如月の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成25年度 如月の歌会『下弦の部』
上の句に付ける下の句を出詠ください
詠草リスト
特選(3点)×1票 |
並選(1点)×2票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
久しきひとは手を振っており
出詠名
はだし
首席 / 18点 特×4 並×4 次×1 自×1
互選名 ばん悠さとこ天野うずめ詠伝白猫喫茶店管理人五月雨と憂鬱miyafi遊糸自はだし
選評名
上の句の景色、雰囲気を打ち消さずにうまく目線を変えられていると思います。里帰りか何かした時に、子供の頃を思い出してよもぎを摘んでいた主体、そこにかつての知り合いが現れて、更に思い出が鮮明に色づいていった、そんなストーリーを思い描きました。文語調も味になっていると思います。
miyafi
★0
二人の思い出の場所なのでしょうか。もうすぐなくなってしまうその場所で、待ち合わせしたと想像すれば、懐かしさがこみ上げてくるし、もし偶然現れたのなら、運命的なものを感じます。上の句と素敵なつながり方をしていると思います。
さとこ
★0
薄日差しの中浮かぶのは実体のある人なのか、もう二度と会えない人なのか…。どちらにしてもきれいな景色が見えました。
白猫喫茶店
★0
上の方とは逆に、主体が既に亡くなっている印象を受けました。読む人によって異なる印象を与える、不思議な歌です。美しいと思いました。
遊糸
★0
はだしさんがついに ゚*.+ヽ(●’∀`○)ノ+.*゚ 優勝でーす!
しかも、第3回twitter怪談短歌コンテスト大賞とW受賞!!
管理人
★0
香りも連れていけたらいいのに
出詠名
さとこ
2席 / 15点 特×4 並×1 次×4 自×1
互選名 まりか知己凛ばん悠はだし詠伝温かい図鑑みなま五月雨と憂鬱miyafi自さとこ
選評名
どこか、ふるさとから遠いところへ移り住む時、こんな思いにふと襲われることがあります。薄日の柔らかさと「もうすぐ失ってしまう」という儚さが素敵な取り合わせだと思います。
ばん悠
★0
「いいのに」という結びから「連れていけない」事実も分かったうえでそれを願う。「よもぎ」は摘んで持ち帰れるけれど、原っぱ(あるいは林でもなんでも自然そのもの)との別れは必然で、覚悟しつつ惜しむだけでない、終わりからの始まりも期待するような爽やかさを感じるのは≫(続く)
詠伝
★0
≫「香り」から想起する春の気配の効果でしょうか。前句の「よもぎ」や「造成予定地」から届くであろう青い匂いも感覚的に連想され、つなぎの役割としてもこの語は活躍していると思います。≫(もちょっと続く)
詠伝
★0
≫視覚でも聴覚でもなく嗅覚に訴えるところに、この句の主格がプルースト効果によってをふと思い出すであろう未来まで想像しました。匂いから与えられる郷愁は、詠み手側にも多くの共感を与えるのではないでしょうか。
詠伝
★0
概ねみなさん挙げてらっしゃるとおりなのですが、ひとつ気になるのは上の句と文体がかなり違ってる点でした。完成度の高い上の句なので付句が難しかったのは確かですよね。
みなま
★0
草餅を食べたときに、口に広がる香りが苦手でした。茹でたとき、すり潰したとき、よもぎの放つ香りを思い起こし、連れて帰っているのではと考えてしまいました。
遊糸
★0
香りを連れて行くという表現が素敵ですね。春っぽくて好きなフレーズです。自分にはなんとなく田舎の情景が浮かびました。
五月雨と憂鬱
★0
めざまし時計2年後に鳴れ
出詠名
迂回する案
3席 / 14点 特×3 並×3 次×2 自×1
互選名 まりか泥ロボさとこはだし悠温かい図鑑管理人ナイス害自迂回する案
選評名
「めざまし時計」は現実に帰ることを意味するのでしょうか。それまではこの穏やかな時を過ごしていたい、というささやかな願いが伝わってきます。ただ、めざまし時計「は」とした方が、韻律としても意味としてもしっくりくるのではとは思います。
泥ロボ
★0
上句のこまやかでしっかりした描写とその雰囲気を、うまく受けたうえできれいにつないでいてすきです。ふわふわを覚ますものとして目覚まし時計もぴったりだと思いました。
はだし
★0
