連歌の花道『新月ノ歌会』

弥生の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成26年度 弥生の歌会『上弦の部』

今月は4月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも4月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×4票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠葉桜に急かされている言葉あり

出詠名 希和子
首席 / 21点 ×6 ×7 ×5 ×1

互選名 迂回南瑠夏野崎アン404notF0816はだしちゃむ箔紙宮嶋いつくきい気球みちくさ亜梨きつね七海奏一郎知己凛白黒つけたいカフェオーレ管理人橋師希和子

選評名 桜の葉っぱが出てくると、ああもうそんな時期かとはっとしますよね。「言葉」は、延ばし延ばしにしてしまっている告白とかでしょうか。
箔紙
★0
桜、特にソメイヨシノは花の咲く期間が短く、あっという間に季節が移ろいます。花から葉桜に速やかに移行してしまう、そんな時の流れに急かされている感覚が鋭いと思いました。
宮嶋いつく
★0
そわそわの花びらの時期をすぎて少し落ち着いた頃、急かされているとわかっている言葉。春の物語の始まり。瑞々しいです。
気球
★0
希和子さんが月の歌会4人目の初参加&初優勝でした!
おめでとうございます *:・゚\(・∇・*)
管理人
★0

告白という清らかさ花篝(はなかがり)

出詠名 気球
2 / 16 ×3 ×8 ×1 ×1

互選名 迂回404notF0816村田一広はだしやんや希和子みちくさ七海奏一郎白黒つけたいカフェオーレ管理人橋師気球

選評名 句切れ+季語になるのかなー。余韻があってよいと思います。具体的な情景に固まりきる前の要素と要素のゆるい結びつき。清らかさ、の効果も及んでて語に無駄がない印象。
迂回
★0
「告白」と「清らかさ」と「花篝」がひびき合って格調の高い一句になっていますね♪
村田一広
★0
大正時代あたりの、純情な少年少女たちの恋模様。そんな風に捉えました。言葉の組み合わせ、響き、並べ方。それらによって美しい上句になっていると思います。

★0

まぶたからアネモネが咲き吐くウソは

出詠名 箔紙
3 / 14 ×2 ×8 ×2 ×1

互選名 404notF0816村田一広はだし彩華宮嶋いつく気球七海奏一郎白黒つけたいカフェオーレ管理人宮木水葉箔紙

選評名 まぶたから咲いちゃうのですかー!上の句が大胆ですから、下の句によってガラリと印象が変わるのでしょう。それを見てみたいです。

★0
咲いた! 桜とかじゃなくアネモネが咲くって、どういった感情なんだろう。ほんまにさいたのかどうなのかをふくめて、いろいろ考えられそうで楽しい気がします
はだし
★0
つく、のではなく、吐くウソ。カタカナ書きの軽い感じも小悪魔的でわくわくしますね。
気球
★0
アネモネはその色によって花言葉が異なるんですね。赤の場合は君を愛すなので愛ゆえにつく嘘なのかなと思いました。白だと真実なのでアネモネがまぶたにあらわれる動揺をあらわしていて、見え透いた嘘をついているのかなと思いました。
七海奏一郎
★0

鍋の中ハマグリつられ大あくび

出詠名 ちゃむ
4 / 12 ×2 ×6 ×3 ×1

互選名 南瑠夏野崎アン404notF0816やんや箔紙宮嶋いつくきい気球きつね知己凛東風めかりちゃむ

選評名 パカッと開いている様子があっけらかんとして楽しいです。そのあとに続くのんびりなあくびが何を誘い出すのか、下句に期待が集まりますね。
気球
★0
たのしい場面だとおもいます
ただ助詞が抜けており正確な意味の把握につながりずらいとおもいました
白黒つけたいカフェオーレ
★0
たのしい場面だとおもいます
ただ助詞が抜けており正確な意味の把握につながりずらいとおもいました
白黒つけたいカフェオーレ
★0
視点にとても惹かれました
これから貝が開く瞬間は
この句をおもいだすでしょう!
東風めかり
★0

