連歌の花道『新月ノ歌会』

卯月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成26年度 卯月の歌会『下弦の部』

 上の句に付ける下の句を出詠ください

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×2票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠ベビーピンクじゃ闘えないし

出詠名 みなま
首席 / 12点 ×1 ×8 ×2 ×1

互選名 箔紙野翠黒夜行知己凛中森つん月丘ナイル蘇芳朝月管理人悠佳里みなま

選評名 上の句からの流れは直線的なんだけど、「ベビーピンクじゃ闘えない」という着地点はなんだか気になりました。色んな読みが出来るだろうけど、「葉桜」に自分を重ねているとすれば、若作りしていて婚期を逃している自分を改める、みたいな風にも読めるかもしれません。
黒夜行
★0
誰と闘うのかな?もしかしたら恋敵がもっと素敵なマニキュアをしてるのでしょうか?
ベビーピンクと決意がうまくマッチしてるなぁと個人的に思いました。
知己凛
★0
なんとなく気持ちがわかります。可愛いふりをしていても駄目なんですよね。自分を磨かないと、という気が伝わってきます。
中森つん
★0
上でも「直線的」の評がある通り、四句までは女性的な言葉が並んで展開に乏しさも感じるところ、結句「闘えないし」の男性的な言葉が効果的に流れを転じるギャップとなって、印象的な魅力を与えていると思います。巧くフリが利いている形に。
管理人
★0

したっていいじゃんか 微炭酸

出詠名 はだし
2 / 9 ×3 ×1 ×3 ×1

互選名 黒夜行みなま迂回ナイス害管理人クニコはだし

選評名 ユーミンっぽい。好きです。
みなま
★0
たちのぼる泡とか染みる感覚になんとなくからかわれたような。微炭酸のちっちゃいいじわるを乗り越えてマニキュア取るっていうほどよい威勢の良さがいいですね。
迂回
★0

電車ガタン 広告にキス

出詠名 真匿名
3 / 8 ×2 ×2 ×2 ×1

互選名 箔紙知己凛ナイス害蘇芳管理人真匿名

選評名 葉桜に目が行き過ぎていたんでしょうか。とっさに受け身を取れない様子がなんだかコミカルというか、可愛らしくて好きです。
箔紙
★0
場面を転換する下の句は面白いと思いました。「電車ガタン」は、小さい「や」を一文字と数えれば7音ですが、読むときは「しゃ」が一文字扱いっぽい気がして、ちょっと収まりが悪い気がします。
黒夜行
★0
決意をしたのに少し間の抜けた主人公に好感が持てます。可愛らしい女子高生かな?
知己凛
★0
とてもかわいらしい句なのに、リズムがちょっともったいない。
「電車」が三文字なので電車のあとにも助詞を入れて、「電車がガタン 広告にキス」なら収まりもいいんじゃないかな、と。
蘇芳
★0
敢えて空白も一字として詠んだのかなと思いました。ガタンとなってから広告にキスするまでのスパン。その一瞬の「間」を表現したかったのかなと。

★0
私も字足らずが惜しいっ!と、とりませんでした。もったいない
みなま
★0
確かに字足らずが気になります。ただ実際の作意は不明ですが、わたしも敢えてスペースを一音と読ませる趣向として取りました。不用意に思える一字余りが割りと気にされずスルーされる中で、それより気を引く効果を持って議論を呼んだこちらの一字足らずを高く評価したいと。
管理人
★0

いつから泣き虫だったんだろう

出詠名 天野うずめ
4 / 8 ×1 ×4 ×2 ×1

互選名 野翠月丘ナイル迂回蘇芳白石フランソワ管理人クニコ天野うずめ

選評名 上句からは距離を離した下句で、一見まっすぐ読んでも文の辻褄は合いませんが、
上句と下句の間に言葉が浮かんできて一つの物語として成立するような。
どうしても上句に寄せた下句を置きがちな作品が多い中で、こういう連歌は好きでした。
距離を離した分だけ一首が大きく見えるように思います。
管理人
★0