姿を変えていく思い出の地なんか見たくない。そんな気持ちのあらわれなのでしょうか。逆にこの穏やかな時間から目覚めたくないという思いなのでしょうか。いろんな時の流れを感じさせられる歌だと思いました。
温かい図鑑
★0
この日常が、2年後も日常であることの侘びしさがヒシヒシ
ナイス害
★0
「また来年、ね」 母の手を引く
出詠名
ばん悠
4席 / 13点 特×3 並×2 次×6 自×1
互選名 まりか知己凛黒夜行月々紛泥ロボさとこはだしみなま管理人遊糸クニコ自ばん悠
選評名
この場所が「造成予定地」であるからこそ、下の句によって物語が生まれるなと思いました。ボケてしまった(のか?)母にとっては、想い出の地だったのかもしれませんね。セリフから、一年に一度しか来れないんだな、という切なさも感じ取れて、いいなと思いました。
黒夜行
★0
「来年にはちゃんと建ってるはずだからまた」と捉えるか、来年はこの地を母に踏ませるつもりがないと捉えるか、迷いましたが後者で。やさしい嘘が素敵です。「母の手」は実は車イスの押し手だったりして。
泥ロボ
★0
回転木馬の到着を待つ
出詠名
なかやまなな
5席 / 12点 特×1 並×7 次×3 自×1
互選名 泥ロボさとこはだし悠迂回する案管理人五月雨と憂鬱白石フランソワ遊糸クニコナイス害自なかやまなな
選評名
上の句から表現をガラッと変えてきていますが、着地点としては好きです。よもぎ摘む(前傾)から薄日差しで立ち上がり、はるかかなたに幻想として見える回転木馬を眺めているイメージでしょうか。木馬は同位置で回転し続けますから、到着し得ないとわかっていて待っているような気もしますね。
泥ロボ
★0
遊園地ができるよていの土地なのでしょうか。「薄日」は楽しい場所になることへの兆しとして。
上の方の読みの深さは素敵ですね。到着し得ない回転木馬。確かに。。勉強になります。
クニコ
★0
ひらぱーご近所やもんなーなどとふざけた事かんがえてしまいました。f^_^;
みなま
★0
メリーゴーランドですよね。やはり遊戯施設のように思います。
上句作者さんは、親しんだ土地が開発されることを儚んだ作句だと自評されていました。読む側としてもその続きを構えていましたが、この主体は開発側の関係者のよう。これは連歌ならではの心地好い変化だと思いました。→
管理人
★0
→ どこか灰色で寂しげだった上句が変化して、遊園地が造成予定の青々しい一時に。今は何もないこの場所に、これから様々な笑顔が生まれると思うとロマンチックな情緒も感じます。上句作者さんの意図を越え、異なった解釈から一つの物語が生まれる。素晴らしいと思いました。
管理人
★0
土に沁み入る父の鼻歌
出詠名
遊糸
6席 / 10点 特×1 並×5 次×1 自×1
互選名 ばん悠天野うずめはだし迂回する案詠伝白猫喫茶店クニコ自遊糸
選評名
父の鼻歌がいいと思います。
鼻歌は大抵の場合、気分がいいときに出るもの。
でも、この場所でよもぎを摘むことはできない。
その寂しい気持ちが鼻歌の広がっていく様子とマッチしています。
「土に沁み入る」も中腰になってよもぎを摘む様子をよく表していると思います。
天野うずめ
★0
恐らく何十年もお父さんはそうやってよもぎを摘んでいたんだろう。最後だからといっても例外ではなく。
多くの人の想いが沁み込み、育まれた土地に住む植物たちに思いを馳せました。
さくら
★0
「よもぎ摘む」でなんとなく女性的なイメージが先行しがちだけど、あえてお父さんというところが意外性もあって好き。自然と親子の像が浮かんできますね。響くではなく「沁み入る」という表現も草木の下から上に伸びる方向と対称的で、輪になって循環する流れを感じます。
詠伝
★0
建て替えか何かで父のおかげで建っていた家を取り壊し、元気な頃の父の鼻歌が土にしみてるという読みもできるかなぁと思いました。どちらにしろとても素敵な不句。物語がば~っと浮かびます。
クニコ
★0
形見のレシピでつくる草餅
出詠名
白猫喫茶店
7席 / 9点 特×2 並×1 次×3 自×1
互選名 まりか知己凛さとこ詠伝みなまクニコ自白猫喫茶店
選評名
お母さんか、おばあさまか・・・娘へ孫へ伝わるレシピって素敵です。よもぎの香りが口に広がります。
上の句と自然に融合してる感じがしてすごくすんなり読めました。
知己凛
★0