春風がはじめましてを連れてくる

出詠名 知己凛
5 / 12 ×2 ×6 ×3 ×1

互選名 野崎アン彩華希和子宮嶋いつくきい気球みちくさ亜梨きつね橋師東風めかり知己凛

選評名 ストレートに爽やかで好きです。始まりの予感。
彩華
★0
春は新しい出会いの季節。春ならではの題材を真っ向から捉えているのに好感を持ちました。
宮嶋いつく
★0
新しい出会いへの期待。ういういしい感じがよく出ていると思います。
みちくさ
★0
爽やかで、そして少しわくわくします
きつね
★0

耳元をかすめた蝶の笑い声

出詠名 村田一広
6 / 12 ×2 ×6 ×0 ×1

互選名 南瑠夏404notF0816ちゃむ彩華宮嶋いつく気球白黒つけたいカフェオーレ管理人村田一広

選評名 蝶は一体何について笑っているのでしょうか?
一頭で笑っているのか二頭で話をしながら笑っているのか
いろいろな様子が想像できて素敵だと思いました。
404notF0816
★0
蝶の笑い声が聞こえる…とても楽しくなります。春を感じる素敵な上の句だと思います。
ちゃむ
★0
ホラーの雰囲気で読みました。…怖いでしょ!蝶の笑い声(笑)!
彩華
★0
上の方々の評を読んで、「メルヘンにもホラーにも読める、面白い上句だな」と思いました。対照的な雰囲気同士ですが、そのどちらとも読めるというのはなかなか無いのでは。

★0
普通、蝶は羽音すら立てないのに、笑い声が聞こえてくる不可思議な情景だけど、春の陽気の下ならその情景も想像できてしまうような気がしてきました。
宮嶋いつく
★0

風船に好きの呪文を吹き込んで

出詠名 薫智大介
7 / 11 ×3 ×5 ×4 ×0

互選名 南瑠夏野崎アン村田一広はだしやんやきい気球みちくさ亜梨きつね知己凛

選評名 吹き込んで飛ばすのか、破裂させるのか、どちらにしてもストレートで勢いがあってすきです。使われている言葉の組み合わせに軽やかな春らしい響きがあっていいですね。
南瑠夏
★0
わくわくしたり、ふわふわしたり、プレゼントしてみたり、大きくなったり小さくなったり、いろんな面で「好き」と「風船」は合っているなと感じました。好きの呪文というのもかわいらしいです。
亜梨
★0

四月馬鹿たちでやろうチーズフォンデュ

出詠名 はだし
8 / 11 ×0 ×9 ×4 ×1

互選名 迂回南瑠夏404notF0816村田一広ちゃむやんや希和子白黒つけたいカフェオーレ橋師宮木水葉東風めかりはだし

選評名 音数はあってるけど破調!ですね。勢いがあります。チーズフォンデュって優雅そうな側面もありますけどあのギミックがともすれば馬鹿っぽくもあってけっこう調和はしてる印象でした。下句はこのリズムを活かしつつ、なので難しそうですが面白いと思います。
迂回
★0
ひときわ楽しそうな句で、何が起こるかワクワクします。どんな下の句が現れるか楽しみだと思いました。チーズフォンデュもエイプリルフールと馴染むシャレた響きで、軽やかで、取り合わせも良いと思います。
希和子
★0

大きめの制服たちが澄まし顔

出詠名 彩華
9 / 10 ×1 ×6 ×2 ×1

互選名 南瑠夏野崎アンやんやきい気球亜梨知己凛橋師太田青磁彩華

選評名 入学式ですね。育ちざかりなので親はつい大きめを着せるのでしょう。新品の制服、緊張した生徒たちが澄まし顔に表現されています。初々しくていかにも四月らしいと思いました。
きい
★0
大きめの、というところで、成長期の中学生たちの入学式が思い描けました。
中学生って何だかちょっぴり大人になった気がするんですよねー。
澄まし顔がそんな彼らをうまく表現しているとおもいます。
知己凛
★0
入学式でしょうね。初々しさと気恥ずかしさが伝わってきます。
太田青磁
★0