明日の五限は同じ班だし

出詠名 小早川
5 / 7 ×2 ×3 ×6 ×0

互選名 野翠黒夜行みなま月丘ナイル迂回はだし朝月真匿名管理人クニコ

選評名 上の句とは全然違うベクトルに飛ばしているのはいいなと思いました。ただ、「だし」をつけることで、下の句が上の句の理由(葉桜を見たことに加えての理由)みたいになってしまっているのが、残念かもと思います。
黒夜行
★0
実験とか実習とか、たとえば桜もちをこしらえる調理実習だとか。気になるひとに指先見られるんですね。清楚にしておきたいのかな?可愛い。
みなま
★0
教室の窓から葉桜を見下ろしながらふと思ってるような。どことなくあまり女子力高くない恋愛慣れしてない女の子が浮かんできました。主体がすっと具体的に浮かんだこの作品が好きです。
クニコ
★0

仕上げを柱で研いで怒られ

出詠名 五月雨と憂鬱
6 / 7 ×1 ×3 ×4 ×1

互選名 箔紙黒夜行伊太猫中森つん月丘ナイルはだし朝月五月雨と憂鬱

選評名 猫なのかな?と感じました。自信はありませんが、その読みで合っているなら、面白い方向に展開させたな、と感じます。ただその場合、上の句との整合性がちょっと難しいのかも、と思います。小さな子がお母さんの真似をしてマニキュアをつけちゃった、みたいな読みも出来るかしら。
黒夜行
★0
猫ですね。爪つながりでこうきたか…狩の季節ですし。
発想評価です
伊太猫
★0

てのひらまでも透けてこそ春

出詠名 迂回
7 / 7 ×1 ×3 ×3 ×1

互選名 野翠天野うずめ蘇芳朝月真匿名五月雨と憂鬱迂回

選評名

ドラッグストアはポイント5倍

出詠名 蘇芳
8 / 7 ×1 ×3 ×2 ×1

互選名 箔紙黒夜行みなま管理人クニコ蘇芳

選評名 僕の解釈では、この主体にとって、「マニキュアを取る」という決意は、日常の様々に立ち現れる他の決断とさほど変わらなかったんだと思います。だからこそ、マニキュアを取る決意をした後で、まったく関係ないドラッグストアに思考が飛ぶ。そういう、なんてことはないんだ、という雰囲気が出ていて良いと思います。
黒夜行
★0
これは新色ゲットの場面かな。夏にむけて新しいマニキュアを選んでる。買うならポイント五倍の日に日焼け止めとかもまとめ買いしちゃいましょう。
みなま
★0

「カラなんとかの兄弟」とか読も

出詠名 黒夜行
9 / 6 ×2 ×0 ×4 ×1

互選名 野翠天野うずめナイス害はだし真匿名黒夜行

選評名 相手の反応がそうでもなかったんでしょうか、ギャップが面白いです。
とかの連続は、少し詰まる感じがしました。
はだし
★0
カラマーゾフの兄弟はたくさんの登場人物と複雑な相関図が特徴ですが、あえてそれを飾らない自分で読もうとしてる
シンプルで強いメッセージを読み取れることでしょう
ナイス害
★0
現代における若者を上手に表現出来ていると思いました。多分、「カラなんとかの兄弟」も読まないでスマホをやってる絵が浮かびました
真匿名
★0

落ちた花弁を踏みしめて 往く

出詠名 みたらし
10 / 5 ×2 ×1 ×1 ×0

互選名 天野うずめ白石フランソワ悠佳里

選評名 マニキュアを取って取れるのは色だけなはずなのに、これを読んだとき、爪もいっしょに取れたような錯覚。散ってしまった桜の花びらと、取れてしまったピンクの爪がオーバーラップしたような、ふしぎな感覚。その花びらまたは爪を「踏みしめる」という行為が、上の句の「決意」と響きあう。毅然たる訣別。
白石フランソワ
★0

