水無月の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成26年度 水無月の歌会『上弦の部』
今月は『 』を詠み込んだ上の句を提出ください
詠み込み方は多少の変換があっても構いません
詠草リスト
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並選(1点)×2票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
雨色の浴衣をしぼる高架下
出詠名
迂回
首席 / 14点 特×3 並×6 次×3 自×1
互選名 ちゃむ知己凛薫智大介奈月遥黒夜行はだしみなまmiyafi遊糸管理人箔紙ゆりぐも自迂回
選評名
突然降り出した雨が「高架下」の一言でよくわかります。
下の句でドラマチックな展開が待っていそうです。
知己凛
★0
雨色の浴衣が最初から雨の色だったのか、雨に濡れて雨色になったのか、たぶん後者だと思うのですがとても素敵な響きです。高架下での雨宿り素敵な展開を期待してしまいます。
ちゃむ
★0
なるほど、物語の予感を感じさせてくれる上の句だと思います。ファンタジックな光景として捉えれば、空から絵の具が降ってきた的な展開でも面白いなぁ
黒夜行
★0
しぼるが効いてますね、雨色の浴衣の抽象的な雰囲気を引き締めてかつリアルさもうまれてます。下の句がたのしみ
はだし
★0
「雨色の浴衣」が素敵。詩句単体の魅力に留まらず、前後にドラマも湧いてくる。また浴衣らしすぎる舞台を避けて「高架下」という設定も、それを絶妙に映えさせる美しい画を見せてくれていると思います。
管理人
★0
上弦は二ヶ月連続で、通算だと、えーと、もう何回目だっけ。。。
迂回さん優勝でーす! *:・゚\(゚ロ゚*)
管理人
★0
打ちあがる音に浴衣の金魚舞う
出詠名
悠
2席 / 13点 特×4 並×3 次×1 自×1
互選名 ちゃむ知己凛薫智大介奈月遥miyafi遊糸温かい図鑑管理人自悠
選評名
打ちあがる音=花火の光が、浴衣に当たって美しさを増している様がとてもよくわかります。花火の音と光を感じますね。
知己凛
★0
説明的ではないけれど、場面や人物の描写が鮮明に浮かび上がるような上手い書き方です。
「金魚」は結構被ってましたけど、ここは敢えてありきたりなものを持って来て正解だったと思います。
miyafi
★0
浴衣を着ての初めての花火に思わず驚いてしまったのでしょうか。こういうのを詠みたいです。
温かい図鑑
★0
あの浴衣破って千切って引き裂いて
出詠名
箔紙
3席 / 8点 特×2 並×2 次×5 自×1
互選名 ちゃむ悠黒夜行はだしmiyafi五月雨と憂鬱管理人中森つんゆりぐも自箔紙
選評名
一番インパクトが強かったです。言葉のリズムがいいのですっと入ってくると思いきや、その動詞たちの対象が浴衣という。名詞と動詞のアンバランス。何のために「破って千切って引き裂い」たのか、気になります。
悠
★0
下の句をつける時には、「あの」をどう活かすかが勝負ですね、これは!
黒夜行
★0
破って千切って引き裂いてどうなるんだろう…!
続きがとても気になります。
関係ないけど叩いて被ってじゃんけんぽんを思い出しますた。
五月雨と憂鬱
★0
一般的に思われてる「浴衣」の風情から正反対に振り切ったような展開。
そのギャップからすごくインパクトが伝わるし、躍動感がより大きく見えるし、短詩を魅力的に描く手法として見習いたいなって思います。
管理人
★0
自転車のかごへ浴衣を押し込んで
出詠名
はだし
4席 / 8点 特×2 並×2 次×3 自×1
互選名 悠えさい迂回黒夜行みなま五月雨と憂鬱管理人自はだし
選評名
これから着る為か、もう着る必要が無くなったのか、何れにしても押し込む動作に詩を感じました。
えさい
★0
真夏の前しか見えない真っ直ぐなストーリーが連想されます。全力疾走。
迂回
★0
どこに向かっていくのか気になります。どこまでも行けそうな感じはします。
薫智大介
★0
なんとなくエロい。エロい読みしか出来ない俺がエロい。
黒夜行
★0
浴衣をかごへ押し込むってどういう状況でしょう!
自転車の疾走感の方がインパクトがあり、お題である浴衣が霞んでしまいそうな懸念も。
遊糸
★0
浴衣着て稲妻に指突き立てる
出詠名
ちゃむ
5席 / 7点 特×1 並×3 次×4 自×1
互選名 悠えさい迂回黒夜行はだしmiyafi五月雨と憂鬱管理人自ちゃむ
選評名
突然のスコールだったのでしょうか。その上雷までも・・、でもよく考えたら「稲妻」は秋の季語で、遠くの方で雷光が見える感じですね、雷鳴が聞こえず。あまり雨のイメージは無いかもしれません。
えさい
★0
シャッターを切ったかのように一瞬の情景をうまく切り取る下の句をつけられたら強い、と思います
黒夜行
★0
浴衣と稲妻の画のインパクトがいいですね
指突き立てる動作に若さがでてて、あの頃の夏、がぐっと迫ってくるようです
はだし
★0
ロックですね、反体制ですね。
ただ「稲妻」「指を突き立てる」が共に強い言葉で、相対的に「浴衣」が弱い印象になっている感を受けました。「浴衣」になんらかの効果を持たせるのならそれらの言葉は一つに絞り、バランスをとっても良かったんじゃないかなーなんて。
好みの問題ですけど!