草餅によもぎの意が含まれているので、文字数がもったいないかなと思いました。
さくら
★0
我、第三次未練大戦
出詠名
ナイス害
8席 / 8点 特×2 並×0 次×5 自×1
互選名 まりかはだし悠迂回する案なかやまなな遊糸クニコ自ナイス害
選評名
毎年よもぎを摘むこの場所ももうすぐ無くなってしまう。自分にはどうしようもない。解ってる。解ってはいるんだけど……やっぱりなあ……。という溜め息が聞こえてきそうです。
悠
★0
語られては無いけれど甘苦酸っぱい思い出を抱えていそうな主体が浮かびます。一次二次も同じ場所だったのかな。儚い上句の詩情と裏腹に心内で勃発する大戦争の対比がおもしろかったです。
迂回する案
★0
上句は思い描くと確かに儚さがあるのですが、字面から感じる硬さが拭えないでいました。その点が自身が作句する際にとても難しく感じたところだったのですが、この下句は全て漢字にしてそれをうまく活かしていて、おおっと思わされました。
どんな未練なのかまでは具体的に汲み取れなかったのですが、上の方がおっしゃってるように歌意の対比もあってとても面白い連歌に仕上がっていると思います。
クニコ
★0
「第三次」が「大惨事」と同じ音なのは狙いでしょうか。面白いと思います。
読点を打つなら、上句と下句の間にスペースを入れた方が読みやすいと思います。
遊糸
★0
(妻は幸せだっただろうか)
出詠名
クニコ
9席 / 8点 特×1 並×3 次×6 自×1
互選名 まりか知己凛黒夜行さとこはだし悠迂回する案みなまなかやまなな遊糸自クニコ
選評名
あ、きっとこういう瞬間って、人生のどこかでやってくるんだろうな、と思わされました。脈絡もなく、目の前の何でもない光景を見て、ふと、まったく違う連想をする。そんな雰囲気が、良かったと思います。ただ、脈絡のなさがいいなと思うのだけど、脈絡がないが故に、割とどんな上の句であっても成立しちゃいそうな下の句だっていうところが、惜しい感じがします。
黒夜行
★0
括弧って、文を直接目にしたときの効果が視覚的なだけに難しい。モノローグとしての役割付けはあるのだけど、下の句全てを囲ったことで上の句と完全に分断されてしまっている。上の句を踏まえた言葉や、下の句の一部分だけ括るとかで、句としての一体感も出るのかな。雰囲気は好き。
詠伝
★0
妻とよくここによもぎを摘みにきたのだろうか。死してなお妻への思いを口にせぬこの男の不器用さ。高倉健ですな!
なかやまなな
★0
死別した奥さんへの想いでしょうか。上句のふわりとした雰囲気をぴっと引き締めるような言葉で驚きました。
上句に句切れがないので、何かしら区切りをつけてから括弧にもっていくと分断感はなくなるのかなと思います
はだし
★0
猫はどこから逃げるのだろう
出詠名
泥ロボ
10席 / 7点 特×0 並×5 次×4 自×1
互選名 天野うずめ悠温かい図鑑みなま管理人五月雨と憂鬱なかやまなな遊糸ナイス害自泥ロボ
選評名
こののどかな風景にもやがて巨大な重機が入って木々を切り倒し草をなぎ払うのでしょう 鳥たちは飛んで逃げますが たぬきやうさぎやねこは行き場を失って... どこにいけばいいのでしょう かなしくせつないです
白石フランソワ
★0
猫が登場するのはもう一首ありましたが、こちらの句が上の句の哀しみをよく受けていたと感じました
みなま
★0
住宅地には現れない狸などの動物の方が説得力があると思います。
開発により居場所を失う植物や動物たちへの優しい気持ちと、その地を愛した人たちの想いが伝わります。
遊糸
★0
どこからやってくるのかわからない猫。だからどこへ逃げるのかもわからない。そして、どこをどうやって通っていくのだろう。
先ほどまで、この広い造成予定地にいた猫だけど、知らぬ間に逃げていた。人間を避けたのか。霊を避けたのか。
なかやまなな
★0
気まぐれな猫と、揺るがない未来が対比となっていて良かったです
ナイス害
★0
髪にうつろうレエスのヴェエル
出詠名
みなま
11席 / 6点 特×1 並×1 次×2 自×1
互選名 はだし詠伝なかやまなな白石フランソワ自みなま
選評名
レエス ヴェエルというレトロなかなづかいが古き良き昭和高度成長末期への郷愁をかきたてます
敬虔な女性の被るヴェエル? 花嫁のヴェエル? 薄日の木漏れ日のレエス模様?
