水無月の歌会
夢で会う約束がある 傘立ての底にうまれた夜のみずうみ 久藤さえ × 西藤智
平成28年度 水無月の歌会『下弦の部』
上の句に付ける下の句を出詠ください
詠草リスト
特選(2点)×1票 |
並選(1点)×3票 |
次選(0点)×∞票 |
互選(2点)×1票 |
見向きもしない人を見て咲く
出詠名
五條ひくいち
欠席 / 20点 特×6 並×8 次×2 自×0
互選名 吉川みほ蟻男村田一広つんえんどうけいこ知己凛いちかわあさひ悠坊斎きつね宮嶋いつく管理人404notF0816きい静ジャック藤 かづえ
選評名
自分の恋心に棘があると知っていて咲くのは、どんな気持ちなのでしょう。
つん
★0
見ていようと見ていまいと己の姿を精一杯美しく咲かせようとするサボテンの姿に惹かれました。
えんどうけいこ
★0
サボテンらしい咲き方だと思います。
知己凛
★0
サボテンが抱いている恋心の答えとして、下の句が効いている
いちかわあさひ
★0
サボテン、と聞いて浮かぶのはやっぱり「緑で丸くて棘がある」姿だと思います。それだけならちょっと野暮ったい植物かなと思うんですが、本当は驚くほど繊細で鮮やかな花が咲きます。見向きもしなかった人が思わず振り返るような、そんな花ですね。
坊斎
★0
下の句がまさにサボテンらしい恋心だなあと思いました。
見向きしない人を責めずにいるサボテンの寛大さがやさしいです。
404notF0816
★0
わたしの夏がいま始まった
出詠名
404notF0816
首席 / 15点 特×4 並×5 次×2 自×1
互選名 吉川みほさはらや村田一広えんどうけいこきつね宮嶋いつくロサ・ブラックティーのぅてんき宮本背水きい静ジャック自404notF0816
選評名
うん!そうだよ!と言ってあげたくなるような歌。この夏サボテンには是非がんばって欲しいです。
吉川みほ
★0
恋の夏が始まる感じがドキドキして、好きです。
さはらや
★0
上の句と下の句がそれぞれ独立しちゃってて、サボテンの恋とわたしの夏の結びつきに悩みました。
サボテンじゃなくてもよかったかなー、と。
知己凛
★0
「サボテンらしさ」から忍耐や待つをイメージする歌が多かったと思うのですが、この歌はその忍耐の時間が終わって、ここから本当のサボテンらしさ、本当のわたしらしさが始まるという印象を受けて、生きているまぶしさを感じました。
きつね
★0
内に向いてる上の句から、一転動き出そうとする下の句へ。「わたしの夏が」としたことでまだ見ぬものへの期待が込められているようでとても素敵だと思いました。
静ジャック
★0
上の句の主体のサボテンを、そのまま下の句に持って来るとどうしてもイメージが固定されてむずかしいなあと思っていました。こちらはサボテンを比喩にしているとも思えるし、もちろんそのままサボテンの呟きにも思えますね。静かな主体の未来が生き生きと感じられていいなと思いました。
きい
★0
砂漠の船は颯爽と行く
出詠名
静ジャック
3席 / 15点 特×3 並×7 次×4 自×1
互選名 吉川みほさはらや村田一広知己凛いちかわあさひ坊斎きつね宮嶋いつくロサ・ブラックティーのぅてんき宮本背水きい藤 かづえ古志野光自静ジャック
選評名
砂漠の砂を進む船。サボテンならではの力強さ。かっこいいです。
吉川みほ
★0
少し、サボテンと砂漠が近い気もしますが、景の美しさに一票
いちかわあさひ
★0
自分のサボテンらしさを開き直るというよりは受け止めている感じに好感を持ちました。イメージもかっこいいです。
きつね
★0
情景から見える、凜として我が道を行く感がいいなと思います。意図したものでしょうが、「さ」の韻がけっこうおもしろいと思いました。