桜貝撫でるやさしき波の音

出詠名 宮嶋いつく
10 / 9 ×2 ×3 ×2 ×1

互選名 希和子きい亜梨知己凛橋師宮木水葉東風めかり宮嶋いつく

選評名 春の海の穏やかで癒される風景が見えるようです。下の句で雰囲気がガラッと変わったりしても面白いでしょうね!
きい
★0

太陽を背にしてブランコ漕ぎ出した

出詠名 亜梨
11 / 8 ×1 ×4 ×2 ×1

互選名 野崎アン希和子宮嶋いつくきい管理人橋師東風めかり亜梨

選評名 敢えて「太陽を背にして」と詠んでるところから負の印象を受けます。気分が荒んでいるのか、悪いことでもしたのか、落ち込んでるのか。
橋師
★0
わたしは前評の方と異なって、あまり負のイメージは受けませんでした。昇る太陽を想像したからかな。これが例えば「太陽を背にして一歩踏み出した」だと、まさに新たな旅に向かう印象に思いますが、この歌は「ブランコ」が面白いですよね。前に向かうようで向かわない、気持ちは揺れている。だけど(きっと止まっていた)今までから、背中を押されて動き始めた。最初の一歩よりひとつ手前の小さな決意が見えるように感じました。
管理人
★0

アネモネが揺れる丘から手を振った

出詠名
12 / 7 ×1 ×3 ×3 ×1

互選名 南瑠夏村田一広気球七海奏一郎白黒つけたいカフェオーレ橋師宮木水葉

選評名 色とりどりのアネモネがいっぱい咲いてる、そんな丘から手を振っているのは誰?下の句での発展が期待できます。
橋師
★0

ひとひらの花びらを噛む桜貝

出詠名 橋師
13 / 7 ×1 ×3 ×2 ×1

互選名 村田一広ちゃむ希和子宮木水葉太田青磁橋師

選評名 花びらと桜貝の対比に春を感じます。
太田青磁
★0

頭骨を並べ変奏するさくら

出詠名 白黒つけたいカフェオーレ
14 / 7 ×1 ×3 ×1 ×1

互選名 404notF0816はだし宮嶋いつく管理人白黒つけたいカフェオーレ

選評名 桜の木の下に埋まっているといわれる「あれ」の頭骨と読みました。静かな夜にポコポコと音が聞こえる風景が浮かびました。リズミカルで楽しそうであり、不気味で怖い雰囲気も併せ持っている、面白い上句だと思います。

★0

合鍵を返した残花の帰り道

出詠名 七海奏一郎
15 / 7 ×0 ×5 ×3 ×1

互選名 404notF0816ちゃむ彩華白黒つけたいカフェオーレ管理人太田青磁七海奏一郎

選評名 春は別れの季節でもありますよね。情景が浮かぶようです。
太田青磁
★0
春の暖かい歌が並んだ中、季語「残花」から浮かぶ恋人との別れを詠んだ切ない情景が目を誘います。そのシチューエーションをごく自然に説明しながら読者をその中へ導く初句の入り方が巧い。
管理人
★0

ぼわぼわと膨らんでゆく春の宵

出詠名 404notF0816
16 / 7 ×0 ×5 ×2 ×1

互選名 迂回村田一広彩華きつね白黒つけたいカフェオーレ橋師404notF0816

選評名 ぼわぼわ、がいいですね。春の温い感じがします。
何が膨らんでゆくのか、宵が膨らんでゆくのか。
彩華
★0
わたしはこういう擬音が大好きなんだ!
白黒つけたいカフェオーレ
★0

