
ロサ・ブラックティー
★0
七五三はハレの日ではあるのですが、当の本人にとってはなかなか疲れる日。リラックスできるクロックスに履き替えた子どものホッとした様子が浮かびます。
藤 かづえ
★0
お読みいただきありがとうございました!お花、そして評がとてもうれしいです!!!
甘酢あんかけ
★0
そういえば、足袋って柔軟性がないので、履きなれないと、指の間が痛くなるんですよね(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
ロサさま そうなんです、痛いし、うまく歩けないしで、脱ぎ履きしやすいサンダルを履いた途端、体がふっと軽くなる感じです!^^
甘酢あんかけ
★0

冬りんご「もしも」を期して色づけば

出詠名 ゆりこ
19 / 6 ×0 ×4 ×9 ×1

互選名 袴田朱夏ミウラNATURA文月ロサ・ブラックティー芍薬沙羅粗伊甘酢あんかけ衣未(みみ)蟻男天田銀河榊 康ゆりこ

選評名 色づくまえに文字を貼りメッセージを託したりんごがありますね。そんな林檎のプレゼント🎁きっと嬉しいでしょうね🍎
沙羅粗伊
★0
冬に向けて貯蔵されるりんごのように誰かへの想いを秘めているのでしょうか。かわいい片思いを思い浮かべました。
ミウラ
★0

カトレアに恋の魔法をかけてみる

出詠名 静ジャック
20 / 6 ×0 ×4 ×5 ×1

互選名 万間みいやゆりこNATURA蝶番ロサ・ブラックティー沙羅粗伊衣未(みみ)榊 康遠野 かなみ静ジャック

選評名 これもちょっと気になりました(^^)鉢植えのカトレアでもいいけれど、何となく、コサージュに生花のカトレアを使って、友達の結婚式に行く様な、シチュエーションを想像しました。
ロサ・ブラックティー
★0
「(カトレアに恋の魔法をかけてみる)あのコもきっと呼ばれてるハズ」などと(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0

寒月のような<kana>眼<:>まなこ</kana>で行く<kana>男<:>ひと</kana>よ

出詠名 遠野 かなみ
21 / 6 ×0 ×4 ×3 ×1

互選名 さかなかなミウラロサ・ブラックティー沙羅粗伊藤 かづえ榊 康遠野 かなみ

選評名 目は口ほどに物を言うのでしょうか。男の風体を想像しました。
さかなかな
★0
寒い夜空の月には覚悟の力と悲哀の光が宿っているよう。男を見守り下句に託すのは11月の季節への想いにも似て、、
沙羅粗伊
★0
上弦か下弦かはたまた・・・
ロサ・ブラックティー
★0

家族ぶんの秋刀魚の腹をひきうけて

出詠名 寿々多実果
22 / 5 ×0 ×3 ×9 ×1

互選名 ミウラ朧(ろう)NATURA文月芍薬沙羅粗伊甘酢あんかけ衣未(みみ)きい榊 康さち水無月水有寿々多実果

選評名 あなたもですか 私もです・・・。僕以外はみんなシッポの方です(^_^;)懐いてた野良猫は「ワイルドだろぅ!」って顔で豪快にいってましたが、マネできませんよね!脂の乗りが良い部位だけに大根おろし多めですか?私はそうです。不満はないと思いたいのですがついつい語ってしまいました。歌にされたお気持ちがひしひしと伝わってまいります。
榊 康
★0

すき、きらい、すき、壊れそな秋ざくら

出詠名 水無月水有
23 / 5 ×0 ×3 ×6 ×1

互選名 袴田朱夏朧(ろう)ロサ・ブラックティー沙羅粗伊ほのふわり天田銀河榊 康さち水無月水有

選評名 すき、きらいと花びらをむしってする花占いですが、むしられたあとの花が痛々しいですね。この句はリズムを変えながらもちゃんと定型に収まっていて「壊れそな秋ざくら」に味があるところなど、お上手だなあと思いました。
きい
★0
終わってからでスミマセン、秋桜でコスモスの花占いとも取れますが、私はポツポツとはかない花をつける、ジュウガツザクラを連想しました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

ずわい蟹驚いた目で見つむ子の

出詠名 衣未(みみ)
24 / 5 ×0 ×3 ×4 ×1

互選名 袴田朱夏ミウラ朧(ろう)ロサ・ブラックティー沙羅粗伊榊 康衣未(みみ)

選評名 初めてズワイガニを見たのでしょうか、その長い脚を見て、きっと驚いた事でしょう。もしかしたら、食卓にそれが出たのか。何か、子供の気持ちがわかるような気がします(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

凩に君住む街は冬めいて

出詠名 NATURA
25 / 5 ×0 ×3 ×3 ×1

互選名 万間みいや沙羅粗伊ほのふわりキール天田銀河榊 康NATURA

選評名 一番、下の句を詠みたくなりました。凩が吹き冬めいてきた君の住む街で何が起こるのでしょう。想像がふくらみます。淋しい感じにも詠めそうですし、ロマンチックな感じにもしても素敵でしょうね。またこがらしを「木枯らし」でなく「凩」にしたところも趣きがあってよいと思いました。
キール
★0

