長月の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成26年度 長月の歌会『上弦の部』
詠草リスト
特選(2点)×1票 |
並選(1点)×2票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
かみさまがみんな出かけたこの夜に
出詠名
柊木えい
欠席 / 15点 特×6 並×3 次×3 自×0
互選名 悠知己凛きつね長月優ちゃむ大渕マコ箔紙迂回和純はだし月丘ナイル小宮子々
選評名
なんだかわくわくする句ですね。ドラマチックな展開を予感させます。
知己凛
★0
下の句への期待が広がる句だなと思いました。
きつね
★0
どのような展開になるのか楽しみな句です。
ちゃむ
★0
「この」というのが難しいですね。上の句だけではわかりませんね。そういう意味で、下の句への広がりがあると捉えることもできます。
下の句を付ける時には「この」をうまく活かせるかが勝負になりましょうか
黒夜行
★0
かみさまがいないなんて。静かでロマンチックでもあり、まもるものがなくておそろしくもあり いろいろな下の句がうまれそうですきです
はだし
★0
かみさまがいないから秘密の何かをするのか、かみさまの不在に乗じた何かがやってくるのか、色々と想像が広がります。
小宮子々
★0
今回圧倒的な支持でしたー、、、が! 残念ながら、投票選評の欠席でした。
ルールなので優勝取消ごめんなさい。どんまい (*’ー’*) えいちゃん。
管理人
★0
月に棲むうさぎが落としたイヤリング
出詠名
ちゃむ
首席 / 10点 特×2 並×4 次×2 自×1
互選名 悠知己凛奈月遥きつね長月優大渕マコ和純小宮子々自ちゃむ
選評名
三日月の形のイヤリングを思い浮かべました。うさぎと言えば、やはり耳が長いですし、耳元に月のような微かな光を宿すのも素敵です。落としたイヤリングは、なにか魔法がかかっていそうですね。
奈月遥
★0
物語が始まりそうな予感があっていいですね。「イヤリング」というモチーフも面白いと思います
黒夜行
★0
ウサギのイヤリングとしてもかぐや姫のような人物のイヤリングでそれをうさぎが落としたとしても面白いなあと感じました。
大渕マコ
★0
首席さん投票欠席のため、ちゃむさんが繰り上げ初優勝になります!!
堂々受賞してくださいませ ゚*.+ヽ(○’∀`○)ノ チャムチャムハシルー♪
管理人
★0
秋空を研いでカマキリ ヒトを見る
出詠名
迂回
3席 / 8点 特×1 並×4 次×4 自×1
互選名 悠管理人奈月遥ちゃむ黒夜行大渕マコ和純はだし小宮子々自迂回
選評名
秋空を研ぐのかーとおもいましたが さらに3句目が要ですよね
人間の目線ではないのでいろいろと想像がふくらみそうです
すみ
★0
カマキリって確かに「ぐぐっ」と首をもたげてこっちをみるときがありますよね。何を考えているんだろう。
箔紙
★0
俳句のことはよく知らないけど、とても俳句的にうまくまとまっている感じがしました。俳句として選ぶなら、これを選ぶでしょう。なんかカッコイイです(よくわからない理由ですね 笑)。下の句を付けられるかというと、ちょっと自信ないなぁ
黒夜行
★0
梨の実がみずみずしくて悔しくて
出詠名
大渕マコ
4席 / 7点 特×2 並×1 次×4 自×1
互選名 悠管理人長月優箔紙迂回はだし小宮子々自大渕マコ
選評名
別のやつにも書きましたが、これも下の句に盛り込まなくてはならない要素が多くなりそうな予感です(具体的には書きませんが)。「くて」「くて」の連続が面白いので、下の句でさらにこれを活かせたら面白いだろうなぁ
黒夜行
★0
ちょっと繋げづらい、けど繋がらなくもなさそうな情景と心情を結びつけてて想像が広がります。
下句でどんな形でも解決できれば名句が量産されそう。
迂回
★0
「しくて」脚韻のリズムが好きです。韻が二語をつなぎながら、ポジティブな「みずみずしさ」からネガティブな「悔しさ」へ一転する展開力も刺激的。梨の実に嫉妬や負の感情をぶつけるなんて、でも言われてみると理解できなくもない、ユニークな詩情に惹かれました。
管理人
★0
「悔しくて」という感情をどう下の句で生かすかがキーになるのかなと思います。梨の実のみずみずしさ、という共通認識の上に立って、どのような下の句が付くかを見てみたいです。
小宮子々
★0
ひとの目で見るのも秋の月だから
出詠名
小宮子々
5席 / 7点 特×1 並×3 次×2 自×1
互選名 悠管理人長月優大渕マコ和純はだし自小宮子々
選評名
このあとの下の句次第でいくらでも広がりそうな、素敵な句だと思います。
長月優
★0
これはちょっとうまく読み切れませんでした。「ひと」というのが「他人」なのか「人間」なのかというところでまず躓きました。そしてどちらにしても、「他人の目/人間の目」で見るというのがどういう状況なのか。SF的な飛躍をさせないと僕にはうまく読み切れないかなぁ
黒夜行
★0
秋の果を香り揺らしてふりそそぐ
出詠名
知己凛
6席 / 7点 特×1 並×3 次×0 自×1
互選名 奈月遥大渕マコ箔紙小宮子々自知己凛
選評名