miyafi
★0
からころと宿の浴衣で湯をめぐる
出詠名
遊糸
6席 / 7点 特×1 並×3 次×2 自×1
互選名 知己凛奈月遥はだしみなま温かい図鑑中森つん自遊糸
選評名
温泉街の浴衣姿が目に浮かびます。
最初の5音で下駄の音が響くあたりがうまいなぁって思いました。素直な句になっているので、下の句次第で化けそうな気がします。
知己凛
★0
きれいな情景だと思いました。浴衣で温泉のほうが浮かんだ発想も素敵です。
中森つん
★0
君ひとり浴衣の川に佇んで
出詠名
miyafi
7席 / 6点 特×1 並×2 次×5 自×1
互選名 ちゃむ悠知己凛迂回奈月遥はだし五月雨と憂鬱遊糸自miyafi
選評名
情景がとてもきれいですね。下の句で感情をどのように表されるか、楽しみです。
知己凛
★0
色とりどりの浴衣の人の流れに取り残されているような情景でしょうか。場違いな服装で立つそのひとを見る視線があって、それぞれ何を思うのか。背景として浴衣を置いたのがきれいです。
迂回
★0
夏色の浴衣の金魚狙う猫
出詠名
五月雨と憂鬱
8席 / 6点 特×1 並×2 次×4 自×1
互選名 知己凛えさい薫智大介遊糸温かい図鑑中森つんゆりぐも自五月雨と憂鬱
選評名
浴衣を初めて見た猫ちゃんのかわいい姿が目に浮かびます。
その後はて、どうなるのでしょう・・・。下の句を考えるのが楽しくなりそうです。
知己凛
★0
浴衣に金魚がデザインされて居るのは涼味を誘います。
えさい
★0
夏色のサカナ抱くため浴衣脱ぐ
出詠名
黒夜行
9席 / 6点 特×1 並×2 次×2 自×1
互選名 ちゃむ悠知己凛えさい箔紙自黒夜行
選評名
夏色のサカナとは?抱くために浴衣脱ぐ…意味深な雰囲気が漂い惹かれる句です。
ちゃむ
★0
幻想的な感じがしました。夢の中の世界の様です。
えさい
★0
そなえつけの浴衣でふたりさしむかい
出詠名
みなま
10席 / 6点 特×1 並×2 次×1 自×1
互選名 黒夜行miyafi五月雨と憂鬱ゆりぐも自みなま
選評名
「そなえつけの」というのがなかなかいい味を出しているように思います。浴衣ってわざわざ着るものと捉えられがちだけど、そうではない雰囲気を出せている気がします
黒夜行
★0
宿泊先で備品の浴衣を羽織り、二人で向かい合っている光景が浮かびました。お酒を飲んでいるところなのか、ただ話をしているだけなのか、それともこれから何か展開があるのでしょうか。
遊糸
★0
浴衣以外ひらがなが使われていて、おそらく気心しれた仲であろう2人の空気が、やわらかいものに感じました。
ゆりぐも
★0
少しだけ背伸びして着た藍浴衣
出詠名
知己凛
11席 / 6点 特×1 並×2 次×0 自×1
互選名 悠薫智大介遊糸自知己凛
選評名
浴衣だと視線感じる夜空から
出詠名
薫智大介
12席 / 5点 特×0 並×3 次×2 自×1
互選名 悠迂回温かい図鑑管理人ゆりぐも自薫智大介
選評名
とてもおもしろいです。所謂「あるある」とも違った感じで。たぶん今まで自分でハッキリと意識したことはない感覚ですけど、文字に起こされた瞬間に「これある」って思いました。浴衣を着るのが大抵お祭りの夜というのもあるためか、日頃とは違った空気の中でご先祖さまとか霊的な視線に見守られているような感覚かな。それをふっと伝えてくれるような気持ちのいい一句でした。
管理人
★0
末っ子の浴衣デビューに輪ができる
出詠名
温かい図鑑
13席 / 4点 特×0 並×2 次×4 自×1
互選名 悠薫智大介はだし遊糸管理人箔紙自温かい図鑑
選評名
兵児帯がゆらり揺れても金魚には
出詠名
中森つん
14席 / 2点 特×0 並×0 次×0 自×1
互選名 自中森つん
選評名
ああ確かに、兵児帯って金魚の尾びれっぽく見えますね。「には」だと下の句はどう続くんだろう。
箔紙
★0
見るだけの浴衣と化して居る最近
出詠名
えさい
14席 / 2点 特×0 並×0 次×0 自×1
互選名 自えさい
選評名
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
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EX内訳
最優+3:迂回
最黄+2:迂回
最緑+2:箔紙miyafi
欠評-1:みなま
六連+3:温かい図鑑
のの+1:迂回
開催後記
迂回さんが2ヶ月連続の上弦首席でした
この回は題詠で行われました
通算20回出席: 悠
連続20回出席: 悠
ありがとうございました