連歌の花道『新月ノ歌会』

師走の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成31年度 師走の歌会『下弦の部』

 上の句に付ける下の句を出詠ください

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×5票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠ふかく吸い込む紙の<kana>香<:>か</kana>清し

出詠名 芍薬
首席 / 20点 ×4 ×10 ×2 ×1

互選名 万間みいや衣未(みみ)ロサ・ブラックティー西鎮青山祐己キールNATURA袴田朱夏きい知己凛りん2甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)宮嶋いつく静ジャック芍薬

選評名 どこかに仕舞ってあったのか、新しい日めくりが、まるで和紙でできているような、古風な清々しさを感じました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
香がたきこめてあるのでしょうか。ちょっと高級そうな日めくりですね。その清々しい香りを吸い込む姿に新しい年への意気込みを感じます。
静ジャック
★0
日めくりをちぎったことで新しい年を迎えたことをしみじみ感じ、深呼吸をしたのだと思いました。そんなときに感じた新しい紙の香り。清々しさは新年をも表しているようです。繊細な一首に仕上がったと思います。
きい
★0
「やさしくちぎる」と「ふかく吸い込む」が呼応していていいなと思いました。新年の清々しい空気と、紙の優しい香りを胸いっぱいに吸い込んで、これからの一年が良いものとなる期待に満ちているようにも感じられます。
りん2
★0
五感にうったえる歌は、読み心地がたのしいですね!気持ちのよい一首です。
甘酢あんかけ
★0
ナイロン筒から取り出したばかりのカレンダーに真新しい紙の香りを感じるところに、新年を迎えたすがすがしさを感じました。こういう香りに着目するのはなかなかないと思うので新鮮に感じました。
宮嶋いつく
★0

 余白にひかりがたっぷりと射す

出詠名 きい
2 / 17 ×4 ×7 ×3 ×1

互選名 衣未(みみ)ロサ・ブラックティー西鎮青山祐己涅槃Girl袴田朱夏天田銀河りん2甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)藤 かづえ静ジャックきい

選評名 1年の始まりの美しさ、清々しさが感じられていいなあと思いました。
衣未(みみ)
★0
数字の「1」ひとつだけというのが、一番余白があって(^^)その白さがまぶしいです(☆ー☆)
ロサ・ブラックティー
★0
余白の方に視点を当てたのが秀逸だと思います。余白にも目を向けてゆったりと生きていこう、というような思いがあるのかもしれません。
静ジャック
★0
余白に射した光がさらに余韻となって上の句全体を包み込んでいるように思いました。凄く素敵です。
青山祐己
★0
光が満ちた日めくりの余白は、新しい年の希望を感じさせてくれると思いました。

★0
「ひかり」という平仮名表記が「やさしくちぎる」と呼応して、たっぷりと射している「ひかり」の穏やかさが窺える気がします。
上句と下句の間の空白が「余白」を視覚的に表しているように思え、情景をより想像しやすかったです。

★0
たくさんの方に評を書いて頂いて感謝しています☆
お花もいっぱい!ありがとうございました!
きい
★0

 もう一枚と五歳がねだる

出詠名 舟来里己
3 / 17 ×1 ×13 ×5 ×1

互選名 ミウラ万間みいやロサ・ブラックティーさかなかな西鎮涅槃GirlNATURA袴田朱夏芍薬きい天田銀河知己凛甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)藤 かづえ宮嶋いつく蟻男静ジャック舟来里己

選評名 笑ってしまいました。ありそうですね。
袴田朱夏
★0
子供の可愛らしさが出ていていいなあと思いました。今は五歳の子供も来年は六歳その次はと、新年を迎えるたびに成長をしていきます。いつか笑い話として家族で語られそうで微笑ましいです。
きい
★0
お絵描きでもしたのかな?新しい年よりも五歳の子の方に心が飛んでいる様子がとても微笑ましいです。
静ジャック
★0
優しいおじいちゃんおばあちゃんは、どうせすぐ明日になるからいいよ~と、ちぎらせてしまうのかな・・・などと、微笑ましい想像が広がりました。ちぎるのが楽しかった思い出があります。
甘酢あんかけ
★0