おいしそうだなあ
みずみずしい上の句ですよね さわやかな秋の空にぴったりなすてきな句だとおもいました
すみ
★0
実りの秋、枝を重くした木々からただようみずみずしい香りは、なんとも魅力的ですね。そのふりそそぐ香りに包まれて、世界も景色を変えそうです。
奈月遥
★0
味覚にダイレクトアタックしてくるすごい上の句ですね!梨や葡萄などの香りが芳しい 。
箔紙
★0
「ふりそそぐ」が難しいです。もちろん、それをどう捉えるかという下の句へのお題みたいなものかもしれません。描いている情景は、なんとも豊潤な印象があって、雰囲気はとても好きです
(みなさんは、「香り」が「ふりそそぐ」って解釈なのかな?そうは読めなかったなぁ。「揺らして」って言ってるから、「(自然と)ふりそそぐ」って表現とは合わない気がするんだけどどうだろう)
黒夜行
★0
秋の果の香り、魅力的ですよね。上の方もおっしゃっているように「ふりそそぐ」の解釈が難しいのですが、それがどう下の句で噛み砕かれていくのか、気になるところです。
小宮子々
★0
ここ最近で一番評がつきました!ありがとうございます。とってもうれしいです。
「ふりそそぐ」がキーになったみたいですが、下の句での展開を期待して、あえてほかの語句につなげない形に・・・と思っていました。
ふりそそぐ「光」や「風」などなど。お好きにつけていただけるといいなぁと。
のちほど、連歌の花道に供養に参りますので、お時間の許す限りお好きに仕上げていただけるとうれしいです。
知己凛
★0
どんぐりの代わりに渡した二百円
出詠名
きつね
7席 / 5点 特×0 並×3 次×3 自×1
互選名 知己凛奈月遥黒夜行迂回はだし月丘ナイル自きつね
選評名
どうしたんだろうー
なんとなくこどもの話だとおもったんですが200円はちょっといたい出費ですよね
なにがあったのかキニナリマス
すみ
★0
子どもというよりも、人に化けたキツネさんが出てきそうなそんなおとぎ話が浮かびます。
下の句が楽しみです。
知己凛
★0
色んな方向性に持っていけそうな感じがします。素材や舞台として非常に面白味があると感じました。「二百円」というのが、少し時代を制約するので、もう少し幅広く時代性を捉えられる感じでも(下の句を付けるという点では)良かったかもと思いました(ただ、もちろん、二百円という具体性をうまく活かす方向に持っていくこともできるでしょう)
黒夜行
★0
「てぶくろをかいに」という物語を思い出しました。渡した、ということはこれはお母さんが子供を見守っているのかな?
月丘ナイル
★0
白組の勝利を近所に伝えゆく
出詠名
すみ
8席 / 4点 特×1 並×2 次×2 自×0
互選名 悠きつね黒夜行和純はだし
選評名
情景として面白いですね。「近所に伝えるなんてことするんだ!」という主体へのおかしみと、「そんな場面を切り取ったんだ」という作者への興味が、うまく収まっている感じがしました
黒夜行
★0
いたずらをしたのは君かランタンか
出詠名
月丘ナイル
9席 / 3点 特×0 並×1 次×7 自×1
互選名 悠管理人奈月遥長月優ちゃむ黒夜行大渕マコ和純自月丘ナイル
選評名
お祭りの提灯かなて一瞬おもいましたがハロウィーンですね
いかにもいたずらしそうな顔してるもの
すみ
★0
ランタンの響きが素敵です。どこか懐かしい気持ちになる句です。下の句の展開が楽しみです。
ちゃむ
★0
「君」をどう捉えるかで下の句の勝負が決まりそうですね。そういう意味で、下の句への広がりを持たせる上の句だと感じます。「ランタン」というモチーフも、色んな側面から捉えられそうで良いと思います
(なるほどー。ハロウィンってのは気づかなかったなぁ)
黒夜行
★0
晴天へ山椒の実をぶちまけて
出詠名
はだし
10席 / 3点 特×0 並×1 次×4 自×1
互選名 悠管理人黒夜行迂回和純自はだし
選評名
青い空と山椒の実の色とのコントラストを詠んだ上句ですね。山椒の実が入った籠か何かを抱えたまま、ドジな誰かが転んだんでしょうか。ぶちまけた光景がスローモーションに映りますね。
悠
★0
豪快だなぁ(笑)一時の感情でぶちまけたとしたなら、ぶちまけた一瞬後には激しく後悔していることでしょう(笑)「怒り」があるのだろうけど、モチーフ的にコミカルに描かれている感じがして面白いと思います
(そうか。僕は自分で投げつけた情景だと思ったけど、転んでぶちまけた方がありえるなぁ)
黒夜行
★0
山椒の刺激のイメージも相まって、前のめりな焦燥を感じました。わざとぶちまけたのかもしれない。悔しさとか無力感とかを見下ろすような晴天に山椒ぶちまけて、ぱらぱらと落ちて、さて何が去来するか。というあたり下句の見所です。
迂回
★0
戸をたたくキミをまねしてキツツキは
出詠名
奈月遥
11席 / 3点 特×0 並×1 次×3 自×1
互選名 悠きつねちゃむ和純自奈月遥
選評名
「まねして」というのが、下の句をつける際になかなかの制約になりますね。「まねして」を順当に捉えれば似たような動作の描写に、なってしまいそうで、そこをどう工夫するかというチャレンジのし甲斐がありそうな気はします。キツツキは、飼いキツツキかなぁ?
