連歌の花道『新月ノ歌会』

如月の歌会

新月ノ歌会工事中

夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智

平成27年度 如月の歌会『上弦の部』

今月は3月の季語を詠んだ上の句を提出ください


 季語リストに未掲載でも3月に関連する語であれば構いません

詠草リスト

[今回の投票式目]
特選(2点)×1票
並選(1点)×3票
次選(0点)×∞票
互選(2点)×1票

冠さよならが五階の窓を去ってゆく

出詠名 つん
首席 / 17点 ×6 ×3 ×2 ×1

互選名 吉川みほ村田一広古志野光404notF0816nonたんフジタレイロサ・ブラックティー静ジャック管理人藤 かづええさいつん

選評名 卒業シーズンだし、「窓」はやはり学校の教室の窓なんでしょうね。さよならでもどこか始まりを感じます。
吉川みほ
★0
テーマを忘れるとすると、
単純に“卒業”だけにとらわれなくなる
多面性の強い作品だと感じます。
下の句に詠み手の個性と感性が試される
歌人としては、ワクワクする上の句ですね。
古志野光
★0
不思議な魅力を感じました。抽象的なようで、「五階」が効果的ですね。
フジタレイ
★0
5階まである学校をあんまり見た事がないので、視点がどこにあるのか悩みましたが、逆にいろいろ解釈できていいのでは、と思い選びました。今回テーマがバラバラなうえ、情景を思い浮かべられるものが多くて、選ぶのが大変でした。だからなのか、一番抽象的なものを選んでしまったのかも(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
「さよならが」と「去ってゆく」が、韻ともリフレインとも違った形から、ふしぎな繰り返し効果を生んでいると思いました。気持ちを寄せて見つめながら、どことなく一歩引いて春の光景を淡々と眺めているようにも。
管理人
★0

貝寄風がぼくの言葉を撒き散らし

出詠名 きつね
2 / 15 ×4 ×5 ×5 ×1

互選名 多田なの雀來豆知己凛吉川みほきい村田一広404notF0816みちくさフジタレイロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね管理人えさいきつね

選評名 貝寄風という言葉をはじめて知りました。花がほころぶ様に言葉が春に解凍されて空気中に放たれるようで、幻想的。
吉川みほ
★0
「早春」のイメージがうまく伝わってくるようです。
雀來豆
★0
貝寄風に春を感じる地方にいないのが残念なんですが(^^)吹き寄せられる貝と、散らされる言葉が対照的で面白いです。
ロサ・ブラックティー
★0
海という視点からの春の表現。勉強になりました。
笠和ささね
★0

さえずりが転がりだして山笑う

出詠名 吉川みほ
3 / 13 ×3 ×5 ×3 ×1

互選名 雀來豆きいmiyafinonたんロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね宮嶋いつく管理人彩華吉川みほ

選評名 春が近づき鳥の声が多く聞こえて、山が機嫌よく笑ってるように思えるのでしょう。三月は光の強さを感じますから、冬のあいだ眠るように静かだった山がにっこり起き出してきそうですよね。
きい
★0
「山笑う」は視覚的に感じますので、「さえずり」で聴覚的な部分も入り、春の喜びを全身で感じている様な所がにぎやかで楽しそうでした。
ロサ・ブラックティー
★0
鳥のさえずりが増してゆき、山もだんだんと新緑に変わってくる、春の息吹が伝わってくるような描写で、素敵だと思いました。
宮嶋いつく
★0

さまざまな色を重ねて卒業歌

出詠名 きい
4 / 12 ×1 ×8 ×3 ×1

互選名 いちかわあさひ知己凛吉川みほつんmiyafinonたんフジタレイロサ・ブラックティー静ジャック宮嶋いつく藤 かづええさいきい

選評名 声色って言いますもんね。
いやぁきっと泣いてゐる人もいれば笑っている人もいるんでしょうね。
いちかわあさひ
★0
歌を歌うという動作に色を重ねるという表現を用いるのは思いつきませんでした。学校に対する想いは人それぞれで、ひとりとして完全に一致しない個性が集まり、ひとつの歌を形作っているという様子はまさに色を重ねるという言葉がぴったりだと思いました
miyafi
★0
上評を読んで、そのワンシーンが見えるようでした。
ロサ・ブラックティー
★0
ひとりひとりが各々の声で一生懸命に卒業式で歌っている様子が浮かびます。また、「重ねて」というのは学校生活でそれぞれのかけがえのない経験をした、ということも意味しているのかな、とも思います。
藤 かづえ
★0