晴れ着の袖は静かにゆれて

出詠名 甘酢あんかけ
4 / 15 ×4 ×5 ×4 ×1

互選名 万間みいや衣未(みみ)ロサ・ブラックティー西鎮袴田朱夏芍薬ほのふわりきい天田銀河知己凛ビリでえぇよ(^_^)静ジャック甘酢あんかけ

選評名 とても正月らしい一首。「やさしくちぎる」と「静かにゆれて」のリズムもいいな、と思います。
静ジャック
★0
今回下の句を作るにあたり日めくりのことにばかり気を取られていたので、晴れ着という元日らしい言葉にハッとしました。美しい装いと日めくりの紙の白さの取り合わせが素敵です。袖の動きにフォーカスしたところも細かくて巧いなあと惚れ惚れです。
芍薬
★0
どんな晴れ着を着ていて日めくりをちぎったのでしょう(^_^) <やさしくちぎる>に<静かにゆれて>が上手く響き合っているように思いました。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
日めくりをちぎるという行為が、晴れ着との組み合わせでとても美しく描かれていると思いました。映像として目に浮かぶようです。「袖は静かにゆれて」という細やかな描写も余韻が残っていい感じです。
きい
★0
情景のとてもわかる新年にふさわしい歌になりました。
知己凛
★0
みなさま、ありがとうございました!
甘酢あんかけ
★0

 三枚目にはあなたに逢える

出詠名 NATURA
5 / 14 ×2 ×8 ×4 ×1

互選名 万間みいやロサ・ブラックティーさかなかな西鎮キールさち袴田朱夏きい知己凛ビリでえぇよ(^_^)藤 かづえ蟻男静ジャックNATURA

選評名 「やさしく」が「あなた」への想いにもかかっているようです。早くあと二枚、めくりたいですね。
静ジャック
★0
やわらかな上の句を受けてのこの下の句。流れが自然で一番しっくりきていると思いました。「日めくりをやさしくちぎる」のは逢いたいあなたを愛しくおもう気持ちのあらわれなのでしょう。あなたに逢える日を楽しみにしているのが伝わってきます。「会う」でなく「逢う」なのもよいと思いました。すてきな一首に仕上がっていますね。
キール
★0
あなた、は、元旦にはいっしょにい(られ)ない人なので、家族ではない、と想像し、その距離感を楽しみました。
袴田朱夏
★0
下の句に「逢いたさ」や「好奇心」「溢れる愛」までも感じたので、空白スペースでなくここは是非とも個人的には詰めてもらいたかったかな。逢いたさや待ちきれない想いに勢いを感じその勢いを生かす意味で・・・空白があると一呼吸入り落ち着いてしまい、歌全体として勢いがそがれる感じがしたもので(^_^;) 逢うを用いた所もやっと逢えた感じが伝わり良かったです。好感の持てる歌!空白スペースを使った理由 良かったら教えて(^_^)。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
空白スペースを使う理由は、もし空白がないと、「やさしくちぎる」が「三枚目」にも係ったようにも読めてしまい、意味がボケてしまうからです。読み手にもよりますが。
NATURA
★0
今は会えない理由に想像の余地を感じました。早く会えるといいなと温かい気持ちになりました。
ゆりこ
★0
日めくりをちぎりながら真っ先に考えるのが二日後に逢えるあなたのこと。熱い思いが伝わってきます。素朴なようでいろいろ感じられて味わい深い歌だと思います。
静ジャック
★0
すみません上評を書いたものですが 勢い→高鳴りに訂正で宜しくお願いします。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
NATURAさま
 
空白スペースを入れた意図了解しました(^_^)>私は気にはならなかったのですが、気になる方もおられるのかもしれませんね。お返事ありがとうございました(^_^)/。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
私はいつも、短歌にも句読点が欲しいと思うにんげんなのですが、句読点を入れると句が濁りそうでなかなか使えません、代わりに空白を入れたりします(^^;)句読点を入れたくなる所はだいたい気持ちの切り替わりか溜めなので・・・空白支持です(^^)でも半角でもよかったカモ。
ロサ・ブラックティー
★0