いろんな想像がふくらみました
白石フランソワ
★0
「レエスのヴェエル」は「レースのヴェール」なのですね。
「レエス」さん作曲の「ヴェエル」という曲のことだと思いました。ごめんなさい。作者さん。
天野うずめ
★0
ふりかかる薄日から連想したヴェエルでしょうか。なんとなく婚約者か彼女か、片思いの相手か、一緒に林の中を歩く女性を見る視点が感じられました。静謐でロマンチック。ですがレエス、ヴェエルで重なる「エ」の音が、旧かな遣いを見慣れぬ人にとってはちょっと迫力というか、異質にとられかねないかな
詠伝
★0
「うつろう」ことから木漏れ日を表現していると思いますが、黒いヴェールは葬儀をイメージさせ、この土地に対する鎮魂の情を感じました。
情景は美しいのですが、どうしても表記に目を奪われてしまいました。
遊糸
★0
瞬きしたらお城が見えた
出詠名
まりか
12席 / 6点 特×1 並×1 次×1 自×1
互選名 はだしmiyafiナイス害自まりか
選評名
山か丘か、町を一望できる小高い所から昔々の景色に思いを馳せているのかなと。薄日と幻は両者とも儚いイメージで無理の無い転換になっていると思いました。ただ上の句に割りとかっちりした漢字熟語が多かったのに、下の句で子供っぽい言葉遣いになっていた点に多少違和感を感じてしまいました。
miyafi
★0
十年前とおなじにおいだ
出詠名
悠
13席 / 6点 特×0 並×4 次×1 自×1
互選名 まりか知己凛月々紛天野うずめ白石フランソワ自悠
選評名
子供の頃遊んだ原っぱに十年ぶりに立つ若者 下宿先から久々に帰省したのかな 昔と同じ 草の匂い ころげ回って遊んだ思い出
でもそこには造成予定の看板が立ち この匂いをかぐのも今日が最後
せつない
白石フランソワ
★0
においがひらがなでやわらかなにおい じゅうねんていがいと短い
ナイス害
★0
無邪気にはしゃぐミミズ眺める
出詠名
黒夜行
14席 / 5点 特×0 並×3 次×4 自×1
互選名 まりか月々紛詠伝みなま管理人遊糸クニコ自黒夜行
選評名
はしゃぐミミズと、無くなるであろう場所の虚しさとの対比が絶妙。あえて感情を交えず、ただじっとそれを眺める視線が、かえって詠み手の叙情を引き出しています。チョウチョでもバッタでも動物でもなく、ミミズという地を這う生き物の無力感がいじらしい。
詠伝
★0
ミミズ。それは、地中に眠る。…なぜ、地の上で舞う…そう。だれかが、土を掘り返したのだ。…本当によもぎを摘んでいるのだろうか。何かを埋めた、あるいは掘り起こしたのではないか。なんて想像をさせてくれるたのしい歌。
なかやまなな
★0
日陰もいいものだと教えてくれる
ナイス害
★0
揺れるは四葉は小さな日傘で
出詠名
五月雨と憂鬱
15席 / 4点 特×0 並×2 次×3 自×1
互選名 はだし詠伝温かい図鑑白猫喫茶店管理人自五月雨と憂鬱
選評名
揺れるはの 「は」を削った方が韻律がすっきりすると思うのですが…
四葉のクローバーを日傘とする見立てが新鮮
よもぎを摘む人の 草花を見分ける微細で慎重な視線が目に浮かぶ
虫眼鏡で覗いたようなミクロコスモス
白石フランソワ
★0
「揺れるは」の「は」は葉かな、助詞かな。私も上の方と同意見で、韻律の為にいれたとしたら惜しい感じがします。四葉、小さな、日傘のリズムは気持ちいいです。造成予定地という大きな視野から、四葉にクローズアップする変化も楽しい。
詠伝
★0
すいません、「は」はただの誤字です お恥ずかしい
五月雨と憂鬱
★0
直してあげられないで (´・_・`) ごめんなさい。
誤字なかったら上位っぽいのに。でも〆切後は機械的にやってます。
管理人
★0
天を仰いだ手からもれる陽
出詠名
知己凛
16席 / 4点 特×0 並×2 次×2 自×1
互選名 まりか天野うずめ詠伝みなま自知己凛
選評名
ビジュアル的にすごく綺麗な歌になっていると思います。なんとなく暖かさも伝わってきますね。ただ表現というか動きというか、下の句のそれ自体そこまで目新しいものではないと思うので、景色を詠むのならば独自の表現・視点を、抒情歌にするのならばもう一歩踏み込んだ動きを見てみたかったです。