月宵の虫絶ゆて野に白霜の

出詠名 沙羅粗伊
26 / 5 ×0 ×3 ×1 ×1

互選名 知己凛蝶番甘酢あんかけ榊 康沙羅粗伊

選評名 <月宵の虫>から秋の虫を想像させて頂きました。生き物の気配 特に秋の虫の声が野原から絶えると一気に冬の到来を感じさせられます。野は虫の声から白霜の世界へ聴覚から視覚への切り替えが、読者に景の臨場感を高めてくれます。秋から初冬の移り変わりを上手く拾われいて好きな歌です。
榊 康
★0
いや実は、この流れ、短歌というより、長歌にもって行きたい流れでした(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
皆様評をありがとうございました 初めてでしたが楽しませていただきました。
榊康さん ロサ・ブラックティーさん お言葉下さりありがとうございました
沙羅粗伊
★0
「(月宵の虫絶ゆて野に白霜の)置き見はるかす風寒に 襟引き合わせ立ち居れば 訪なふものの声絶えて 永ながし世をふりて物憂し」・・・まあありきたりですか(^^;)  返歌求む(笑)
ロサ・ブラックティー
★0

焼き芋を庭でつついた日は遠く

出詠名 知己凛
27 / 4 ×0 ×2 ×8 ×1

互選名 袴田朱夏NATURAロサ・ブラックティー沙羅粗伊藤 かづえ甘酢あんかけ天田銀河静ジャック榊 康遠野 かなみ知己凛

選評名 このような楽しみが待っていたので落ち葉集め・掃除は苦にならず、たくさん集めてましたよね(^_^) 落ち葉焚きの香り・温もりにも晩秋を感じたものです。このような日々が遠のくのは同時に日常生活における季節感も遠のいているようで寂しさが募ります。季節感を感じられるような田舎の秋を歩きたくなりました。
榊 康
★0

許し合う<kana>子持ち柳葉魚<:>    ししゃも</kana>と干物女子

出詠名 蟻男
28 / 4 ×0 ×2 ×5 ×1

互選名 袴田朱夏知己凛ロサ・ブラックティー沙羅粗伊榊 康さち蟻男

選評名 <許し合う>をどこまで踏み込むか?見かけない世界に引きずり込まれそうなので、浅く踏みとどまりました。とにかく和解できたみたいで(^_^) 干物女子は独女ですが彼女と解り合えたということは、子持ち柳葉魚も独女になられたのではと自然に取らせて頂きました。喩えのセンスの眩しさに、いぶし銀を通り越し燻され過ぎた燻製男は惚れ惚れします。
榊 康
★0
私は魚は食べれませんが、シシャモも干物も、どちらも味があるように思います(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
「(許し合う子持ち柳葉魚と干物女子)網の上(へ)交わす箸と嬌声」・・・乾物バーベキュー?(^^;)「こっち焼けてるわよ~」「きゃ~!ちょっと焦げてるんじゃない!」「早く!早く!食べて食べて、次いくわよ~」(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0

秋麗の爽やかな空いわし雲

出詠名 文月
29 / 3 ×0 ×1 ×6 ×1

互選名 万間みいや知己凛NATURA沙羅粗伊衣未(みみ)静ジャック榊 康文月

選評名 秋の空の情景をまっすぐに詠んだ気持ち良さがつたわります。こんな空の下で何を思い過ごされて向かうのでしょう?下句が楽しみです
沙羅粗伊
★0
秋麗/爽やか/鰯(いわし)雲…、要素として少し詰め込みすぎているように感じました。
秋麗と爽やかは、意味合いとして重なる部分もありますし、どちらかに絞ってみても良かったのでは…?と。
遠野 かなみ
★0
「(秋麗の爽やかな空いわし雲)青き無限が背にあればこそ」・・・美しいです(^^)/
ロサ・ブラックティー
★0

カフェラテも射手座の笑みにハート揺れ

出詠名 榊 康
30 / 2 ×0 ×0 ×2 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー沙羅粗伊榊 康

選評名 ラテアートでハートが描かれたカフェラテでしょうか。射手座生まれの大事な人がカフェラテを前に嬉しそうにしているのかな、と思いました。
藤 かづえ
★0
藤かづえ様

評ありがとうございました!歌意を汲み取って頂けた方がおられ嬉しかったです。
榊 康
★0
特別な日に通っていた洋食屋さんがありました。いつも食事の最後に出されたカプチーノだったかアートが施してありました。20年近く前の話です。当時の私には驚きであったと同時にまた通いたいという気持ちにさせてくれました。いつだったかその店で食事を一緒にした人に「遊び心がいいね!」と微笑んでもらえました。今ではその笑みにカプチーノもうきうきしハートが揺れていたのではと偲んでいます。想い出を詠おうと射手座は11月の関連語として無理をしました。お読み頂きまた票を贈って頂いた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>。 
評では至らぬ点もあったことと思いますがここでお詫び申し上げますm(_ _)m また一年もの間お付き合い頂き皆様から頂いたご厚意に深甚なる感謝の意を表し挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました<(_ _)>皆様に良き短歌ライフが続くことを祈って   榊 康 (^o^)/
榊 康
★0
「(カフェラテも射手座の笑みにハート揺れ)誕生日とて馴染みで過ごす」などと
ロサ・ブラックティー
★0
「(カフェラテも射手座の笑みにハート揺れ)ゆるくかき混ぜのどに流し込む」とかとか!笑
甘酢あんかけ
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Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data神無月の歌会上弦の部H31.10.10 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3舟来里己

最黄+2キール

最緑+2万間みいや

初回+1朧(ろう)ミウラ沙羅粗伊

欠票-1一音乃 遥

欠評-1一音乃 遥

六連+3文月

のの+1全員(管理人欠席のため)

月開催後記


舟来里己さんが初の上弦首席でした

ロサ・ブラックティーさんから(多分)全句評をいただきました

通算130回出席: 知己凛

通算10回出席: 水無月水有


ありがとうございました 花

神無月の歌会上弦の部