 光も陰も飛ばさぬように

出詠名 静ジャック
6 / 12 ×1 ×8 ×8 ×1

互選名 ミウラ万間みいやロサ・ブラックティー西鎮青山祐己さち袴田朱夏芍薬ほのふわりきい天田銀河甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)藤 かづえ宮嶋いつく静ジャック

選評名 月日を慈しむ気持ちが伝わって来ます。上の句<やさしくちぎる>に下の句を<飛ばさぬように>と上手く合わせられているだけに、私には途切れてしまう空白スペースが少し気になりましたが、他の読者の方はどうなんだろう。他の方の読みも聞いてみたい所です。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
「光陰、矢の如し」なので、無駄に一年を過ごさないように、という気持ちが表れているかのようで、日めくりも丁寧にちぎるのですね(^^)b
ロサ・ブラックティー
★0

今日と明日は紙一重の差

出詠名 宮嶋いつく
7 / 12 ×1 ×8 ×3 ×1

互選名 ミウラ万間みいや舟来里己ロサ・ブラックティーさかなかなさち天田銀河りん2甘酢あんかけ藤 かづえ蟻男静ジャック宮嶋いつく

選評名 わずか紙一枚のことながら、大みそかと元旦では、すべてが一新されて清々しいのでしょうね。ただ、この「紙一重の差」は何についてだったのか、ちょっと読み取れなかったのですけど(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
代わり映えのしない日々が続いているという意味なのかもしれませんが、敢えて「今日と昨日は紙一重の差」と詠んでいるところに文字通りの紙一枚の差にしては、みたいな思いを感じます。
静ジャック
★0
「やさしくちぎる」に詠み人の丁寧に生きている感じが滲み出ているので、日めくりをちぎる場面にありながら一日を紙一枚の差と言われてしまえば、いちにちを思う愛しさが消えてしまうように私は思いました。何も語らずそっとしておくべきか悩みましたが、歌会ですので無関心につながる態度は避けたく歌と向き合い厳しいことを書かせて頂きました。気分を害されましたらお許し下さいm(_ _)m。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
昨日と今日の違いより
今日と明日の方へ向いている主体に
基本ネガティブな私は羨ましく感じるところもありました。
蟻男
★0

僕の未来は僕が進める

出詠名 ほのふわり
8 / 11 ×3 ×3 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーさかなかな西鎮袴田朱夏きい天田銀河ビリでえぇよ(^_^)藤 かづえ静ジャックほのふわり

選評名 一日一枚を確実にめくっていけるように(^^その初心が続きます事をお祈り申し上げます(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
力強さを感じる下の句ですが、「やさしくちぎる」あたりにちょっぴり不安な思いも垣間見えるような気がします。素敵な未来を!
静ジャック
★0
上の句の「やさしく」と、下の句の頼もしさは少しちぐはぐな気もしますが、小さい子が(小さいので、力が弱くて)やさしくちぎったところを上の句で、下の句ではその子の内心を想像して詠んだとすると、かわいらしい景だなあとも思いました。上句・下句間のスペースが、そのような解釈も可能にしているような。どうでしょうか。変なことを言っているかもしれません。すみません。
袴田朱夏
★0
上評の方のように私も上の句の「やさしく」と下の句の力強さに距離感を感じ、どうしたら縮められるのか(でないと上の句に心・歌意を寄せてないことになるので)私なりに暫く考えてみました。<丁寧に生きる>姿勢を上の句・下の句に見ることで私なりに折り合いをつけさせて頂きました。短歌は調べなので空白スペースで途切らせてまでも入れる必要があったのか、私には空白スペースの意味を見抜けず良かったら教えて下さい。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
カッコいいと思います。しかし、下の句のカッコよさは「僕が未来を切り拓く」という主体的な点だと思います。
一方で、日めくりは新しい日が来たからめくるものではないかと思います。「無条件に来る明日が来る」→「日めくりをめくる」という行為の順番かと……。そういう意味では、むしろ日めくりをめくるというのは時間の流れという抗えない力に追従しているが故の行為なのではないかと思います。
とすると、「日めくりをちぎる」というのと「僕の未来を進める」というのは正反対のニュアンスを持つ行為であるんじゃないかと思います。上の句と下の句が噛み合っていないように見えますが、私は下の句を、日めくりをちぎる自分に対するアンチテーゼとして持ってきているのかと感じました。1人の人間の中にある矛盾した現実(行為)と決意を表現した短歌で、空白スペースでこの矛盾やコンフリクトを表そうとしているのかと考えました。
語彙力不足ですみません。
舟来里己
★0
みなさまの評を拝見しわたしなりにこのお歌を好きな理由を考えてみました。とんちんかんなことを言っていましたらお許しください。
わたしは、この上の句と下の句のギャップがアクセントになっていると思います。下の句だけでみると力強い決心だけれど、そんな風に思っている主体は日めくりの一枚目をやさしくちぎるような人物で、外から見える力強さだけではない優しさがある強さを感じます。一人称が私でも俺でもない、僕なのもそんな人物像にあっているなと思いました。
またスペースはちぎった動作から一拍置いて決意を固めるという効果に思えました。主体がちぎった日めくりを持って決意している様子を想像しました。
わたしは、そういった優しい、ともすれば頼りなく見えるそんな人がする静かで強い決意に心を動かされます。