玄関に子供靴散る雛の家

出詠名 ロサ・ブラックティー
5 / 11 ×1 ×7 ×3 ×1

互選名 いちかわあさひ雀來豆きい古志野光404notF0816miyafinonたん静ジャック笠和ささね彩華藤 かづえロサ・ブラックティー

選評名 雛祭の人形を飾る家も少なくなったから、こういう光景も懐かしくも、新しいのかもしれない。
いちかわあさひ
★0
お雛様を飾っているお家に子供たちが集まっているのかもしれませんね。靴を見ただけで元気な子供の歓声が聞こえてきそうです。
きい
★0
子供たちの遊びまわる光景を直接詠むのではなく、その脇の場面を切り取って読み手にそれを想像させる書き方がとてもお上手で、すごく勉強になりました
miyafi
★0
「雛の家」というと、有名な芭蕉の「草の戸も住みかはる代ぞ雛の家」という句が浮かびます。にぎやかに子供たちの靴が散らばっているこのあたたかそうなお宅は、芭蕉に代わって住み始めた所帯と同じような雰囲気の一家なので、これは本歌取り(短歌ではないので正確にはなんというのでしょう?)なのかな、とも考えました。
藤 かづえ
★0
2020年7月22日。久しぶりにここまで戻って来まして。このページの文章が変わっている気がするのは、気のせい?まさか、手が加わった?それが現在(令和2年)の不具合の元凶!?

雛壇のある家に集まっているのは女の子が多いのか、赤やピンクの靴が多く、駆け込んで脱がれていたり、ちょこんと隅のほうに揃えてあったり、バラバラのその惨状(^^;)でも靴の小さいさがそれすら微笑ましいです。
ロサ・ブラックティー
★0

手をつなぎタンポポ組のお散歩は

出詠名 彩華
6 / 9 ×2 ×3 ×5 ×1

互選名 いちかわあさひ知己凛つん村田一広404notF0816nonたんロサ・ブラックティー静ジャック藤 かづえ彩華

選評名 これからどこに行くのでしょうね?
仲がよいのが伝わってきますね。
いちかわあさひ
★0

声のない校庭に凪ぐ春埃

出詠名 miyafi
7 / 9 ×1 ×5 ×6 ×1

互選名 雀來豆きつね知己凛きい404notF0816フジタレイロサ・ブラックティー笠和ささね宮嶋いつく管理人彩華miyafi

選評名 にぎやかだった校庭が卒業式(かもしくは終業式)が終わって子どもたちが居なくなった様が「声のない校庭」でうまく表現されていると思いました。春埃は風を感じるものだと思うのですが、その前に「凪ぐ」があってちょっとバタバタした感じを受けました。
知己凛
★0
いいなと思ったんですが、一つ目の評を読んでなるほどなと思いました。
春埃、いい季語ですね。
きつね
★0
校庭に遊び回っていた声もなく、埃もたたないという喪失感を詠っているけれど、季節柄もあって、明るく暖かく詠まれているのが美しいと思いました。
ロサ・ブラックティー
★0
私も1つめの評のような食い違いを感じました。試しに「舞う春埃」に変えて比較してみたら、「凪ぐ」の表現からまだ肌寒さが残るように寂しさが押し寄せ、春の日射しや旅立ちの晴れがましさとの対比が強調されているように感じました。
笠和ささね
★0
一句としての完成度が高くて次に繋げにくい気もしました。
笠和ささね
★0
生徒たちのいない静かな校庭で、春の陽光でキラキラ見える空気が目に浮かびます。「凪ぐ」は静止ではないので、揺らめいている雰囲気が暖かさを感じます。
彩華
★0

つややかな繭につつまれ夢見月

出詠名 404notF0816
8 / 9 ×0 ×7 ×3 ×1

互選名 多田なの吉川みほつん村田一広古志野光ロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね彩華404notF0816