黒夜行
★0
キツツキから見たら、人間は餌を取ろうとしてドアを叩いているように見えるのでしょうか。それとも、どこかへ出ようとしているのでしょうか。どきどきしますね!
月丘ナイル
★0
体育の日に神々は出雲にて
出詠名
黒夜行
12席 / 3点 特×0 並×1 次×2 自×1
互選名 知己凛大渕マコ和純自黒夜行
選評名
順当にいけば神々も運動会してるてことだろうけど‥笑
下の句が気になる句です
すみ
★0
普通なら出雲では、神々は相談をしているところですけれど、「体育の日」があることで何をしてるか色々考えられそうです。
知己凛
★0
どんぐりが駆ける坂道ころころと
出詠名
箔紙
12席 / 3点 特×0 並×1 次×2 自×1
互選名 悠知己凛月丘ナイル自箔紙
選評名
童謡に出てくる一節のようですが、下の句次第でどんな風にも化ける気がします。
知己凛
★0
なんとなく、坂道じゃないところを転がってる方が好きかなー。ちょっと昔話に近くなりすぎる感じがしました。でも「ころころと」の語感はいいですよね
黒夜行
★0
笑みが飛ぶぽんぽんたぽんきりたんぽ
出詠名
悠
13席 / 3点 特×0 並×1 次×1 自×1
互選名 黒夜行箔紙自悠
選評名
音が心地よいですね。きりたんぽ鍋かな?を囲む笑顔が浮かびます。
知己凛
★0
きりたんぽを囲んで楽しみに待っている風景でしょうか。「ぽんぽんたぽん」の擬音が面白いです。
上の句だけで成立している(つまり俳句?)感じがあって、下の句への広がりがどうなんだろう、という気はしました。
黒夜行
★0
いつまでも続くと信じた紅葉を
出詠名
長月優
13席 / 3点 特×0 並×1 次×1 自×1
互選名 管理人奈月遥自長月優
選評名
印象として、下の句に盛り込まなくてはならない要素が多くなりそうだなと感じました(具体的には書きませんが)。その分、下の句を付けるのが難しくなりそうだなぁ。でも、「紅葉」というモチーフは、背景を色んな方向に深められそうな感じもします
黒夜行
★0
秋に流れる漠然とした寂しさ、儚さの代名詞的に用いられる紅葉から落葉の季節を情感的に詠んだ、とてもきれいな句と思います。ただ連歌の上句は下句に核心を委ねたくなりますが、それが上句の印象を薄めることもあるので、例えば三句「を」の開いた読後感を他の助詞や切れ字などに変える選択肢もありかなと。
管理人
★0
藁塚に少年二人が纏ひ付き
出詠名
えさい
14席 / 2点 特×1 並×0 次×2 自×0
互選名 悠管理人黒夜行
選評名
藁塚っていう日本語は、意識して捉えたことはないですけど、なんか良い日本語ですね。
そんな藁塚に「纏ひ付」いているという情景も、おかしみがあって好きです
黒夜行
★0
藁塚、他の人と目線の違う季語選び、田舎生活に馴染みがなくても文字から「あれだ」と目に浮かぶとても良い歌材だと思いました。歌意もすんなりと取れて、後の展開が気になる物語的な作り。面白い一句です。
管理人
★0
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
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EX内訳
最優+3:ちゃむ
最黄+2:ちゃむ迂回
最緑+2:月丘ナイル
初回+1:小宮子々きつね長月優
欠票-1:柊木えいすみえさい
欠評-1:柊木えいえさい
のの+1:大渕マコ
開催後記
ちゃむさんが初の上弦首席でした
柊木えいさんは選句欠席で残念賞でした... (ノ_・。)
黒夜行さんから(多分)全句評をいただきました
ありがとうございました