★0
二つ上の評の方へ

このような評が読めることを嬉しく思います!私も初めはあなたのように読んでみました。抗えない時間の流れ・・・そこに主体性の入る余地はない まだ主体性を持ってある程度操作できそうな自分の未来は力強く開拓できるだろうと。下の句にどこかせめてもの抵抗としての「かっこよさ」をあなたも見たのですね。下の句を対立意志と・・・。 
そうするとね「やさしく」という言葉が蔑ろ(無くてもいい)にされてしまうと私は考えてしまいました。時間の流れを無条件に受け入れなければならない・追従するにしても対立なら「やさしく」には普通なりにくいのではないかと・・・。「やさしく」に合わせようとすると、未来への自身の進め方・考え方がやさしくちぎる所作に投影された(表れた)ように考えることにしました(^_^)。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
ロサ・ブラックティーさん、静ジャックさん、袴田朱夏さん、ビリでえぇよ(^_^)さん、舟来里己さん、鮎さん、素敵な評をありがとうございます。
たくさんの方からご意見、ご指摘をいただきましたので、私が詠むときに考えていたことを書き残してみようと思います。読みたくない方は読み飛ばしていただいて構いません。
もともとは「私の日々は私が進める」という下の句を考えていました。ビリでえぇよ(^_^)さんがおっしゃられたように、日めくりを毎日毎日めくっていくように、穏やかに丁寧に生きていこうという決意を詠んだものでした。その穏やかさと上の句の「やさしく」を呼応させようと思っていました。しかし、何度も考え、「僕の毎日は僕が進める」「僕の未来は僕が進める」「私の日々は私が進める」の三択から、「未来」という言葉による真意からのズレと韻律の悪さとを天秤にかけた結果、「丁寧に生きる」という想いを込めた句が字余りになるのはなんだか不自然に思えて、このような下の句が出来上がりました。結果として、「未来」という言葉の持つ力強さに負けてしまったのかなぁと皆さまの評を読んで思ったところでした。
また、スペースのことですが、上の句は行動、下の句は心情という構成になっており、下の句が柔らかな決意であるので、そこを強調したかったのと、読み手の皆さんにここでワンクッション置いてもらい下の句がすっと心に入ってくるようになればいいなと思ったので、半角スペースを入れてみました。しかし、出詠後改めて読んでみたとき、「未来」という言葉と相まって、より力強い表現となっているように思えました。普段、いかにスペースに気を配らずに詠んでいるのか気づかされました。ありがとうございました。
もしかしたら肩透かしを食らったような気持ちの方もいらっしゃるかもしれません。皆さまの評から、短歌への、熱く、真摯な想いが感じられて、圧倒されるばかりです。これからの参考にさせていただこうと思います。拙い句でしたが、非常に深いところまで読んでいただき、本当に感謝しております。ありがとうございました。これからもあたたかい目で見ていただけると嬉しいです。
ほのふわり
★0
私は評を読んでいて、子供は日めくりを誰にもちぎらせずに、自分がちぎるんだぁ~と言ってる様子が思い浮かばれて、袴田様の情景もいいなぁと思ったのでした(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