選評名 綺麗な白い繭の質感。その中に夢が眠ってるようで、綺麗。
吉川みほ
★0
口を楽しませてくれる歌ですね。
口に出して詠みたい作品だと思います。
欲を言えば、三行目も「つ」で始まってくれたら
もっと口が喜ぶように思います。
古志野光
★0
月は見えないけれど、雲の中に月の光がぼんやりと丸く見えているのでしょうか。それを繭に包まれて眠っている、としたところがロマンティックで素敵です。
ロサ・ブラックティー
★0
「つ」の音の響きが、繭の表面の質感や冷たさを感じさせる月の光のイメージに一致し、想像が膨らみます。
多田なの
★0

若草に転げ三月うさぎたち

出詠名 宮嶋いつく
9 / 8 ×2 ×2 ×4 ×1

互選名 多田なの雀來豆きつね村田一広404notF0816みちくさロサ・ブラックティー静ジャック宮嶋いつく

選評名 「三月うさぎ」が可愛いですね。若草に「転げ」という表現は少し気になりました。詰まってしまった感じがするのが惜しいところ。
雀來豆
★0
そういえば「三月うさぎが集団で」という漫画がありましたね。イメージ的には絵本のようで可愛いです。
ロサ・ブラックティー
★0

息子らと蓬を摘んだひみつきち

出詠名
10 / 8 ×0 ×6 ×5 ×1

互選名 知己凛きい古志野光404notF0816みちくさnonたんフジタレイロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね藤 かづえ

選評名 ひみつきちだとなんとなく屋根がありそうな感じがするので、蓬は摘めないような・・・そこが惜しいなと思いました。
全体的な雰囲気はほんわかしていて春を予感させていいと思います。
知己凛
★0
親御なんですねー。息子さんと「秘密基地だ!」と言いながら競うように蓬を摘む様子が微笑ましいです。摘んだ、と過去形なのでそして今は……と下の句が楽しみになりました。
きい
★0
楽しい家族の姿が浮かびます。摘んだ、という過去形を下句にどう繋げるか、おもしろそうですね。
フジタレイ
★0
ヨモギはですねぇ、人がほとんど来ない所で摘みたいものですよね(^^)散歩の犬がオトイレした様な所じゃちょっと。取って置きの所があるのですね。
ロサ・ブラックティー
★0
蓬を摘む情景と「ひみつきち」のかわいらしさが好きです。ただ個人的な先入観として、秘密基地は子供同士が共有する印象が強く、若干の違和感がありました。
笠和ささね
★0

春の雨ならば濡れてもかまわない

出詠名 多田なの
11 / 7 ×1 ×3 ×4 ×1

互選名 きつね古志野光みちくさnonたんロサ・ブラックティー管理人藤 かづえ多田なの

選評名 「春の雨ならば」ということは、他の季節の雨には濡れたくないってことですよね。大抵なら雨には濡れたくないものですが、なぜ春の雨ならいいのか。何か思い入れがあるのでしょうか。続きが気になる上句です。

★0
「春雨じゃ濡れて参ろう」って風流の代名詞みたいですが、それを見越しているのでしょうか。
ロサ・ブラックティー
★0
評や票をありがとうございました。自分でも調べたところ「春雨じゃ濡れてまいろう」という名文があったのですね。知らずに類似した句を投稿してしまいました。申し訳ありません。
多田なの
★0
言葉足らずですみません。その風流をもじってというか感じさせてというか、これを作られたのなら、下の句でさらにひねって遊べるかなと、おもしろく思ったんです。いやいや決してパクリとか言っているのではありません。掲示板のほうにもわざと芭蕉の句をだして遊んでいるのとかありましたし。
ロサ・ブラックティー
★0

花はまだ眠り続ける西行忌

出詠名 フジタレイ
12 / 7 ×0 ×5 ×3 ×1

互選名 多田なの雀來豆miyafiみちくさロサ・ブラックティー静ジャック藤 かづえフジタレイ

選評名 静かで素敵な上の句だと思います。
404notF0816
★0

掃除婦を越える雛壇の高さかな

出詠名 えさい
13 / 6 ×2 ×0 ×2 ×1

互選名 つんきいロサ・ブラックティー笠和ささねえさい

選評名 すごく立派なお雛様が飾ってあるどこかの会場でしょうか?掃除婦さんも傍に来るたび見上げてたりして。面白い情景だなーと思いました。主婦の自嘲的なつぶやきにはしたくないです。下の句いろいろ見てみたいです!
きい
★0
上評を読んで。掃除婦さんの白い制服が、ひな壇の赤い毛氈に綺麗だなと想像しました。
ロサ・ブラックティー
★0
面白い視点ですが、詠嘆をつけたことで七七がつけにくくなった気がします。
笠和ささね
★0
幼いときに母方の実家に帰った際、大層な雛壇があって、それは祖母から代々伝わっているものでした。お雛様が自分のものでなくなっても、祖母がきれいにしていた光景を思い出しました。
つん
★0