miyafi
★0
春の感じがでていると思います。
天野うずめ
★0
光景としては美しいのですが、上の句が木漏れ日を歌っていると思うので二重の表現に感じました。
みなま
★0
日から陽への転じが良いなぁと。最初は重なる語だと思ったのですが、あえて陽の字を選ばれたことで手を差し出す前の上の句よりさらに暖かみを感じさせるという効果をみることが出来ます。
詠伝
★0
木陰に君をまだ探してる
出詠名
詠伝
17席 / 3点 特×0 並×1 次×4 自×1
互選名 月々紛迂回する案管理人五月雨と憂鬱miyafi自詠伝
選評名
よもぎを摘むのに飽きた子どもたちがかくれんぼをはじめて 薄日の木漏れ日のなかで 隠れたり見つかったりしている どこかなつかしい風景が浮かびました。ベルトラン・タヴェルニエ監督の映画「田舎の日曜日」のひとこまみたい
白石フランソワ
★0
図面の庭に書き足す緑線
出詠名
温かい図鑑
18席 / 3点 特×0 並×1 次×2 自×1
互選名 黒夜行ばん悠管理人自温かい図鑑
選評名
「図面の庭」という、全然違うところに舞台を移す発想が凄く好きです。なるほど、それは思いつかなかった、という感じがしました。ただ個人的に、「緑線」が「図面」においてどんな意味を持つのかという知識がなく、歌の意味をきちんと捉えきれなかったという点が残念でした。
黒夜行
★0
失われる自然の代わりに、新しい設計図に緑を加えたのかなと解釈しました。今を惜しんだり過去を振り返る作品が多いなか、前向きな姿勢がとくに目立っていて好きです。
詠伝
★0
このまま猫になりたい気分
出詠名
天野うずめ
19席 / 2点 特×0 並×0 次×2 自×1
互選名 まりかはだし自天野うずめ
選評名
まさに!気持ちよかったのですね。
なかやまなは
★0
衝動的な野良、すてき
ナイス害
★0
まだ2時なのに気になる夕餉
出詠名
miyafi
19席 / 2点 特×0 並×0 次×2 自×1
互選名 天野うずめ白猫喫茶店自miyafi
選評名
集中力がきれてしまった。ひとりで無心にやっているかと思えば、誰かに付き合わされて摘んでいる様子。「もしかして、これ食うんじゃないないだろうな」たぶんよもぎの天ぷら。
なかやまなな
★0
なんとも言えない日常感というか、感慨に浸りきらない感じが良いですね。お昼ご飯食べたばっかりでしょとも思うけどなんかこの感じ、分かってしまう。退屈な午後だったんでしょうか。
詠伝
★0
輪舞の裳裾 夢の彼方に
出詠名
白石フランソワ
20席 / 2点 特×0 並×0 次×1 自×1
互選名 詠伝自白石フランソワ
選評名
ゆっくり豊か時間から急に色鮮やかでリズミカルな人たちが。白昼夢にちかいかも。不思議な体験。しかし夢、といってしまうと、場面が限定されてしまうのでもったいない。
なかやまなな
★0
シシリー・メアリー・バーカーが描くような妖精たちが輪になって踊る情景が浮かびましたよ。幻想的でありながら裳裾という語の古風な感じが、落ち着いた上の句との距離を近づけているのかな。ただ全体を見たとき、現実逃避したまま帰ってこないような心許なさも感じました。
詠伝
★0
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
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EX内訳
最優+3:はだし
最黄+2:なかやまなな
最緑+2:ばん悠クニコ
上下+1:白石フランソワまりか詠伝白猫喫茶店悠天野うずめ迂回する案はだし黒夜行miyafiばん悠月々紛みなまナイス害泥ロボ五月雨と憂鬱温かい図鑑クニコ管理人遊糸なかやまななさとこ知己凛
初回+1:知己凛
欠評-1:まりか
六連+3:白猫喫茶店みなま月々紛
のの+1:なかやまなな
開催後記
はだしさんが初の下弦首席でした
通算20回出席: 五月雨と憂鬱
通算10回出席: さとこ 白猫喫茶店 みなま まりか
連続20回出席: 五月雨と憂鬱
ありがとうございました