かさこそかさと春が目覚める

出詠名 藤 かづえ
9 / 11 ×1 ×7 ×4 ×1

互選名 西鎮キールさち袴田朱夏芍薬きい天田銀河知己凛甘酢あんかけ宮嶋いつく静ジャック藤 かづえ

選評名 「かさこそかさ」はちぎられた日めくりのを丸めるときの音でしょうか。一枚の紙だけど、それは過ぎてきた日々、時間のことのようでその先に訪れた新しい春。時の流れの重さ、新しい年への期待、そういったものを感じる歌でした。
静ジャック
★0
まさに「新春」ですね。まだまだ寒さは続くけれど、希望はたっぷりある。そんな新年らしさを感じました。
さち
★0
オノマトペが活きている楽しい歌だなと思いました。ここから啓蟄に向かっていくんですね。
芍薬
★0
何のオノマトペか絞りたい所です。オノマトペが効いている(合っている)のか分からないので。紙を丸めた音ではなさそうに感じました。”に”ではなく”と”春が目覚めるとされていますし、紙のような無機質な物でなく何かもっと生命力のあるものに春を見たように感じたので。詠み人が何に春を見つけたのか気になる所です。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
「かさこそかさ」は春が目覚めて、日めくりをかき分けながら出てくる音かと(笑)日めくりから小さな春が顔を出したようで、可愛らしくて好きです。
きい
★0

水平線のような破れ目

出詠名 万間みいや
10 / 10 ×0 ×8 ×6 ×1

互選名 衣未(みみ)舟来里己ロサ・ブラックティー西鎮青山祐己芍薬ほのふわり天田銀河りん2甘酢あんかけ藤 かづえ蟻男静ジャック万間みいや

選評名 紙は心静かに破らないと変なふうにちぎれてしまいますよね。落ち着いて新年を迎えるさまが大人っぽくて良いなあと思いました。もしかすると海の見える街にお住まいで、窓から水平線が本当に見えているのかもしれませんね。壮大なスケールで元日らしい景でした。
芍薬
★0
破れ目にスポットライトを当てたところがとても短歌だなと思います。水平線のようなという比喩も想像力を掻き立てられます。
静ジャック
★0

花占いの少女のように

出詠名 天田銀河
10 / 10 ×0 ×8 ×6 ×1

互選名 万間みいや衣未(みみ)舟来里己ロサ・ブラックティーキールさちNATURAほのふわりきい甘酢あんかけ藤 かづえ静ジャック天田銀河

選評名 日めくりから花占いへの発想の飛ばし方が大好きです!
特に新春は花占いができるような花も少ない時期なのに、新春の雰囲気と花占いとが、気持ちよく重なり合っているように感じます。
舟来里己
★0
花占いをする少女が思いを込めて花びらをちぎるように、日めくりの一枚目をやさしくちぎる。比喩が的確でとても素敵です。
静ジャック
★0

黒き柱に初日があたる

出詠名 袴田朱夏
11 / 10 ×0 ×8 ×5 ×1

互選名 ミウラ万間みいや西鎮青山祐己涅槃Girlさち芍薬きい甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)静ジャック袴田朱夏

選評名 日めくりの白・柱の黒・初日の暖色のコントラストがいい!黒き柱が効いています。上の句<やさしく>と下の句<初日>が上手くかみ合い、歌により温かみが加わったように思いました。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
「黒き柱」にインパクトがあります。そこに日が当たることでぱっと明るくなっていく。希望の光みたいです。情景だけが詠まれていますが、いろいろ深く読めそうな気がします。
静ジャック
★0
票、またお二方の評、うれしいです!お読みくださりありがとうございました。
袴田朱夏
★0

また増えている手の甲のシワ

出詠名 さち
12 / 9 ×1 ×5 ×7 ×1

互選名 万間みいや舟来里己ロサ・ブラックティーさかなかな青山祐己涅槃GirlNATURA袴田朱夏きい甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)蟻男静ジャックさち