宮嶋いつく
★0
とある映画を思い出しました。湿潤温暖気候の日本人としては、異国情緒を、さらには、言葉の語感のおかげで、カラリとした清々しささえ感じられて、特選を悩みました。
ロサ・ブラックティー
★0
小さいサボテンから大きな船を詠んだところがいいな、と思いました。おおきな景が広がってかっこいいです。
藤 かづえ
★0
「ファイヤー オーシャン」見られた方おられますか?それ思い出したんですが。馬で砂漠を横断ラリーするんです。
ロサ・ブラックティー
★0
花が咲くまでゆったりと待つ
出詠名
知己凛
4席 / 9点 特×1 並×5 次×5 自×1
互選名 吉川みほさはらやえんどうけいこきつねロサ・ブラックティーのぅてんき宮本背水404notF0816きい静ジャック藤 かづえ自知己凛
選評名
「ゆったりと待つ」に、サボテンや多肉植物に通じる「置物感」というか「静物感」が表現されていると思いました。たしかに気が長そうです。
吉川みほ
★0
サボテン好きな方なのでしょうね(^^)本当はこうありたいものです。
ロサ・ブラックティー
★0
サボテンの花はたやすく咲くわけではないと思うので、それを「ゆったりと待つ」人のやさしさが表れていていいな、と思いました。大切な思いは焦らず、ゆっくり味わいたいものです。
藤 かづえ
★0
触れる指には届くだろうか
出詠名
きい
5席 / 8点 特×0 並×6 次×4 自×1
互選名 蟻男えんどうけいこ悠宮嶋いつくロサ・ブラックティーのぅてんき宮本背水404notF0816静ジャック藤 かづえ自きい
選評名
なんと申しますか。サボテン側から詠んでおきながら、実はサボテンを見ている側の愛情が感じられるんですが(^^)歌の外側で「届いてるよ」って声が聞こえる気がします。
ロサ・ブラックティー
★0
とがった棘に触れたら「痛い!」ってなりそうだけれど、その痛みがサボテンの恋心なのかな、と思いました。
藤 かづえ
★0
私らしさはだせないままで
出詠名
雀來豆
6席 / 8点 特×0 並×6 次×3 自×1
互選名 さはらや蟻男村田一広えんどうけいこいちかわあさひロサ・ブラックティーのぅてんき404notF0816静ジャック自雀來豆
選評名
サボテンは自分らしさは出ているのに、私は…というサボテンと私を対比する見方がなるほどと思いました。
さはらや
★0
私らしさは何だろう、ってつぶやいている姿がいいなと思いました。
いちかわあさひ
★0
許してねとは言わないけれど
出詠名
つん
7席 / 7点 特×1 並×3 次×4 自×1
互選名 さはらや村田一広悠宮嶋いつくロサ・ブラックティーのぅてんき宮本背水静ジャック自つん
選評名
「ちいさな棘さえ」と対になりそうな可愛らしい歌に思います。
ロサ・ブラックティー
★0
小さな棘さえ君だけのもの
出詠名
坊斎
7席 / 7点 特×1 並×3 次×4 自×1
互選名 さはらや蟻男村田一広つん雀來豆ロサ・ブラックティーきい静ジャック自坊斎
選評名
園芸歴長いんですが、サボテンが実は苦手な自分だからでしょうか。作者さんは、サボテンを熱烈に好きな人のように見えてしまいました。もう愛情が滔々と満ちあふれて感じますので、これに入れました(^^)
ロサ・ブラックティー
★0
マリーがくれた花を弔う
出詠名
悠
8席 / 7点 特×1 並×3 次×3 自×1
互選名 吉川みほ村田一広坊斎雀來豆ロサ・ブラックティー管理人静ジャック自悠
選評名
「マリー」「弔う」ただごとではないドラマを背景に感じ想像が広がります。作者のイメージを聞いてみたいなあ。
吉川みほ
★0