 彼が愛したピンクはやめた

出詠名 箔紙
11 / 5 ×1 ×1 ×3 ×1

互選名 知己凛伊太猫天野うずめ朝月箔紙

選評名

あなたに見せる素顔の私

出詠名 中森つん
11 / 5 ×1 ×1 ×3 ×1

互選名 箔紙伊太猫月丘ナイル朝月悠佳里中森つん

選評名

花を散らして母となるため

出詠名 朝月
12 / 4 ×1 ×0 ×1 ×1

互選名 蘇芳朝月

選評名 マニキュアも除けて爪を短く切って「母」になる。
「花を散らして」が物悲しい雰囲気を出していますが、母となるための優しさのようなものを感じます。
蘇芳
★0

私は枯れず散らずの花よ

出詠名
12 / 4 ×1 ×0 ×1 ×1

互選名 中森つん朝月

選評名 自分に自信をつけたというか、持てた女性の歌でしょうか。凛とした姿が素敵です。
中森つん
★0

割れてもここに爪の薄紅

出詠名 野翠
13 / 4 ×0 ×2 ×1 ×1

互選名 はだし朝月管理人野翠

選評名

雨で飾りが流れぬように

出詠名 伊太猫
14 / 4 ×0 ×2 ×1 ×1

互選名 天野うずめ朝月五月雨と憂鬱伊太猫

選評名

ピンクのハートは割れてしまった

出詠名 月丘ナイル
15 / 4 ×0 ×2 ×0 ×1

互選名 五月雨と憂鬱月丘ナイル

選評名

冬のパーマに続く失敗

出詠名 温かい図鑑
16 / 3 ×1 ×1 ×4 ×0

互選名 野翠知己凛天野うずめはだし蘇芳五月雨と憂鬱

選評名 失敗ということは、マニキュアの色の選択を間違えたのでしょうか?マニキュアって、実際塗ってみないと見本と違うことが多いので難しいですよね。どんな失敗だったのか、探ってみたくなります。
知己凛
★0
失敗したパーマを想像してなんだか笑ってしまいました。マニキュアはどんな色だったんだろう…。
五月雨と憂鬱
★0

ネコに小判と乙女心と

出詠名 クニコ
17 / 3 ×0 ×1 ×2 ×1

互選名 迂回五月雨と憂鬱クニコ

選評名

 そっと手を振る 花と貴方に

出詠名 悠佳里
18 / 3 ×0 ×1 ×1 ×1

互選名 知己凛朝月悠佳里

選評名

指先少し寒くなろうと

出詠名 知己凛
18 / 3 ×0 ×1 ×1 ×1

互選名 朝月白石フランソワ知己凛

選評名

透明になれ 死化粧師の手

出詠名 白石フランソワ
19 / 3 ×0 ×1 ×0 ×1

互選名 ナイス害白石フランソワ

選評名

可憐寺きら子を派手に呪おう

出詠名 ナイス害
20 / 2 ×0 ×0 ×1 ×1

互選名 ナイス害

選評名

泣くなんてただ無駄なだけだわ

出詠名 ひらたてる
21 / 1 ×0 ×1 ×3 ×0

互選名 伊太猫月丘ナイル朝月

選評名


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data卯月の歌会下弦の部H26.04.25 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3みなま

最黄+2みなま

最緑+2小早川

上下+1黒夜行知己凛みなま伊太猫蘇芳はだし天野うずめクニコ温かい図鑑小早川五月雨と憂鬱迂回管理人ナイス害白石フランソワ中森つん

初回+1みたらし箔紙朝月野翠月丘ナイル悠佳里ひらたてる

欠票-1小早川みたらし温かい図鑑ひらたてる

欠評-1天野うずめ小早川みたらし朝月野翠月丘ナイル温かい図鑑悠佳里ひらたてる

六連+3五月雨と憂鬱知己凛白石フランソワ

のの+1真匿名

月開催後記


みなまさんが通算2回目の下弦首席でした

連続10回出席: みなま


ありがとうございました 花

卯月の歌会下弦の部