選評名 1年の始まりは単純なスタートではなく、これまで経てきた時間の上にあるもの。という点に着目した短歌に惹かれました。
舟来里己
★0
新しい年の始まり、過ぎてきた日々の重さ、をとても詩的に表現された一首だと思います。時は過ぎてゆくものですね。
静ジャック
★0

 子らの空想の雪原になる

出詠名
13 / 8 ×2 ×2 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー西鎮芍薬ほのふわり天田銀河甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)蟻男静ジャック

選評名 ちぎったカレンダーに親戚の子たちみんなで絵を描いているのでしょう。目のつけどころもすごいですし、「空想の雪原」という表現も素敵です。全体的に優しい雰囲気が感じられて、惹かれました。
ほのふわり
★0
上の方の評に同感です。「空想の雪原」という表現が季節感もあってとても素敵だと思います。ちぎられた方に目を向けられたことも見事です。
静ジャック
★0
比喩がとても好きで、また使われている言葉も美しく、素敵だなと思いました。
日めくりですので、紙自体は小さなものだと思うのですが、それをあえて「雪原」とされたところに、子どもたちの空想の無限の可能性と伸びやかさを感じました。
天田銀河
★0
比喩の効いたあったかくなるいい歌なんだけどなぁ~。もっと上に行っててもよさそうなのに!この歌会でなければもっと評価が高いと思いますよ!僕はこの歌に出逢えて今回の歌会には満足したけどね(^_^)。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

 あなたのいない二年目となる

出詠名 西鎮
14 / 8 ×1 ×4 ×8 ×1

互選名 ミウラ万間みいやロサ・ブラックティーさかなかなキールさちNATURA袴田朱夏きい知己凛甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)静ジャック西鎮

選評名 日めくりをちぎれば出できた「2」という数字に、つまり年明け早々に、別れて二年目かと感慨深く思うなんて、付き合っていた恋人のことがよっぽど好きだったのでしょうね。「一枚目」から「二年目」への展開が切なくて素敵です。
NATURA
★0
まっさらな日めくりをちぎるとき、前を見つめることもあれば後ろを振り返ってしまうこともあります。「あなた」がそれだけ重要な存在だったのでしょう。切ないです。
静ジャック
★0

母の手だけが真実でした

出詠名 青山祐己
15 / 6 ×1 ×2 ×3 ×1

互選名 ミウラロサ・ブラックティー西鎮さちNATURA静ジャック青山祐己

選評名 お母さんが日めくりをやさしくちぎる光景がまず浮かんできました。真実でしたと過去形なので主体が日めくりをちぎりながらお母さんを思い出しているようにも感じました。上の句のやさしくもあり、やさしく頭をなでてくれたり主体に触れていたお母さんの手を懐かしんでいるようですきでした。
ミウラ
★0
真実という言葉の重さを考えると、辛い環境を詠まれているのかなと思いました。ウソや欺瞞の多い世の中ですが、母の手以外にもそうではない世界もあります。明るい明日が来るといいですね。
静ジャック
★0

明日時効となりし我が罪

出詠名 涅槃Girl
16 / 6 ×0 ×4 ×6 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーさかなかな西鎮青山祐己天田銀河りん2甘酢あんかけ宮嶋いつく蟻男静ジャック涅槃Girl

選評名 昔は(江戸時代ぐらい?)大みそかをすぎると、借金は帳消しになったらしいですが。この「罪」はささやかな罪なのでしょうね(^ー^)
ロサ・ブラックティー
★0
最初はささやかな罪なのかと、感じましたが、日付が具体的なら1月2日となると、途端にシビアな現実に感じられて、言葉の妙を知りました
さかなかな
★0
本物の犯罪ではないと思いますが「やさしくちぎる」に「あと一日」という気持ちが強く込められているように感じます。短歌ではあまり見かけない「時効」という言葉が効果的だと思いました。
静ジャック
★0

進み始める二人の時間

出詠名 知己凛
16 / 6 ×0 ×4 ×6 ×1

互選名 ミウラロサ・ブラックティー西鎮キールさち袴田朱夏ほのふわり藤 かづえ宮嶋いつく静ジャック知己凛

選評名 新しい年と二人の時間が同じタイミングで進み始めるのでしょうね。期待と不安が伝わってくるようです。
静ジャック
★0
新しい年に新しい生活を始めようとしている二人を想像しました。希望あふれる新年という感じがよく伝わってきて好感を持ちました。
藤 かづえ
★0