マリーって誰?と気になって惹きつけられました。歌詞のような物語の見える一首。個性ある作品で、今回一番よく目立っていたと思います。
管理人
★0
背中あわせに涙を流す
出詠名
古志野光
9席 / 6点 特×1 並×2 次×7 自×1
互選名 村田一広えんどうけいこいちかわあさひ坊斎雀來豆ロサ・ブラックティー管理人きい静ジャック藤 かづえ自古志野光
選評名
背中合わせというのが、恋をしている相手との距離をうまく表していると思った。
いちかわあさひ
★0
サボテンのちくちくした棘と「背中合わせ」がうまく響いているように感じました。
藤 かづえ
★0
恋心から空回る日々
出詠名
きつね
10席 / 6点 特×1 並×2 次×3 自×1
互選名 坊斎ロサ・ブラックティー宮本背水管理人静ジャック古志野光自きつね
選評名
単語がみんなリフレインする構造に感じるもどかしさと、上手く伝わらないこころ、という歌意から読み取れるもどかしさが、重なって胸をついてきます。「から空回る」の音ももどかしい。空転しているのが肌で味わえるみたいな感覚です。
坊斎
★0
同じ言葉を続けるのは短歌的ではないですが、そんな事は気にならない程、詩的に感じました。
ロサ・ブラックティー
★0
上句の「サボテンのサボテン」に始まって「恋心恋心」「から空」と「日々」もそうかな、計4ヶも盛り込まれた繰り返し言葉が面白いです。修辞で遊ぶだけでなく、詩情を感じられる一文になっているのも魅力でした。
管理人
★0
君の乾いた唇がほしい
出詠名
さはらや
11席 / 5点 特×1 並×1 次×3 自×1
互選名 知己凛のぅてんき静ジャック藤 かづえ古志野光自さはらや
選評名
サボテンって意外と中は潤ってるイメージなんだけど、それを見越してほしいといってるところがなんとなくエロティック。
知己凛
★0
わざと邪見に扱ってしまう
出詠名
えんどうけいこ
12席 / 5点 特×0 並×3 次×4 自×1
互選名 さはらや村田一広知己凛雀來豆宮嶋いつくロサ・ブラックティー静ジャック自えんどうけいこ
選評名
とげの部分がそうさせるんですかね。わかる気がします。
知己凛
★0
棘を見せつけておきながら、本心では触れてほしいと思っているのだろうと思いました。かわいらしい天邪鬼。
宮嶋いつく
★0
花が咲くまで抱きしめてほしい
出詠名
宮嶋いつく
13席 / 5点 特×0 並×3 次×2 自×1
互選名 村田一広悠きい静ジャック古志野光自宮嶋いつく
選評名
サボテンの花を咲かせるのはなかなか難しいそうですね。それまで「抱きしめて」っていうところ、小悪魔みたいな可愛らしさを感じます。
静ジャック
★0
まさにサボテンらしい、ちょっと棘のある願いでにやりとさせられました♪
きい
★0
棘のある薔薇を熱写している
出詠名
えさい
14席 / 4点 特×1 並×2 次×2 自×0
互選名 雀來豆のぅてんききい静ジャック古志野光
選評名
棘つながりで、薔薇にあこがれるサボテンという発想が面白いなと思いました。砂漠の「熱射」と「熱写」を掛けているのでしょうね。
のぅてんき
★0
サボテンと薔薇って棘つながり……!サボテンの憧れる気持ちわかります。
きい
★0
好きです。
古志野光
★0
ふたりの距離を測るための棘
出詠名
吉川みほ
15席 / 4点 特×1 並×0 次×5 自×1
互選名 さはらや村田一広雀來豆宮本背水きい静ジャック自吉川みほ
選評名
「距離を測るための棘」というとらえ方が魅力的でした。字余りは少し推敲の余地がありそうですが、魅力が勝りました^^
雀來豆
★0
星座占い気にする背中
出詠名
いちかわあさひ