黄水仙俯いたまま眠りおり

出詠名 雀來豆
14 / 6 ×1 ×2 ×6 ×1

互選名 きつね吉川みほきいフジタレイロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね宮嶋いつく藤 かづえ雀來豆

選評名 うつむいてても背筋がまっすぐな感じ。しゅっとした黄水仙の立ち姿みたいな姿勢のいい美人がうたたねしているよう。下の句ではなるべくはなれた情景が合いそうな気がします。
吉川みほ
★0

空を飛ぶ鰆に風も波うって

出詠名 古志野光
15 / 6 ×0 ×4 ×3 ×1

互選名 雀來豆きつね吉川みほきいロサ・ブラックティー宮嶋いつく管理人古志野光

選評名 「空を飛ぶ鰆」?、トビウオのように飛ぶのでしょうか、それとも空輸されているのか。ともかく、不思議な魅力が湧いてきます。
雀來豆
★0
暗喩なのかファンタジーなのかわかりませんが、空飛ぶ鰆が気になり、そこに魅力を感じました。
きつね
★0
春の雲でしょうかー。泳ぐように移動している鰆。ときおり強めの三月の風が波のように自分の顔に当たる気がしました。
きい
★0
空を飛ぶ鰆がなかなかに謎で惹かれます。春の空が海のように見立てられているのは描写として面白く思いました。
宮嶋いつく
★0
もしや「鰆」と書かれた、売り出しの幟が風にはためいているのでは(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

なだらかな丘に並んだつくしんぼ

出詠名 藤 かづえ
15 / 6 ×0 ×4 ×3 ×1

互選名 いちかわあさひ知己凛村田一広みちくさロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね藤 かづえ

選評名 つくしんぼから広がっていく様子がいいと思います。
この後、どうつなげるか楽しみです。
いちかわあさひ
★0

卒業の前日寮の部屋に酒

出詠名 いちかわあさひ
16 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 ロサ・ブラックティー静ジャック宮嶋いつく管理人えさいいちかわあさひ

選評名 わかります(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
シンプルに良い
管理人
★0

沈丁のコントラストに開かれた

出詠名 笠和ささね
17 / 3 ×0 ×1 ×4 ×1

互選名 村田一広古志野光nonたんロサ・ブラックティー静ジャック笠和ささね

選評名 沈丁花の咲き方を詠まれた句になるのでしょうか。
「コントラストに開かれた」という表現は、個人的に明確なイメージを描くのが難しく感じました
miyafi
★0
ジンチョウゲは裏と表が色が違うので開くとそれがよく分かりますよね。ひとつ開いた、ふたつ開いたって待たれる花ですね(^^)
ロサ・ブラックティー
★0

巣立ちの日招かれほころぶ花や花

出詠名 知己凛
18 / 3 ×0 ×1 ×3 ×1

互選名 雀來豆村田一広フジタレイロサ・ブラックティー知己凛

選評名 「巣立ち」は旅立ちか卒業でしょうか。「ほころぶ花」は皆の笑顔でしょうか。晴れやかに華やいだ、春らしい雰囲気ですね。
ロサ・ブラックティー
★0


Tポイントカード月POINTについて sing-for.month.jp/classic/tpoint.html
三ヶ月Data如月の歌会上弦の部H28.02.10 up
順位筆名首席投句選句特選偏差EX合計

EX内訳

最優+3つん

最黄+2きい

最緑+2miyafi雀來豆

初回+1多田なの

欠評-1えさい

六連+3きい古志野光みちくさ

のの+1つん

月開催後記


つんさんが初の上弦首席でした

中森つんさんがつんさんに改名しました

通算60回出席: 

通算30回出席: きい

連続60回出席: 

連続30回出席: きい


ありがとうございました 花

如月の歌会上弦の部