令和生まれの君を抱くように

出詠名 蟻男
17 / 5 ×1 ×1 ×3 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー涅槃Girlさちビリでえぇよ(^_^)静ジャック蟻男

選評名 比喩として用いられていますが、「令和生まれの君」こそがすべての中心にあるのでしょうね。素敵な一年になりますように!
静ジャック
★0

朝の庭には雪が燦めく

出詠名 衣未(みみ)
18 / 5 ×0 ×3 ×6 ×1

互選名 ミウラ西鎮袴田朱夏きい天田銀河ビリでえぇよ(^_^)宮嶋いつく静ジャック衣未(みみ)

選評名 日めくりから庭に目を転ずれば雪が燦めいている、雪の降る町ならではの美しい情景ですね。日めくりもまだ新しいし、雪もまっさら、新年を感じます。
静ジャック
★0
外の雪は積雪に陽光が反射してのきらめきと見ました。余白の占める範囲が広いページと、窓の外の雪がリンクしているように思えて味わい深く思いました。
宮嶋いつく
★0

のこる切れ端さえも光った

出詠名 りん2
19 / 5 ×0 ×3 ×4 ×1

互選名 ミウラロサ・ブラックティー芍薬藤 かづえ静ジャックりん2

選評名 切れ端さえも光るほどの輝かしい希望に満ちている感じがしました。素敵な年になりそうですね。
静ジャック
★0

赤い〈1〉の字君と見つめる

出詠名 さかなかな
20 / 4 ×0 ×2 ×5 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー西鎮キール袴田朱夏芍薬きい静ジャックさかなかな

選評名 赤い1の字ひとつだけ、というのが晴れやかで、すごく御目出度い気がします d(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
日の丸を掲げた太い柱のような<1>の字は、いかにも元旦らしく堂々としていますね。それを一緒に見つめる二人はこれから先も強い絆で結ばれていることでしょう。
きい
★0
日めくりの一枚目をめくる作業を二人で行っているところに初々しさを感じます。幸せが伝わってくる素敵な一首です。
静ジャック
★0

 子がいつまでも目を離さない

出詠名
21 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 舟来里己ロサ・ブラックティー青山祐己甘酢あんかけ静ジャック

選評名 子は何に惹きつけられているのでしょう。行為そのものかもしれないし、日めくりそのものかもしれない。子は思いもよらぬことを考えていたりします。それを見極めようとしてじっと子を見つめている親の姿が見えるようです。
静ジャック
★0

ささくれた手へ昆布だし香る

出詠名 ゆりこ
22 / 3 ×0 ×3 ×6 ×0

互選名 ミウラロサ・ブラックティー西鎮さちNATURA袴田朱夏りん2ビリでえぇよ(^_^)静ジャック

選評名 お雑煮を作った直後でしょうか。ささくれた手での水仕事はたいへんですよね。そんな苦労が報われる年でありますようにと願いを込めて日めくりをめくる姿が浮かびます。
静ジャック
★0

 令和二年の幕を開けたり

出詠名 キール
23 / 3 ×0 ×1 ×5 ×1

互選名 衣未(みみ)ロサ・ブラックティーさち袴田朱夏静ジャックキール

選評名 令和二年と特定したことで、令和元年よりも、という強い決意を感じました。素朴な歌だけど、深みがありますね。
静ジャック
★0
12月27日、読み返してみているのですが。一枚目の紙を「幕」と言っておられたのかな、と思いました。
ロサ・ブラックティー
★0

母胎の鼓動<kana>手末<:>たなすえ</kana>に乗せ

出詠名 ビリでえぇよ(^_^)
24 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー西鎮さち甘酢あんかけ静ジャックビリでえぇよ(^_^)

選評名 「手末」という言葉を初めて知りました。胎児の鼓動を感じた手の先で日めくりを一枚ちぎる。新しい年の始まりと、これから生まれ来る新しい命。上手くできた一首だと思います。
静ジャック
★0
静ジャック様