16席 / 4点 特×0 並×2 次×5 自×1
互選名 吉川みほえんどうけいこ坊斎雀來豆管理人静ジャック藤 かづえ自いちかわあさひ
選評名
「花」「棘」と同ワードが頻出した今回の中で、「星座占い」が独自性をもって上句と適度においた距離から作中に世界観の広がりを感じられると思いました。サボテンの荒涼感と夜空の相性も良いです。
管理人
★0
みたいなトゲを抱きしめてみる
出詠名
宮本背水
17席 / 4点 特×0 並×2 次×0 自×1
互選名 つん静ジャック自宮本背水
選評名
サボテンみたいな、ではなく、恋心みたいな「トゲ」。内に秘めた強い想い、粘り強さ、それが「トゲ」なのかな。抱きしめるとちょっと痛そうなもの、それを抱きしめてみる・・・大きな愛だ。
静ジャック
★0
華が落ちたら 棘も落ちるか
出詠名
蟻男
18席 / 3点 特×0 並×1 次×3 自×1
互選名 村田一広つん雀來豆静ジャック自蟻男
選評名
美しい花には棘がある。その華(花)が落ちれば棘も落ちるのだろうか、棘がなくなってほしいな、という意味として読みました。違ってたらごめんなさい。恋の相手もサボテンか、薔薇だったのかもしれないですね。
静ジャック
★0
根気よくその花を待つ身は・・・
出詠名
ロサ・ブラックティー
19席 / 3点 特×0 並×1 次×1 自×1
互選名 雀來豆静ジャック自ロサ・ブラックティー
選評名
主体は自らをサボテンにたとえているのかな、と読みました。なかなか咲かない花。でも根気よくじっと待っている。サボテンらしい恋ですね。
静ジャック
★0
自分がサボテンなんてとんでもない(^^;)サボテンの花はとても素晴らしい花です。そしていつも花を咲かせられないまま、水をやりすぎて根腐りさせてしまうんですよ(><;)どちらかというと自分をたとえるならノイバラです(^^;)
ロサ・ブラックティー
★0
ひそかに甘くデザートの花咲く
出詠名
のぅてんき
19席 / 3点 特×0 並×1 次×1 自×1
互選名 宮本背水静ジャック自のぅてんき
選評名
食後に食べるデザート(dessert)と、砂漠を意味する英単語のデザート(desert)を掛けたんですね。面白い発想だと思いました。
悠
★0
ひっそりこつこつ勝ちをねらうよ
出詠名
藤 かづえ
20席 / 2点 特×0 並×0 次×3 自×1
互選名 村田一広坊斎静ジャック自藤 かづえ
選評名
内気で辛抱強く見えるサボテンらしいですね。きっと恋の勝利を勝ち取るでしょう。
静ジャック
★0
月POINT
順位 | 筆名 | 首席 | 投句 | 選句 | 特選 | 偏差 | EX | 合計 |
---|
EX内訳
最優+3:404notF0816
最黄+2:五條ひくいち
最緑+2:古志野光
上下+1:つんきつね雀來豆404notF0816藤 かづえ知己凛えさい宮嶋いつく吉川みほきい悠えんどうけいこロサ・ブラックティー静ジャック宮本背水いちかわあさひ村田一広坊斎古志野光
初回+1:坊斎さはらや蟻男
欠票-1:五條ひくいちえさい
欠評-1:五條ひくいちえさい宮本背水蟻男
六連+3:404notF0816雀來豆吉川みほ村田一広
のの+1:きつね
Season Cup 『夏杯』表彰
新夏王 は きつね さんに決定しました
夏の表彰会場へ
開催後記
404notF0816さんが初の下弦首席でした
五條ひくいちさんは選句欠席で残念賞でした... (ノ_・。)
通算30回出席: 雀來豆 藤 かづえ
通算20回出席: ロサ・ブラックティー
連続30回出席: 雀來豆
連続20回出席: ロサ・ブラックティー
連続10回出席: 宮嶋いつく
ありがとうございました