自転車がパンクしている桜坂

出詠名 迂回
17 / 6 ×0 ×4 ×5 ×1

互選名 ちゃむ彩華きい亜梨七海奏一郎知己凛管理人橋師東風めかり迂回

選評名 「自転車」「パンク」「桜坂」、こう並ぶと青春を感じます。このあとドラマの予感。
橋師
★0

春の空貴女は髪をぎゅっと結い

出詠名 やんや
18 / 5 ×0 ×3 ×5 ×1

互選名 村田一広箔紙きい白黒つけたいカフェオーレ管理人橋師太田青磁やんや

選評名 なにかの決意かな
新生活のはじまる季節にフレッシュで力にあふれる印象です
白黒つけたいカフェオーレ
★0
「髪をぎゅっと結い」から、春らしい決意が溢れ出して素敵です。このフレーズに付ける初句の季語は他のものでも広く成立できるので、もう少し強い語で選んでみても面白そうですが、焦点をぼかさないこと考えると今のやわらかい導入も良いと思います。きれいにまとまめられた一句。
管理人
★0

風船を連れて歩く手どこまでも

出詠名 南瑠夏
19 / 5 ×0 ×3 ×3 ×1

互選名 野崎アン404notF0816きい気球橋師南瑠夏

選評名 風に向かって歩いてるのでしょう、強い子供がイメージされますね。どこまでも行きそうです。
橋師
★0

思い切り自転車こいで花曇り

出詠名 きい
20 / 5 ×0 ×3 ×2 ×1

互選名 迂回箔紙知己凛白黒つけたいカフェオーレ橋師きい

選評名 おもしろい笑
爽快感のある始まり方してて曇ってんのかよ
なにか人生を感じさせますね‥
白黒つけたいカフェオーレ
★0

二人にはお似合いなのです花曇り

出詠名 きつね
21 / 5 ×0 ×3 ×2 ×1

互選名 宮嶋いつく知己凛橋師宮木水葉太田青磁きつね

選評名 困った二人ですね。でも、ただの曇天ではなく、花があるだけましですか。
橋師
★0

春の宵きみを取り巻く柔らかい

出詠名 みちくさ
22 / 5 ×0 ×3 ×1 ×1

互選名 迂回箔紙きい亜梨みちくさ

選評名 あえて下の句へのつながりを強めた句ですね! 連歌てこういうことができるからたのしいですよね
ただこの句では下の句に委ねるところが大きくなりそのままでは選びづらいものになっているとおもいます
白黒つけたいカフェオーレ
★0
なるほど、確かに下の句に残し過ぎですね。お勉強になりました。ありがとうございます。
みちくさ
★0

花曇り君のぬくもり懐かしく

出詠名 太田青磁
23 / 4 ×0 ×2 ×3 ×1

互選名 村田一広ちゃむみちくさ七海奏一郎管理人太田青磁

選評名 「花曇り」「ぬくもり」の韻が上手いです。それだけにもならず、一句として流れる哀愁も良い雰囲気と思います。
管理人
★0

花筏 四本脚で通せんぼ

出詠名 東風めかり
24 / 2 ×0 ×0 ×1 ×1

互選名 橋師東風めかり

選評名 二月の荒い波音に戦闘意欲がかき立てられる感じ、いいですね!女子への応援歌、読んで嬉しくなります。
きい
★0
2月はバレンタインもあるので、乙女たちの熱いバトルが繰り広げられそうです。季節感もあり、リズムも小気味好く好感の持てる作品です。
ちゃむ
★0

風光る横に動かれ退く事に

出詠名 えさい
25 / 0 ×0 ×0 ×1 ×0

互選名 404notF0816

選評名 二月の荒い波音に戦闘意欲がかき立てられる感じ、いいですね!女子への応援歌、読んで嬉しくなります。
きい
★0
2月はバレンタインもあるので、乙女たちの熱いバトルが繰り広げられそうです。季節感もあり、リズムも小気味好く好感の持てる作品です。
ちゃむ
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data弥生の歌会上弦の部H27.03.10 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3希和子

最黄+2はだし

最緑+2希和子迂回やんや

初回+1希和子

欠票-1薫智大介えさい

欠評-1薫智大介やんやえさい

六連+3箔紙橋師管理人

のの+1村田一広

月開催後記


希和子さんが初参加で首席獲得しました

すみさんが白黒つけたいカフェオーレさんに改名しました

通算20回出席: 箔紙 ちゃむ


ありがとうございました 花

弥生の歌会上弦の部