心を寄せて下さった温かい評ありがとうございました。やさしくちぎるに母親像を見てしまい、昔 胎児とつながってると脈も一緒に打ってるように思うと話されていたことを思い出し歌にしてみました。 ”たなすえ”という言葉 やさしく響てきません?(^_^)。
どうぞ良いお年しをお迎えください(^o^)/ 失礼します<(_ _)>。
ビリでえぇよ(^_^)
★0
お花を下さった皆様へ

票ありがとうございました!倒置法にして上の句を引き立ててみました。まだ見ぬ吾子との対面の待ち遠しさに日めくりをやさしくちぎっていく行為がが合っているように思いまして(^_^)。
皆様どうかよいお年をお迎えください(^_^)。
ビリでえぇよ(^_^)
★0

あなたと立てる一年の計

出詠名 ミウラ
25 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティーキールさちNATURA静ジャックミウラ

選評名 あなたと一年の計を立てるのは初めてなのでしょう。日めくりをちぎるのもいつもとは違うのでしょうね。ほのぼの。
静ジャック
★0

心のさまは始めにありき

出詠名 ロサ・ブラックティー
26 / 3 ×0 ×1 ×2 ×1

互選名 芍薬宮嶋いつく静ジャックロサ・ブラックティー

選評名 この歌の「ありき」は過去形ではなく、現在形なのでしょうね。「あるのだ」ぐらいの感じでしょうか?違ったらごめんなさい。「やさしくちぎる」そんな心のさまで今年を生きていくんだ、そういう決意の歌として読みました。
静ジャック
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芍薬様、黄花ありがとうございますm(_ _)m 評の通りで御座居ます。とにかく丁寧に行かないと、だんだんずさんになっていくもので(ー ー;)
ロサ・ブラックティー
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くるべきものがまだこないよう

出詠名 水無月水有
27 / 2 ×0 ×2 ×3 ×0

互選名 舟来里己ロサ・ブラックティー涅槃Girlさち静ジャック

選評名 いつかは来るべきものだけど、今はまだ来ないでほしい、という思い。やさしく、そっと、ちぎっている感じがします。あまり急いで時が流れてほしくないのでしょう。
静ジャック
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キンキキッズが歌いたくなる

出詠名 えさい
28 / 1 ×0 ×1 ×3 ×0

互選名 ロサ・ブラックティー甘酢あんかけビリでえぇよ(^_^)静ジャック

選評名 紅白?ジャニーズ恒例のカウントダウン?どっちの余韻も残ってたのかな?なるほどー!そう来ましたか~(^_^)えっ!私ですか?ル・クプルのひだまりの詩(第48回紅白では)でした(^_^)/。
ビリでえぇよ(^_^)
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キンキキッズの日めくりとかかも。彼らの歌に日めくりの歌があるのかも。いずれにしても日めくりとキンキキッズが強く結ぶついているのですね。とても面白い展開だと思います。
静ジャック
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キンキキッズの日めくりって毎年でてるのでしょか。過去のもプレミアムになっている様ですね(^^)
ロサ・ブラックティー
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Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data師走の歌会下弦の部H31.12.20 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3芍薬

最黄+2舟来里己

最緑+2静ジャック西鎮

上下+1静ジャックキール天田銀河ゆりこさち藤 かづえりん2ほのふわりミウラ甘酢あんかけNATURAきい芍薬知己凛蟻男袴田朱夏ロサ・ブラックティー西鎮水無月水有衣未(みみ)えさいさかなかなビリでえぇよ(^_^)舟来里己

初回+1涅槃Girl

欠票-1ゆりこ水無月水有えさい

欠評-1万間みいや西鎮涅槃Girl水無月水有えさい

六連+3ほのふわりミウラ

のの+1全員(管理人欠席のため)

花Season Cup 『冬杯』表彰新月ノ歌会冬


新冬王 は きい さんに決定しました

冠 冬の表彰会場へ 冠


月開催後記


芍薬さんが2ヶ月連続の下弦首席でした

静ジャックさんから(多分)全句評をいただきました

通算100回出席: 静ジャック

通算80回出席: えさい


ありがとうございました 花

師走の歌会下弦の部